プリントオンデマンド本で変わるソフトウエア製品のマニュアル提供形態

ソフトウエアの分野では利用者向けのドキュメントが重要な意義を持ちます。プログラミング言語やIT技術に関する本もそうですが、ソフトウエア製品を使うにも優れた技術ドキュメントが必須です。

技術ドキュメントが優れているかどうかで製品の販売額も変わってくるのだろうと思います。

さてそうしたドキュメントができたとして、ドキュメントを利用者の手元に届ける必要があります。ドキュメントの配布形態や配布方法は一昔前と比べて、抜本的に変化しました。

弊社のデスクトップ製品マニュアルの提供方法について、20年前と現在を比較してみますと:

20年前(1998)のソフト製品販売
・製品はCD-ROMに収容して紙マニュアルを同梱したパッケージで販売
・マニュアルは印刷製本して製品に添付

現在(2018)のソフト製品販売
・製品はオンラインショップからダウンロードしていただいたり、CD-ROMに収容して紙マニュアルを同梱したパッケージで販売(パッケージ版)
・マニュアルはPDF版を製品に同梱してPCにインストール
・Webマニュアルをホームページに掲載
・紙版をPODでアマゾン、hontoなどより販売(但し、一部製品)

製品の提供方法の変化としては、ダウンロード販売が増えてきたことがあります。

また、マニュアルの提供形態も、紙(アナログ)主体からデジタル主体へとシフトしました。デジタル版ではWebマニュアルとPDFになっています。

そしてアナログの紙は、以前はデフォルトで同梱でしたが、現在はオプションで有償に変更しています。

PDFを製品に添付しているにも関わらず、紙版が売れるのだろうか? という疑問をもたれる方が多いと思いますが、やはり紙を望まれる方が一定の割り合いでいらっしゃいます。次は、アマゾンなどより販売しているデスクトップ製品マニュアルです。最近の「CAS電子書籍」では、『瞬簡PDF書けまっせ7』のマニュアルが一番人気です。

昔は本の流通は、出版社⇒取次⇒書店といった経路を通していて、本として販売するためには結構沢山の部数を印刷・製本して準備する必要がありました。このため多品種少量な本の提供が難しかったのですが、近年はプリントオンデマンドで本の販売が簡単にできるようになり、提供形態の選択肢が増えたことが一番ありがたく感じます。

プリントオンデマンド(POD)の紹介

このようなドキュメント制作・配布形式の多様化は、弊社の「デジタル出版物制作Webサービス CAS-UB」です。

CAS-UBご案内Webサイト




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瞬簡PDF 作成 2024
ドラッグ&ドロップでPDF作成

EPUBをPDFに変換するのは結構厄介。PDFのためのEPUB作りの注意事項

おはようございます。

本日と明日は、電子出版サービスグループから話題をご提供いたします。

今日のお題は、「EPUBをPDFに変換するときの注意事項」です。

アンテナハウスの電子出版サービスグループは、EPUBをPDFに変換するサービスとして、「EPUBtoPDF変換サービス」を展開しています。

書店(ストア)から購入したDRMのかかったEPUBには対応しておりませんが、出版社や著者さんが持つEPUBがあれば、ご希望のページサイズ、フォントサイズ、ページのマージンなどでPDFに変換しますよ、という内容です(1冊/3000円+税)。

さて、EPUBからのPDF変換は、EPUBの持つCSSでの体裁を生かした上で、ページ情報など「印刷組版」(=ここではPDF組版のこと)に必要な情報を追加して行なっています(バックグラウンドで動いているのは、当社の主力製品より、 AH CSS Formatterです)。EPUBの内容を自動組版でPDF化するので、EPUB中に指定されている内容をそのままPDFにします。逆に言えばEPUBに対する編集は一切行いません。変換のお値段からも推測いただける通り、人手による調整は原則として一切行いません。

このサービスでは、EPUB用に作られたデザインを用いてPDF用に組版するため、そのEPUBのタグの付け方やデザインの仕方によっては、大層見栄えの悪いPDFになってしまうことになります。結果として、こんなはずではなかったという期待に沿わないPDFができあがってしまいます。

