pdfview の問題点

現状の pdfview にはまだまだ問題点があります。
そのうちのいくつかを説明します。

■描画の不具合

描画の不具合で、一つ上げると下記のファイルのマスク・重ね合わせ処理の違いがあります。
http://www.akita-jas.com/images/brochure.pdf

はっぴの画像でマスクの濃淡が反転しているように見えますが、何枚かの画像を重ね合わせていて違いの原因を細かく追い切れていません。他にも描画の不具合は、探せば色々見つかると思います。

■未実装の描画処理

未実装の描画処理もいくつかあります。
例えば注釈の描画、レイヤーの描き分けにまだ対応できていません。

注釈の例
http://www.adobe.com/jp/acrofamily/features/acro_nikkei/pdfs/Annotation.pdf

pdfview ではまだ注釈の表示はできません。
なお、PDF Viewer SDK では Viewer Control での注釈の表示は可能です。

レイヤーの例
http://www.pdfill.com/example/pdf_layer_new.pdf

画像の比較だけでは少しわかりにくいですが、元の PDF ファイルではページ内の各部分がレイヤーに分かれていてそれぞれ表示、非表示の切り替えができます。pdfview ではレイヤーの表示、非表示の切り替えに対応できておらず、すべて表示されます。pdfview ではページ下の × ✓ ⦿ の3つとも表示されていますが、本来はこのうちの一つだけが表示されるものです。

■サンプルの速度

Android のサンプルとしてビューアーアプリケーションを用意していますが、動作速度が遅いという問題があります。速度低下の原因は色々考えられるのですが、そのうち、拡大表示を行った時にあきらかに速度が落ちるという問題があります。これは内部の動作としてページ全体を描画してその一部を画面に表示するという、単純な実装になっている事が原因と考えています。拡大されたページ全体を描画するため、倍率の分増加する使用メモリーを確保する時間が必要で、また描画する領域も大きくなるのでその描画処理に時間がかかるという事です。

実際に描画が必要なのは表示される領域だけですので、描画する領域をページ内の表示する領域だけに絞って確保するメモリーを減らし、描画することで、ある程度は速度の改善は可能と考えています。
できれば次回公開する版に反映させたいと思います。

また、描画処理自体の処理も改善を図っていますので、新しい版のほうが速くなっているかと思います。




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PDF 表示機能の比較 (2015-3-9)

以前、PDF ビューアーアプリケーションの表示機能の比較を1つのファイルについて行ってみました。
PDF 表示機能の比較

今回また pdfview のサンプルプログラムを含めて、複数のアプリケーションでサンプル PDF ファイルの表示を開いて比較しました。再現結果に差があったファイルについていくつか紹介しようと思います。

比較に使用したアプリケーションは下記のとおりです。

Adobe Reader XI バージョン 11.0.10 ・・(Adobe)
PDF-XChange Viewer バージョン 2.5 ・・(XChange)
Foxit J-Reader バージョン 7.0.7.1210 ・・(Foxit)
Antenna House PDF Viewer SDK バージョン 3.4 AvsPDFViewerSample ・・(ViewerSDK)
Antenna House pdfview 開発中の版 Windows ・・(pdfview)

以下ではそれぞれ、Adobe XChange Foxit ViewerSDK pdfview と略します。
Windows 8.1 Pro 上で実行しました。画面の解像度の設定は 96 dpi です。

■3BigPreview.pdf

以前比較したファイルと同じものです。
http://acroeng.adobe.com/Test_Files/viewing/3BigPreview.pdf

それぞれのアプリケーションで、倍率 50 % で表示しました。

細かい違いはあるもののそれぞれ問題なく描画されているようにみえます。 ただひとつ気になるのが ViewerSDK の Level 2 Pattern の箇所の画像のパターンが他のアプリケーションよりも大きい事です。

3BigPreview-pdfviewersdk-pattern

ViewerSDK-pattern

これは実はタイリングパターンの数が多いときに描画に時間がかかりすぎるため、パターンをある大きさ以下にはならないように制限を設けているというものなのです。そのためタイリングパターンを含むファイルは低倍率では正確に描画できなくなっています。 倍率を 50 % にしたのはそれを確認するためです。

