オンライン化の難しいイベント

この間の休日を利用して、ある能力認定試験を受けにいきました。
春に行われる予定の試験でしたが、情勢を受けて中止、延期をされていました。
物理的な接触機会が減ると、紙面上で得られる情報の存在感が以前より増します。
公的な資格などはその分かりやすい形ですが、肝心の資格を得るための機会が
情勢を受けて失われるというのはなかなか難しいところです。
数十万人規模の試験となると、影響は大きいですね。

会場は同系統の別試験を受けた時よりも受験者同士の間隔が広く取られており、会場前で朝時点での体温を記入した用紙の提出や簡易的な検温、マスクの装着義務付けなどおおよそ可能な対策が行われていました。「これをしていれば安全!」というものではありませんが、「現実的に可能な範囲で対応する」新たな生活習慣をこういった場でも意識させられます。

大人数が同時に受験するとなると、不正を防ぐ措置、試験を行う設備の用意として受験者を会場にまとめて、紙の回答用紙に記述し、監督者が巡回するという形をコストパフォーマンスで上回るものはなかなかありません。
とはいえ、大規模な感染リスクという新たなコストを込みで考えると、悩ましそうな問題ではあります。あるいはもう少し小さい規模で問題の作成コストなどが下がるのであれば、受験者がコンピュータ環境のある会場へ赴いて試験を受けるCBT試験なども可能になるかもしれません。

せっかく開催できた試験ですが、試験が始まっても空席のままのところが結構な数ありました。さまざまに事情があるでしょうが、次の機会がこれまで通りあるか分からないことを考えるともったいなさを感じました。

試験は午前と午後に分かれており、午前試験の後の休憩時間で各自で昼食をとります。会場付近の飲食店が軒並み営業しておらず、コンビニと小規模な店ひとつくらいしか利用できないため、受験者であふれてしまっていました。もともと休日は営業していない店もあるかもしれませんが、貼り紙で臨時措置を行っていると書かれた店もありました。物理的に大勢が集まる機会というのはこういったところでも現在の情勢と相性が悪いようです。

午後試験を受けて帰宅。記憶の彼方に去りつつある知識を絞りだして答えを導きだす作業は久々で、少し楽しくもありました。

さて、こういった「開催はしたいが迅速なオンライン化は難しいイベント」がある一方で、「今までされていなかったがオンラインにもできるイベント」のオンライン化はかなり進みつつあるように感じます。オンラインでの開催を経て、次回はまた会場での開催を試みるイベントもあります。その過程で「なぜ今までこの形態でイベントを行ってきたのか」と改めて洗い出す作業はイベントをより洗練させていく上で大切なものでしょう。

「このイベントはどのような形態があっているのか」「この形態で行うならどのように見せ方を変えればいいのか」といった試行錯誤はドキュメンテーションにも共通することかな、と思い浮かびましたが、コミュニケーションを要するほとんどのことで共通するのかもしれません。

そんな試行錯誤の一環ともいえる弊社のウェビナーやイベントにもご参加いただければ幸いです。

先日の記事にもありましたが、
なにか、こんな話が聞きたいというご要望がございましたら、ぜひ次までメールでご連絡ください。なんとか知恵を絞ってご要望にお応えいたします。

連絡先 アンテナハウスウェビナー委員会
メールアドレス cas-info@antenna.co.jp

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