一番多く、且つ非常に困るのは、EPUBの中で改行”<br>”や空行”<p></p>”を多用して段落間の空きを作ったり、箇条書きなどで、全角空白文字でインデントを作るパターン、次点で”pagebreak”(改ページ)をやたらに使うパターン、またはその複合型です。

KindleやEPUBには紙のページに相当する固定サイズのページはありません。そこで上述のように空きを設定しても問題ないかもしれないですが、PDFに組版する際、EPUBのデザインを使って固定サイズのページ上にレイアウトしていくため、こうした<br>や<p></p>、全角空白文字、pagebreakは、「ページ」という決められたサイズに配置する時には悪手になることが多く、無駄に白紙ページを量産したり、箇条書きの場合は、折り返した2行目の文字の並びが最初の行より飛び出しすぎていたり、後ろに行き過ぎていたり、変なところで意図しない改行ができたりと、PDFのレイアウトがガタガタに崩れてしまいます。

EPUB制作に於いては便利でお手軽なデザイン手法ですが、将来PDFに出力して何らかの形でEPUBの再利用を考えている場合は、このあたりはきちんとCSSをつくってデザインを整えてください。CSSでレイアウトを整えることで、どんなデバイスやツールで閲覧しても見た目がさほど変化しないという、EPUBの品質も向上しますし、一石二鳥です。

ぜひご検討くださいますよう!




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美味しいDITAの作り方セミナー「DITA再利用の原理とシステム活用」その2

ふたつめのセッションは「DITA運用編:再利用と協働制作を支援するCCMSとSchematron(スキマトロン)の活用法」と題し、アートダーウィン社が講演しました。
DITAの特性に応じたCMS製品(CCMS)が持つべき機能を、DITA専用CMSを使って具体的に解説し、さらにSchematron(スキマトロン)を使って、誤ったトピックライティングを矯正し、再利用を促進させる手法を実演を交えて解説しました。

DITAセミナー04出典:アートダーウィン著「再利用と協働制作を支援するCCMSとSchematronの活用法」から

ご参加された方々は皆さん熱心で、懸命にメモを取っていらっしゃる方もいらっしゃったのが印象的でした。
最後にアンケートにお答えいただいたのですが、80%以上の方に「期待以上に有意義だった」あるいは「期待通り有意義だった」とおっしゃっていただけました。

美味しいDITAの作り方セミナーは今後も続けていきたいと考えていますので、DITAに興味のある方は是非ご参加ください。

DITAセミナー

セミナーの様子

<< 「その1」




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美味しいDITAの作り方セミナー「DITA再利用の原理とシステム活用」その1

7月10日にアンテナハウスとアートダーウィン社共催で「美味しいDITAの作り方セミナー」を開催しました。
このセミナー、テーマを変えて過去に数回開催してきたのですが、毎回好評でして今回もその例にもれず、多くの方に喜んでいただけたと自負しています。

ひとつめのセッションは「DITA基礎編:みんなが知りたい再利用のしくみ」と題し、トピックファイルとは何か、マップファイルとは何かという話から始め、DITAが用意する各種情報タイプ(concept、task、reference、glossary)の概要説明、そして本セッションのメインテーマであるコンテンツ再利用手法(conref、conkeyref、keyref、条件処理、関連テーブル)の解説を行いました。

使用したスライドのほんの一部
DITAセミナー01DITAセミナー02DITAセミナー03
「その2」に続く >>




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HTML on Word
WebページをWordで作る!