■BlendModes-rgb.pdf

色の重ねあわせを表現するための PDF の仕様にブレンドモードというものがあります。
このファイルではブレンドモードの適応状況を確認することができます。
http://www.pdfvt.com/pdf/BlendModes-rgb.pdf

Foxit ViewerSDK は Adobe XChange pdfview に比べて再現性に劣ると言えるでしょう。

■taisyou.pdf

縦書きのサンプルです。
https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku9/taisyou.pdf

XChange では括弧 “(” “)” が縦書き用のグリフで描画されないようです。

■zapf-dingbats.pdf

ZapfDingbats フォントのサンプルです。
http://www.w3.org/Style/XSL/TestSuite/contrib/XEP/Tests/zapf-dingbats.pdf

Adobe と Foxit で同じフォントが使われているようです。
XChange と pdfview もまた同じフォントのようですが、Adobe のものとは異なります。
(a1 ~ a3 のはさみの向きが目安になるでしょう。)
ViewerSDK は絵文字で描画されませんでした。

■結論

上記より Adobe を基準にすると pdfview が最も近い描画結果を得られるという結論となります。と言いたいところですが、今回は pdfview での描画に問題があるファイルはあえて選ばれておりません。しかし pdfview が他の描画システムよりも優位になる場合があることは確かだと言えるかと思います。
(pdfview 開発者記)

pdfview 及び PDF Viewer SDK については、鋭意改善しています。
次回 pdfview の問題点を紹介します。




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「瞬簡PDF 書けまっせ 6」で差込印刷 (3)

「書けまっせ6」は販売終了となりました。最新版は「書けまっせ7」です。

関連リンク:PDF資料室【質問】PDFで配布されている帳票に差し込み印刷するにはどうしたら良いですか?

前回までで納品書はいったん完成しました。
しかし、データが納品書の行数を超えるほど多い場合はどうなるのでしょうか? たとえば1ページでは収まらないほど納品データがあった場合、データが無くなるまでページを複写して繰り返すことになります。
データを繰り返し差し込むときの挙動には大きく分けて2種類あります。「全ページ差込」というパラメータがONのときとOFFのときです。(デフォルトはONです)

全ページ差込がONの場合、次の図のようにデータが無くなるまで全ページを複写して繰り返します。
sashikomi-zenpage

全ページ差込がOFFの場合、[データリピート]というパラメータが関係します。下図のように初めて[データリピート]ONのフィールドがでてきたページのみをデータが無くなるまで繰り返します。
sashikomi
全ページ差し込みOFFはデータを繰り返したいフィールドと繰り返したくないフィールドが混在している場合に使います。

納品書のケースで実際に試してみましょう。
まずデフォルト状態のままで大量のデータを送るとどうなるか試してみます。このデータはテスト用に明細を8行から20行に増やしてあります。
これをセットして印刷するとどうなるか? 印刷プレビューで確認してみましょう。
nouhinshyo10
1ページ目は問題ありませんが、2ページ目を見ると表示がおかしいことが分かります。これは納品先の会社名や日付、納品元の情報が入るべきフィールドに明細データが流し込まれているためです。
デフォルトではすべてのフィールドがデータを繰り返し差し込む対象となるため、このようになってしまうわけです。

納品先、日付、納品元に関するフィールドをすべて選択状態にして[差込]タブにある[データリピート]と[全ページ差込]のチェックをはずしてください。
nouhinsyo11

これで2ページ目も正しく出力されます。

nouhinsyo12

このようにデータを繰り返し挿入したくないフィールドは[データリピート]をOFFにしてください。また[データリピート]機能を有効にするために「全ページ差込」もOFFにする必要があります。

 




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「瞬簡PDF 書けまっせ 6」で差込印刷 (2)

「書けまっせ6」は販売終了となりました。最新版は「書けまっせ7」です。

関連リンク:PDF資料室【質問】PDFで配布されている帳票に差し込み印刷するにはどうしたら良いですか?

