アンテナハウスは、米国法人を通じてAH Formatterを中心とする製品を海外で販売しています。
海外での販売価格は、ドルベースなので円高になると円ベースでは目減りしてしまいますが、ソフトウェア製品の場合は原材料・部品がないのでそれほどダメージはありません。リーマンショック後少し、売上が減りましたが、2009年春を底にして円高にも関わらず、円ベースの売上が少しづつ増えています。ドルベースではかなり増えています。AH Formatterの売上は海外比率75%程度です。
この5年ほど会社全体としては連結売上の30%が海外売上となっています。将来は連結売上の50%を海外で稼ぎたいと思っています。
特に、秋は世界各地で重要な展示会が沢山あります。先日は、ドイツで11月3-5日に開催されたtcworld conference and Trade Fair (TEKOM Europe)に出展しました。
TEKOMでは、今年、Spotlight on Asiaとして、アジアに焦点をあてたエリアがあり、TC協会の黒田氏が「DITA in Japanese Technical Communication」と題した講演を行ったとの事です。黒田氏はDITAは日本のドキュメントにはあまり向いていないというような話をしたようです。
日本から参加した人達の間でも「あれはミスリーディングではないか」という感想があがっていたとの報告がありました。
○参考資料
・Antenna House USA
・tcworld conference and Trade Fair (TEKOM Europe)
年別アーカイブ: 2010年
11月25日~26日 DITA Festa 2010 Autumnを開催します
DITAコンソーシアムジャパンは、11月25日~26日東京にてDITA Festa 2010 Autumnを開催します。
今回は、「DITA最前線」をテーマに欧州でのDITAの活用事例や、DITAの第一人者であるEliot Kimber氏をお招きし、DITA特殊化技法や電子書籍等へのパブリッシング技法などを解説いただきます。
・日時
2010年11月25日(木) 13:30~18:00 第1部 事例編
2010年11月26日(金) 10:00~12:00 第2部 特殊化編
13:30~18:00 第3部 技術編
三部構成です。
・会場
富士ゼロックス株式会社 本社セミナールーム
東京都港区赤坂九丁目7番3号 (東京ミッドタウン)
・内容
第1部 DITA最前線 ~事例編~ 11月25日
「開会挨拶」
「公開サイトアンケートから考察するDITAの潜在市場」
「XMLコンソーシアムでのDITA利用体験」
「DITA Europe 2010から欧州DITA導入事例の報告」
「IBMの半導体開発におけるDITAの活用」
「DITA普及の試み」
第2部 DITA最前線 ~特殊化編~ 11月26日
「DITA1.1特殊化の解説」
「DITA1.2特殊化作法と海外での利用状況、OASIS TCの状況」
第3部 DITA最前線 ~技術編~ 11月26日
「DITAパブリッシング最前線」
「DITA ePubプロジェクトの発足と活動計画」
「DITAトピックライティングの解説」
「DITA Europe2010から最新技術事例紹介」
「DITA 1.2 言語仕様の翻訳活動報告およびOASISの最新状況」
「DITAコンソーシアムジャパンの今後の活動と会員募集」
○詳しい情報とお申し込み
http://dita-jp.org/?p=894
AH PDF Viewer SDK V3.0 正式リリース!