海外出展情報 その2

アンテナハウスは、5月30日~6月1日にシカゴで開催された Society for Scholarly Publishing Annual Meeting (学術出版協会)に出展しました。初めての出展となります。ここではアンテナハウスが参加者のあいだでも、出展者のあいだでも非常に知名度が高かったことに驚き、またうれしくもありました。このカンファレンスは学術誌に焦点を置いています。SSP は創立40周年を迎えました。学術誌出版における過去とこれからの展望、収益モデルの変更、資金調達の課題、規制の変更、技術の革新、新しいマーケットの確立などがテーマとなりました。

6月9日と10日にロンドンで開催された Markup UK に出席しました。 Markup UK では弊社社員 Tony Graham が “Introduction to CSS for Paged Media” を発表しました。ここで発表した資料は ここ から入手可能です。 ページ出力に CSS を使用することに多くの関心が寄せられました。なお現在このチュートリアルは英語版しかありませんが、日本語版も作成中で近々公開の予定です。

アンテナハウス(海外サイト)
http://www.antennahouse.com/

http://rainbowpdf.com/




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海外出展情報 その1

5月から6月にかけて、アンテナハウスは3つのカンファレンスに参加しました。

1月に参加したPDF Days はワシントンで開催されましたが、5月にはドイツのベルリンでも PDF Days  が開催されました。アンテナハウスは再びこの会議に参加して参りました。PDF Association の主催で行われ、PDF Association のミッションは世界中の関係者のための 教育、専門知識、経験を共有し、PDF 技術を使用したオープンスタンダードベースの電子文書実装を促進することであると明記されています。アジェンダ を見てみますと PDF2.0、アクセシブル PDF 関連が多く、署名、暗号化、また最近実施となった GDPR 準拠に触れて “GDPR and PDF Are you ready?” なんてセッションもありました。やはり一番は PDFア クセシビリティに最も関心が集まったようです。アンテナハウスは PDF Association の会員です。

アンテナハウス(海外サイト)
http://www.antennahouse.com/

http://rainbowpdf.com/




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『PDF Driver V7.5』の組み込み版

PDF Driver V7.5  は、システム製品として販売をしておりますが、 組み込み用ライセンスとしてのご提供を準備中です。

V7.5 の機能として

  • 出力ファイル名の連番付けができるようになりました。
    出力先にすでに同名のファイル名を持つ PDF ファイルが存在する場合に、これまでは、上書き保存を行なうか、処理を中止するかの2択でしたが、ファイル名の末尾に連番を付与して別ファイルとして保存するオプションを用意しました。
  • グレースケール、モノクロ変換
    カラーの画像やテキストをグレースケールまたはモノクロに変換することが可能になります。
  • 設定ファイル名の埋め込み
    PDF 出力に使用した印刷設定の設定ファイル名を文書情報内に独自のキーで埋め込みできます。PDF Driver で作成したPDFがどのような設定で作成したものか PDF で確認できるというものです。

既存の組み込み用ライセンスのお客様へのご案内は、8月後半を予定しております。
もう少々お待ちください。




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『PDF Tool API V6.0』 の機能紹介

PDF Tool API V6.0 では、コマンドライン版と、ライブラリ版の 2 タイプをご用意致します。

PDF の分割、結合、セキュリティ設定など基本的な機能は、コマンドライン版で行うことができますが、より高度な操作をさせたい場合は、ライブラリ版にて実現可能です。

ライブラリ版では、テキスト取得機能が強化されます。
矩形内の文字列を取得する機能、文字列検索機能など、これまで同様の処理を行う場合は、PDF Viewer SDK を使用しなければできませんでしたが、PDF Tool API V6.0 のみで可能になります。
文字列検索機能の実装により、PDF に書かれている文字列にて PDF を自動仕訳するような用途にご利用頂けます。