前回に続き「瞬簡PDF 書けまっせ 6」での差込印刷機能について解説していきます。

前回で文書にフィールドを挿入してデータを差し込むところまでできました。このまま印刷でもかまわないのですが、もう少し見た目をよくするためアレンジすることにします。
nouhinshyo6

「商品名」は左端に少し余白を入れ、「数量」は右揃え、「単位」は中央揃え、「単価」、「金額」は右揃えにしてカンマをつけたいところです。

まず「選択モード」が選択されていることを確認してください。
nouhinshyo7

「品番・商品名」列のフィールドをすべて選択します。[Ctrl]を押しながらクリックしていけば複数選択ができます。もしくは列全体を含む範囲をドラッグすることで一度に選択することも可能です。
選択できたら[テキスト]タブを選び、[文字配置]カテゴリの「左右余白」の数値を「2.0」にします。
nouhinshyo8

「数量」列のフィールドをすべて選択して[テキスト]タブ[文字配置]カテゴリのドロップダウンから「右寄せ(中央)」を選びます。このままだと右端ギリギリに配置されてしまうので「左右余白」を「2.0」にします。同じく「単位」列のフィールドを選択して「中央揃え(中央)」を指定します。
「単価」列、「金額」列のフィールドは「右寄せ(中央)」にして「左右余白」を「2.0」に、[表示形式]カテゴリにある「」ボタンを押してください。これで3桁ごとにカンマがつくようになります。
すべてできると次のようになります。(見やすくするために差込順序を非表示にしてあります)
nouhinshyo9

完成した状態をプロジェクトファイルとしてダウンロードできるようにしておきました。ここからダウンロード
ZIP圧縮されていますので解凍して「瞬簡PDF 書けまっせ 6」で開き、[差込]タブの[データソース]を指定すれば上記を再現することができます。




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「瞬簡PDF 書けまっせ 6」で差込印刷(1)

「書けまっせ6」は販売終了となりました。最新版は「書けまっせ7」です。

関連リンク:PDF資料室【質問】PDFで配布されている帳票に差し込み印刷するにはどうしたら良いですか?

「瞬簡PDF 書けまっせ 6」には非常に高度な差込印刷機能が備わっています。
しかしながらどうやって使えばよいのか分からない、何ができるのか分からないなど、実際に使いこなしている方は少ないのではないでしょうか? 今回はこの差込印刷機能について数回にわたって解説してきたいと思います。

差込印刷とは?

まず差込印刷とは文書にデータを埋め込んで印刷することを言います。
「瞬簡PDF 書けまっせ 6」の場合、PDF文書にExcelやCSVデータを埋め込んで印刷したりPDFにしたりすることができます。

納品書をつくってみる

それでは実際に差込印刷機能を使って納品書を作っていきましょう。

  1. まず納品書のPDF文書を開きます。nouhinshyo
  2. 次にリボンから[ホーム]タブの[差込]-[差込フィールド ページ全体を自動認識]を選び、ページ全体に差込フィールドを作成します。この機能は矩形を自動認識して差し込みフィールドを作成してくれますが、完璧ではないため、フィールドができなかった場所には、[ホーム]タブの[差込]-[差込フィールド ドラッグで作成]で手で作成していきます。また、タイトルや備考欄、最後の行には必要ないので削除します。次のようになればOKです。
    nouhinshyo3
  3. 各フィールドには差込順序番号が青色のラベルで表示されています。読み込まれたデータはこの順番にフィールドへ差し込まれていくわけです。
    今回はフィールドを2か所、後から追加したため順序がおかしくなっていますので修正しましょう。
    順序を修正したいフィールドを選択してリボン[差込]タブを選び、[差込順序]の番号を適切なものに変更してEnterを押します。
    nouhinshyo4
  4. 最後にリボン[差込]タブのデータソースへ差し込むデータのパスを指定します。これで次のようにデータが差し込まれました。
    nouhinshyo5
  5. あとは印刷したりPDF出力をおこなえば良いだけです。いかがだったでしょうか? 基本的には差込フィールドを作ってデータを指定すればよいだけです。 次回はもう少し凝った差込方法について解説します。

 




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AH Formatter V6.2 MR7 の追加機能の紹介

