『PDF Tool API』活用術その2.『Cursor』を用いたコーディングの補足説明です。
『Cursor』とは何か
Cursorは、Microsoftの「VS Code(Visual Studio Code)」をベースにして作られた、AIを使ってプログラム(コード)を書くための専用エディタです。開発したのは2022年に設立されたAnysphere社(米国・カリフォルニア州)です。
VS Codeの操作性、設定、拡張機能を引き継ぎながら、最先端のAI機能を使ってプログラムを書くことができます。VS Codeは既にデファクトのコードエディタとして普及しているので、VS Codeを使い慣れたユーザーは、新たな操作を学ばなくてもすぐに使い始めることができるというメリットがあります。
GitHub Copilotのような、既存のAIとエディタの組み合わせは「エディタにAIの窓口を後付けした」のに対して、Cursorは「AIがコードを書く前提で再設計されたエディタ」にあたります。単に一つのファイルを編集するだけではなく、大きなプログラムのプロジェクト全体のディレクトリ構造や関連ファイルをAIが、自動で読み込み、プロジェクト全体の文脈に合わせた提案をするようになっているのが特徴です。
Cursorの使用料金体系
Cursorの料金体系はかなり複雑です。以下は、2026年8月28日時点の概要です。
まず、契約方式が月額か年額かがあります。次に使用できる機能によって、ホビー、個人(Pro、Pro Plus、Ultra)、チーム(Standard、Premium)、企業カスタムのグレードに分かれています。ホビーで使える機能が最少、企業カスタムは最多です。例えば、個人のPro料金は月額20ドルとなります。
契約金額に応じて月あたりに使用可能なトークンが割当られます(クレジットトークン)。AIモデルにリクエストを送信して、結果を受け取るとクレジットトークンを消費することになります。
消費するトークンの計算方法は、Cursorのモデルと料金にあり、計算式は次のようになっています。
消費額=(入力トークン数×入力単価)+(出力トークン数×出力単価)+(キャッシュ読み取りトークン数×キャッシュ単価)+(キャッシュ書き込みトークン数×キャッシュ単価)
「Cursorのモデルと料金」では入力/出力/キャッシュ読み書きの単価は、100万トークンあたりのドルで示されていますが、選択するAIモデルによってかなり異なります。
月単位で割り当てられたクレジットトークンをすべて消費してしまうと、上位のグレードにアップするか、追加の料金を払うことになります。
AIモデルと料金
AIモデルはCursorモデルと、サードパーティモデルに分かれており、Cursorモデルには、Cursor Grok 4.6、Grok 4.5、Composer 2.5が含まれます。サードパーティモデルとしては、Anthropic、OpenAI、Googleなどの主要モデルから選択できます。
Cursorモデルの単価でみると、Composer 2.5が一番安く設定されています。これはCursor社が開発したAIモデルのようです。
サードパーティのモデルは高いものから安いものまで幅が広くなっています。全体的に出力料金が一番高くなります。
参考のため、AIモデルの平均値でみるとClaude系(Claude Opus 4.7 (fast mode)が異常に高いので平均から除外)13モデル平均が$21ドル、GPT系17モデルの平均が11ドル強、Gemini系8モデルの平均が8ドルとなっています。
各社で随分と差がありますが、これはAIモデルの性能によるのか、人気なのか、それとも提供元の価格に対する考え方の相違なのか? 興味はありますが、分かりません。
いずれにしても、このように複雑な料金体系になると安いのか高いのか、なかなか判断が付きにくいところです。使ってみて実績情報を収集して判断するしかないかもしれません。
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