その他、フォントの埋め込み機能など、これまで出来なかった機能を『PDF Tool API V6.0』で対応致します。

ライブラリの概要

PDF の活用に関しては、製品ナビゲータ  を公開しております。
こちらに掲載が無い活用方法などございましたら弊社までお気軽にご相談ください。




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PDF関連デスクトップ製品「機能比較表」更新

「瞬簡PDF」シリーズの機能比較表

アンテナハウスのデスクトップPDF製品の機能比較表を7月20日に更新しました。

上記は弊社のPDFデスクトップ製品のうち、「瞬簡PDF 統合版 」や「瞬簡PDF 統合版 」に含まれている下記製品の機能比較表です。

  • 「瞬簡PDF 作成 8」は、PDFを簡単に作成するソフト
  • 「瞬簡PDF 編集 7」は、PDF作成に加えて、PDFの文字編集や画像の差し替ができるソフト
  • 「瞬簡PDF 変換 10」は、PDFからOfficeなどの形式へ精度よく変換するソフト
  • 「瞬簡PDF 書けまっせ 7」は、用紙PDFへのデータ書き込み・追記に特化したソフト
  • 「瞬簡PDF 統合版 10」は、PDFの編集操作に加えて、上記の4製品プラス「瞬簡PDF OCR」をセットにした製品(※同梱製品は「瞬簡PDF 変換  9」)
  • 「瞬簡PDF 統合版 10 官公庁向け」は、「瞬簡PDF 統合版 10」プラス「瞬簡PDF to Image」「瞬簡PDF サイン 2」をセットにした製品(※同梱製品は「瞬簡PDF 変換  9」)

PDFはその作成から加工まで実にたくさんの処理があります。効率よく作業するには、その目的に最適化されたツール(ソフトウエア)が便利です。弊社では、それぞれの製品について、利用イメージを想定し、その用途において必要な機能を備え、使い易く、コストパーフォーマンスの良い製品を作りたいと考えています。

弊社製品の選択や他社製品との比較等にぜひご活用いただければ幸いです。




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パソコンの引っ越しとインストールについて

インストールとインストーラー

Windowsではパソコンでソフトウエアを使えるようにすることを「インストール」といいます。同じ意味で「セットアップ」という用語も使われます。そして、「インストール」を行う専用のソフトウエアを「インストーラー」といいます。

多くの場合、「インストール」は実に様々な作業が行われます。必要なソフトウエアをWindowsの各所にコピーして配置する以外に、すでに同じものがあった場合の対処やバージョンの確認、システムの確認、旧バージョンの扱いの判断など、多岐にわたります。

「インストール」したソフトウエアを削除する「アンインストール」も、実は「インストーラー」が「インストール」時に用意します。

Windowsパソコンの引っ越しの完全自動化はできない

自分が使っていたパソコンの調子が突然不調になり、パソコンを買い替えたという経験をされた方も多いと思います。多くの場合、データはもちろん、以前使っていたソフトウエアや設定などをそのまま引っ越ししたいですよね。

ところが、Windowsではそうした引っ越しを簡単にする仕組みがありません。そこでよく利用されるのが市販されている「引っ越し」ソフトです。

しかし残念ながら「引っ越し」ソフトの多くは、事前に把握されているメジャーなソフトウエアの引っ越ししか対応しておらず、弊社の「瞬簡PDF」シリーズのようなソフトウエアには対応できていません。

特に厄介なのはレジストリの登録情報です。Windowsではレジストリという仕組みを使って様々な情報が利用されます。この仕組みの使われ方はソフトウエアによって様々で、「インストール」時にも各種情報が書き込まれます。ところがそうしたソフトウエア独自のレジストリ情報は引っ越しソフトの引っ越し対象になっていません。

アンテナハウスの「瞬簡PDF」シリーズのソフトウエアもレジストリを使っています。「引っ越し」ソフトを使っても、上記の理由からそのままでは当社のソフトウエアを使うことができません。

「瞬簡PDF」シリーズのソフトウエアを引っ越しされるときは、まず購入した時に送られてきたインストーラー(あるいはCD-ROM)とシリアル番号をご用意ください。

はじめに引っ越し元のソフトウエアを「アンインストール」で削除し、次に引っ越し先のパソコンにご用意いただいたインストーラーを使って再度ソフトウエアをインストールします。アンインストールしても引っ越し前のパソコン内にユーザーの設定データなどは残っていますので、必要に応じてデータをコピーします。

もし、引っ越し元のパソコンが起動しない、災害などでパソコン自体が失われたといった場合は、アンインストールは不要ですので、そのまま新しいパソコンに「瞬簡PDF」シリーズをインストールしてお使いください。

詳しくは製品に同梱されている登録カードやマニュアルに記載されているサポート窓口にお問い合わせください。




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