本日は、昨日公開された AH Formatter V6.2 MR7 で追加された機能についてご紹介いたします。

・フォント構築ファイルで指定したフォントを明示化

AH Formatter では Windows版に、グラフィカルユーザインターフェイス(GUI)が付属しており、
PDF を生成することなく組版結果を画面上で確認でき、組版や出力時の設定を行うこともできます。
GUI の中でフォント関連の設定を行えるページとして
・「組版オプション設定ダイアログ」の「フォントタブ」
・「PDFオプション設定ダイアログ」の「フォントタブ」
があります。
それぞれフォント選択のリストには、
Windows にインストールされているフォントと、
AH Formatter のフォント構築ファイル(font-config.xml)で指定したフォントが一覧表示されます。

AH Formatter V6.2 MR6 までは、
一覧から Windows のインストールフォントとフォント構築ファイルで指定したフォントを識別できませんでしたが、
V6.2 MR7 からはフォント構築ファイルで指定されているフォント名の末尾に “*” を付加して識別できるようにしました。

フォントリスト(「組版オプション設定ダイアログ」)




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エラー “FO transformation is failed” とは(AH Formatter)

こんにちは。
AH Formatterのサポート担当です。

AH Formatter の Windows 版をご利用のお客様から
以下のようなエラーメッセージについてお問い合わせをいただくことがあります。

 8195 (2003):FO transformation is failed.
 セキュリティ設定で、このスタイルシートのスクリプトコードの実行は許可されていません。

このエラーメッセージの「セキュリティ設定で・・・」以降の部分は
AH Formatter ではなく、XSLT プロセッサから出力されているメッセージです。

Windows 版をお使いの場合、オプション設定による指定がなければ MSXML が選択されます。
このエラーメッセージは MSXML6 での XSLT 変換において出力されています。
MSXML6 ではセキュリティ関係等の変更が行われており、その影響によるものかと思います。
※ MSXML6に関しては次の URL をご参照ください。
 https://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms754611(v=vs.85).aspx

このようなエラーが発生した場合、
MSXML プロパティを変更することによって解消される場合もあります。
まずは、AH Formatter のオンラインマニュアルの
「オプション設定ファイル」の「XSLTの設定」をご参照ください。

AH Formatter V6.2 ではオプション設定ファイルで MSXML のプロパティを指定することが可能です。
スクリプトコードの実行を許可する場合には、
 <msxml name=”AllowXsltScript” value=”true”/>
とすれば解決するでしょう。




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アンテナハウス製品が一堂に会する、アンテナハウス製品紹介セミナー

アンテナハウスは、来る2015年3月5日に 製品紹介セミナー を開催いたします。

アンテナハウス製品紹介セミナー

アンテナハウスは、「A Data Usability Company」をスローガンに、30年間、お客様が、お客様のデータを存分に活用できるように、ワープロ文書の変換から、Microsoft Office, XMLや PDF といったものまで、幅広く変換技術を磨いてまいりました。

現在は、PC のデスクトップ製品のみならず、PDF を活用するための製品群やクラウド上での各種サービス向けのシステム製品群を揃えており、クラウドサービス業者様、SIer 様、オンプレミスのクラウドを活用なさっているユーザー企業様にも、ご採用いただいております。

講師によるセミナーによって、このような弊社の製品群を一度に知ることができるチャンスです。
昨今、非常に注目を集めております、e-文書法の規制緩和に関する最新情報のセミナーもございます。アンテナハウスが関わった e-文書法のセミナーは、どこも盛況で、満員御礼で話が聞けない場合もございます。e-文書法に関心をお持ちのお客様、これまで聞き逃してしまったお客様は、ぜひ、ご来場ください。

ご相談、ご商談のスペースも設けております。
お越し頂いたすべての方に粗品、セミナーを3つ以上参加された方には抽選で弊社製品を贈呈いたします。
この機会をお見逃しなく、ご参加をお願い申し上げます。

セミナーで紹介いたします製品は以下の通りです。

セミナーの詳しい内容、申し込みについては、
アンテナハウス 製品紹介セミナー
をご覧いただき、ふるってご参加ください。




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Antenna House pdfview の紹介

昨年、Android 向けの PDF 描画ライブラリーとして Antenna House pdfview β版をリリースしました。
PDF ビューアーの開発に必要な最低限の機能を実現しようと、開発中です。

