OSやコンパイラやランタイムのバージョンアップについて

OS、コンパイラやランタイムのバージョンアップは、特にシステムの寿命が長いサーバ用ソフトの場合、お客様はもちろんですが、開発側としても悩ましい問題です。 いつまでも古い環境を維持したくないので、早く新しい環境に対応したものをリリースしてほしいというお客様がいらっしゃる一方で、現行システムのバージョンアップは、まだまだ先なので、新しい環境は不要というお客様もいらっしゃいます。

アンテナハウスには、 ソリューション・システムコンポーネント製品保守サービス仕様 の「1-7.プラットフォームの動作保証」にありますように、

「弊社システム製品の販売中、あるいは有償保守契約の期間中であっても、プラットフォーム製造元のサポート期間が終了した場合、動作保証はできません」

という基準があります。 これに照らして、新バージョンのソフトは、可能なら、新しい実行環境を想定して、新しい環境でビルドすることにしています。

一例を挙げます。
Server Based Converter』 は、今年出荷する V6.0 から、Windows 版、Linux 版ともに、新しい環境に移行します。旧バージョンについては、従来通りですので、ご安心ください。

Server Based Converter V6.0 のWindows 版は、Visual Studio 2015 でビルドします。Linxu 版は、GCC 4.8.5 でビルドします。 したがって、V6.0 の実行環境は、これら、新しいコンパイラが想定する実行環境になります。 これに加えて、Linux 版では、32bit 版は廃止し、64bit 版のみになります。 これは、V6.0 のLinux 版のターゲット環境である Red Hat Enterprise Linux(RHEL) と CentOS 7 が、64bit 版のみになったことによります。

サーバ上のシステムの開発では、新しいシステムに 32bit OS を使うことはなく、アンテナハウスに対しても 64bit 版のご希望ばかりなので、これは妥当だろうと思います。

Java インターフェースについては、
Oracle Java SEサポート・ロードマップ  をご覧いただくとわかるように、Java SE 7 までの Java はOracle のサポートが終了しており、アンテナハウスでも動作保証対象外になっていますので、Java SE 8 でビルドすることになります。したがって、Java SE 8 の環境が実行環境になります。

OS のサポート終了日については、以下をご覧ください。
Windows ライフサイクルのファクト シート
最終更新日: 2016 年 1 月

https://ja.wikipedia.org/wiki/Red_Hat_Enterprise_Linux
Red Hat Enterprise Linux(RHEL)

https://ja.wikipedia.org/wiki/CentOS
CentOS

http://qiita.com/yunano/items/4757f86f9e92bb4f503f
各OSのリリース日とサポート終了日を表にまとめてみた




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