4年近く前、本連載の19回目「Microsoft Wordスタイル探索(19)―Wordで箇条書きのレイアウトパターンを指定する方法(続き)」(以下、前回といいます)で段落番号の配置についての探索結果を報告しました。
前回のおさらい
今回、段落番号の配置をもう少し掘り下げてみます。まず、前回、右クリックメニューの「リストのインデントの調整」で①番号の配置、②インデントの設定例を示しました。このときの設定例は次のとおりでした。
番号の配置で、本文領域左端から箇条番号の左端の距離を設定し、インデントで本文領域左端から箇条内容の開始位置までの距離を設定します。
上部のルーラーに表示されている値は文字数です。7.4㎜は2文字に相当しています。
この設定では本文領域左端から段落番号まで2文字分の空きを確保し、さらに2文字分空けて段落本文を開始しています。
番号の揃え方の設定変更
Wordの段落番号ライブラリでは、ダイアログの下部に「新しい番号書式の定義」メニューがあり、番号の配置を変更できます。
前回は、この設定の説明を省略していましたが、段落番号の配置を左揃えとしていました。
次に段落番号の配置を右揃えに変更してみます。
すると次のように番号の配置で入力した値は、本文領域左端から段落番号の右側までの距離となります。段落番号と段落本文の間に2文字分の空きが確保されます。
段落番号の幅が変化するとき
次に段落番号自体の幅が変化するときの例を示します。ここでは段落番号は本文領域の左端に揃え、段落の本文は本文領域の左端から4㎜の位置に揃える設定としています。
段落番号の幅が4㎜に収まる番号と、4㎜を超える番号があります。4㎜を超えるとき、段落本文の開始位置は本文領域の左端よりもだいぶ右側に飛んでしまいます。
調べてみると、この位置は本文領域の左端から4文字目に相当しています。これは、段落のタブ設定ダイアログで既定値の文字数に設定されている値になっています。
リストのインデントの意味
こうしてみると、リストの「インデント」4㎜は、段落番号と段落本文の間に入力されているタブ文字のタブストップ位置として扱われていることが分かります。段落番号の幅が4㎜を超えるとき、タブ文字の位置がタブストップ位置を超えてしまうため、タブ文字の作用で段落開始位置が、次のタブストップの位置に進んでしまうようです。
なお、段落番号を右寄せに設定すると、段落番号の幅が変化することによる本文開始位置の乱れはなくなります。
【前回】Microsoft Wordスタイル探索(53)組込スタイルの種類と継承関係