現在、実装されているのは、下記の機能です。

  • ページの 32 bit ビットマップへの描画
    描画結果のデータを使った表示や、印刷機能を実装できます。
  • ページ内テキストの抽出
    テキストへの変換や、検索を実装できます。

開発言語は C++ を用いています。API の呼び出し形式は C の形式となっています。Android では NDK でビルドされた so ファイルがライブラリーの実体となります。Java から呼び出す際は C から Java の呼び出し形式に変換する JNI 等の仕組みを用いる事になります。 簡単なビューアーアプリケーションのサンプルプログラムを用意していますので、参考にしていただけます。

pdfview はマルチプラットフォームに対応することも一つの目標としています。
開発は主に Windows 上で行っていて、動作確認は Windows で行った後、Android で行っていますので、実は Windows 版 pdfview も存在しています。 しかし、社内に PDF Viewer SDK という Windows 向けの PDF 描画ライブラリーが存在していて機能が重複しているため Windows 版 pdfview の公開は見送っています。ただ、描画結果が両者で異なりますので、PDF Viewer SDK の描画結果で満足できない場合は pdfview をお試しいただいても良いかと思いますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

その他のプラットフォーム(linux 等)についてもご相談は承ります。

評価版のお申し込み : ↓
Antenna House pdfview 評価版(β版)
お問い合わせ : ↓
OEMご相談窓口 へお問い合わせください。




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PDF Viewer SDK で簡単PDFビューア作成(4)

サムネイルコントロール編~

以前の記事で、簡単な PDF ビューアを作成しました。今回は、サムネイル表示機能を追加してみます。
PDF Viewer SDK PDFビューア
サムネイル表示には、PDFThumbnailCtrl を使用します。
コントロールの配置は Visual Studio のツールボックスからドラッグ&ドロップするだけです。
PDF Viewer SDK サムネイル表示機能追加
さて、現時点では各コントロールは独立した状態なので、二つのコントロールの同期を取る必要があります。

  • 一方のコントロールで PDF ファイルがオープンされたら、もう一方のコントロールにオープンした PDF ファイルを割り当てる。
  • 一方のコントロールでページが遷移したら、もう一方のコントロールでも同じページに遷移する。

それぞれのタイミングで処理をするには、DocumentOpend イベント、PageTurned イベントのイベントハンドラを実装します。

では、コードを見てみましょう。(サンプルでは.Net I/F版C# 言語を使用)

private void pdfThumbnailCtrl1_DocumentOpened(int hPDFDocument)
{
   pdfPageViewCtrl1.AttachPDFDocument(hPDFDocument);
}
private void pdfPageViewCtrl1_DocumentOpened(int hPDFDocument)
{
   pdfThumbnailCtrl1.AttachPDFDocument(hPDFDocument);
}
private void pdfThumbnailCtrl1_PageTurned(int pageNumber)
{
   pdfPageViewCtrl1.GotoPage(pageNumber);
}
private void pdfPageViewCtrl1_PageTurned(int pageNumber)
{
   pdfThumbnailCtrl1.GotoPage(pageNumber);
}

オープンした PDF ファイルの割り当ては AttachDocument メソッド、指定のページへの遷移は GoToPage メソッドを使用します。

アプリケーションを実行します。

PDF Viewer SDK サムネイル表示

PDF ファイルを開くと、サムネイルと本文が表示され、サムネイルをクリックすると該当ページが表示されるようになりました。

このように、サムネイルの表示も簡単に追加することができました。
以上、PDFThumbnailCtrl の紹介でした。

アンテナハウス製品紹介セミナー

 2015年3月5日、アンテナハウス製品紹介セミナー が開催されます。PDF Viewer SDK のセッションや相談会もございますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

評価版のお申し込み:↓
https://www.antenna.co.jp/oem/ViewerSDK/trial.html
お問い合わせ:↓
SDK はOEM販売となります。OEMご相談窓口へお問い合わせください。




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