アンテナハウスでは、PDFアプリケーションに組み込むための開発キット「PDF Viewer SDK」の最新版V3.0を本日よりリリースします。
本製品は、弊社のデスクトップ製品(「書けまっせ!!PDF」、「PDF スイート」など)に組み込んでPDF表示機能を分担するほか、PDFアプリケーション・ソフトを開発しているソフトウエア会社向けに複製・再頒布ライセンスを販売いたします。
V3.0は旧バージョン(V2.5)と比べて、次の通り、抜本的な改訂を行いました。
1.PDF 読み込みライブラリーをスクラッチで書き直しました。これによりPDF 読み込み処理の高速化を図ったほか、保守性の向上、今後の機能拡張に向けての準備を行いました。表示機能はV2.5を下回ることがないことを確認しています。
2.アプリケーション組み込みのプログラミングを容易にするために、二つのコントロールを追加しました。コントロールは、.NET、COM(ActiveX)の2種類のインターフェイスからご利用いただくことができます。
(1)PDF の表示操作、注釈の作成・編集などの機能を持つPDFPageViewCtrl
(2)サムネイル表示、ページ操作・編集などの機能を持つPDFThumbnailCtrl
アンテナハウスは、PDFを紙に変わるドキュメント・インフラとして誰でもがより簡単に容易に使うことができる社会の実現を目指して、PDFの基盤ソフトの開発に力を入れています。今後もPDF Viewer SDKについては機能の強化、速度向上に取り組んでまいります。
○詳細情報
・AH PDF Viewer SDK V3.0
・PDF Viewer SDK の意義について
「AH PDF Tool API V3.1 MR5」, 「AH PDF Driver API V3.1 MR7」をリリース
、システムインテグレーション向けPDF加工ツール「AH PDF Tool API V3.1」、およびPDF生成用ツール「AH PDF Driver API V3.1」について、それぞれ10月29日よりメンテナンス・リリース版をリリースしました。
メンテナンス・リリース版は既存製品の保守サービスとして、不具合対応版を随時リリースしているものです。
■修正内容につきましては次をご覧ください。
・AH PDF Tool API V3.1 MR5
☞ 改訂内容
・AH PDF Driver API V3.1 MR7
☞ 改訂内容
保守期間中のライセンスをお持ちのお客様は、Webページより、評価版をダウンロードしていただき、お持ちのライセンスをご利用いただくことで、正規版としてお使いいただくことができます。
■評価版のダウンロードは次のWebページになります。
・評価版のダウンロード
「超活用!超検索!PDFで広がる情報共有・文書管理の便利技」セミナー
アンテナハウスでは、住友電工情報システム株式会社と共催で、11月26日に、『「超活用!超検索!PDFで広がる情報共有・文書管理の便利技」セミナー』を開催します。
本セミナーは
・紙から代わりつつある電子ファイルとしてのPDFの便利な技が知りたい。
・様々な形式のファイルをPDFに統一する事により文書管理を簡単にしたい。
・インストールされているアプリケーションの制約なしに、すばやくファイルを開きたい。
・より検索しやすいシステムを構築したい。
などのご要望をお持ちのお客様向けの内容となっていますので、PDF活用方法を検討されている方は、ぜひご参加ください。
■詳細情報とお申し込み
EPUB3.0へのCSS3採用の推進に関して
2011年5月策定を目指して、EPUB3.0の仕様策定作業は急ピッチで進んでいます。先週の頭には、サンフランシスコで世界各国の要求事項を絞込み、整理する作業が行われています。
要求事項の中でも重要な項目として、縦書き他の日本語組版機能があります。EPUBは、独自の仕様を書き下ろすのではなく、外部の標準的な仕様を参照し、利用する形になります。日本語組版機能に関しては、CSS3で策定作業が行われており、EPUBではCSS3を利用することになります。
ところが、CSS3はまだ仕様策定の途中あり、EPUBで必要とする日本語組版機能は、次の二つのモジュールとして進んでいます。
(1)CSS Text Level 3
(2)CSS Writing Modes Module Level 3
CSS3側から見ますと、CSS3に縦書きを含む日本語レイアウト機能を盛り込む意義は、当面、書籍形式であるEPUBにそれが採用されるかどうかが重要なポイントになると思われます。
CSS3縦書き機能が、もしEPUB3.0の仕様策定作業に間に合わず、EPUB3.0で独自縦書き方式を採用するか、各メーカでがばらばらになった場合、ひとつのコンテンツに対して、異なるレイアウト指定方法が必要となり出版界にとって損失が大きいように思います。
そのようなことから、弊社は、CSS3がEPUB3.0に採用されるために努力すべきとの判断をしております。
セミナー「XSLスクール」 「XSL-FO指南塾」11月開催のご案内
XML組版のためのセミナー「XSLスクール」「XSL-FO指南塾」を11月11日-12日に開講します。
■「第26回XSLスクール」概要
◆開催日:2010年11月11日(木)
◆開催内容
XMLデータを組版する為の基礎知識を解説後、XSL-FOによるXMLドキュメントを印刷するためのスタイルシートの作成方法とXSL-FOの仕様について説明します。
「実習形式」のセミナーで、サンプルを参照しながら実際にスタイルシートを作ることで、「XSLT」と「XSL」を理解し、XSLTスタイルシート作成の基本的な技術を身につけることができます。
・講師: (株)アンテナハウス 小林具典
・開催時間:10:00~17:00 (休憩含む)
http://www.exism.co.jp/pdf/XSL-school.pdf
■「第8回XSL-FO指南塾」概要
◆開催日:2010年11月12日(金)
◆開催内容
W3C勧告のXSL-FOの仕様・記述方法について、日本語の組版事例を添えて詳細に解説をすると共に、AH Formatter V5の新しい機能について解説します。
テキストとして使用する「バッチ組版のためのXSL-FO指南V3.0」は、講師をつとめる藤島雅宏氏が執筆した日本語による貴重なXSL-FO仕様解説書です。
・講師: (有)イーエイド 藤島雅宏
・開催時間:10:00~17:00 (休憩含む)
http://www.exism.co.jp/pdf/XSL-FO_shinan.pdf
◆会場:アンテナハウス株式会社 会議室
東京都中央区東日本橋2丁目1番6号 東日本橋藤和ビル 5階
https://www.antenna.co.jp/access.htm
◆参加費用:お一人様(税込) 各42,000円
(両方のセミナーを同時にお申し込みの場合:各36,750円)
◆準備いただくもの
CDの教材を利用して実際にFOファイルを操作しますので、CDドライブ付ノート型パソコンを持参下さい。
AHFormatterV5.2を事前にPCにインストールいただきますようお願いします。
ダウンロードは→https://www.antenna.co.jp/AHF/download/download-v5.html
◆申込みは以下のお問合せフォームまたは申込書にてご連絡ください。
受付後にご連絡をさせていただきます。
問合せフォーム→http://www.exism.co.jp/contact/form/forminq.html
申込書→http://www.exism.co.jp/pdf/XSL-FO_school.pdf
eドキュメントJapan 2010、eドキュメントフォーラム終了
XSL 1.1 がJISになりました
10月20日XMLを綺麗に組版するための仕様である「拡張可能なスタイルシート言語(XSL)1.1」 がJIS X 4179 として公示されました。
○JIS規格書のWebページ
このJIS規格は、XSL V1.0の翻訳から初めていたように思います。XSL 1.1 仕様は2006年12月05日にW3C勧告となりましたので、XSL V1.0の翻訳は2005年頃には既にできていたと思います。
それを引き継いで、XSL V1.1に改訂し、その後、JIS化の作業を行ったことになります。アンテナハウス(実際には担当者の石野)はその一部をお手伝いしたのですが、この間、4年は掛かっているものと思います。思えば、実に気の長い話でした。
Amazon Kindle形式の電子書籍出版方法
欧米の電子書籍ではePubと並んでAmazanのKindleで形式も重要な存在である。しかしKindle形式については公開された資料があまりないようだ。そこで、「The Complete Guide to Formatting Books for the Amazon Kindle」(eBookArchtects.com発行、Joshua Tallent著)を読んでみた。同書から以下にポイントを簡単に紹介してみる。
Kindleで本を出版するには次の方法がある。
1.Kindle形式は実質的にMobipocket形式なのでMobipocket形式を作ってKindle DTP (Digital Text Platform)にアップロードする。
2.DTPにWord文書ファイルやHTMLファイルをアップロードし、DTPがそれらのファイルからMobipocket形式を自動的に作成する。
Mobipocket形式にしてからDTPにアップロードするメリットは次の3点である。
(1)toc.ncx というファイルを加えて、ナビゲーション機能を使えるようにすることができる(Kindle2から有効)
(2)eBookBaseというMobipocketの電子書籍配信チャネルを使うことができる。
(3)DTPにHTMLをアップロードするとDRMフリーになる。それに対して、Mobipocket形式ではDRM(デジタル著作権管理)を設定できる。
Mobipocket形式のファイルはcalibreやMobipocketCreatorを利用してHTMLから作成する。MobipocketCreatorでは内蔵の変換機能を利用して、テキストファイル、Word文書ファイル、PDFファイルをインポートすることもできる。
MobipocketCreatorでは、OPF (OpenPackaging Format)を作成する。OPFの形式はePubと同じである。OPFの中に,Metadata, Manifest, Spine, Toc (toc.ncxファイルの参照) などの情報を保存する。
OPFの情報を準備した後、書籍をビルドする。この処理をMobigenというコマンドライン・プログラムで行うこともできる。OPFやtoc,ncxをプログラムで作れば、すべての処理をオン・ザ・フライで行うことも可能である。