HTMLの役割についての誤解が多いと思います。
HTMLは、HyperText Markup Languageという略称の通り、Web上に散在するドキュメント公開のためのものです。
しかし、現在、HTMLはBrowser Layout Markup Language化しています。つまりブラウザで表示したときの見栄えをHTMLで表すケースが多くなっています。特に、Microsoft Wordなどのアプリケーションで出力保存したHTMLはそういう傾向があります。
これはアプリケーションに対して、見たまま編集、みたまま印刷、そして見たままをWebブラウザでも表示したいと考える一般ユーザの要望に沿っていると思います。
しかし、実は、Webを見たまま印刷するのは却って不便です。
その典型的な例がURLです。URLはHTMLでもっともシンプルには次のように表します。
<a href="http://www.antenna.co.jp" > リンクを示すテキスト</a>
ブラウザでは、画面に「リンクを示すテキスト」を表示し、そこをクリックしたら、hrefで示すWebページにジャンプします。
従って、ブラウザで見たままを印刷したら、hrefの内容であるURLが見えなくなってしまいます。そうしますと、その印刷物からは重要な情報が脱落してしまいます。
この簡単な例からもわかりますが、Webの印刷は「みたたまではだめ」なのです。WebドキュメントのWYSIWYGは望ましくありません。
この例を、先日、実際のサンプルで示しました。
CSS3で得する話(1) URLを脚注に出す
CSS3パワーでWebと印刷の統合!AH Formatter V5.0 3月23日より出荷開始します。
弊社では、AH Formatter V5.0を本年2月出荷を目標に進めてまいりましたが、最終的に3月23日に出荷開始することに決定しました。
昨年12月に配布開始しましたベータ版は2月末までで利用期限が終了しています。製品出荷が予定より遅れていることもあり、先日よりβ2版の配布を開始しています。
β2版からは、Windows32ビット版に加えて、
・Windows64ビット版
・Linux32ビット版
・Linux64ビット版
・Mac OS/X(IntelCPU)
をとり揃えています。
β2版の利用期限は3月31日までとなっています。
こちらからダウンロードしていただくことができます。
AH Formatter V5.0β2版ダウンロード
予定より遅れてしまい、関係者の皆さま、ユーザの皆さまには大変お待たせして申し訳ありません。
いよいよCSS3を実用的に利用できる時代がやってきます。
CSS3を使いますと、これまでのWebと印刷の制作工程が抜本的な見直しになるものと思います。
このことに気がついておられる向きはまだ少ないようですが、β2版でCSS3のパワーを、ぜひ、体験してみてください。
DITA コンソーシアムジャパン 設立記念セミナー ご案内
DITAコンソーシアムジャパンの設立記念セミナーが3月11日(水)午後13時30分より開催されます。
そのセミナー内容が大凡固まりました。既に各関係者からご案内が届いているかもしれませんが、ここに内容をアップしました。
ご案内(PDF版):ファイルをダウンロード
今回のセミナーの目玉は、横河電機の福山氏によるユーザ講演
「新たなドキュメント制作手法としてのDITA 導入の背景」
です。同社では、取り扱い説明書にDITAを採用して日英同時に制作する作業を始めておられますが、その事例のご報告があります。
DITAを採用された日本企業の国内での事例発表としては、私の知る限り初めてでないかと思います。
多くの方のご参加をお待ちしています。
申し込みWebページはこちらです。
http://dita-jp.org/?cat=7
WYSIWYG であってほしくないもの Webページ
WYSIWYG(What You See Is What You Get)とは、1980年代、MacintoshのDTPが流行らせた言葉と思います。
要するにディスプレイ(画面)に表示される内容と、紙に印刷した結果が、文字の字詰めやカラーなどを含めて一致することを意味しています。
厳密にこれを実現するのは、それぞれのデバイスの解像度の違いもあって難しいのですが、最近はWindows環境でも簡易的に実現できています。
しかし、画面表示と印刷では、ユーザの要求内容や要求水準がかなり違っています。
いまの時代で言いますと、Webページでは、WYSIWYGはほとんど望まれていないと思います。Webページなんて、画面の見た目の通り印刷される必要性がない、もっと言えば、画面で見た目の通りに紙に印刷されたら却って困ってしまう情報が一杯あるのではないかと思います。
では、コンテンツを作る立場からどうするか?
画面で見た目の(ディスプレイ用)コンテンツと、紙に印刷するためのコンテンツを2種類用意するのは、作業量が多くなって、管理も大変です。
その解決策がいよいよ登場します。
■CSS3+AH Formatter V5を使って、Webの画面表示と印刷を統合する
詳細はこちらをご覧ください。
・https://www.antenna.co.jp/XML/xmllist/CSSPrint-Page20090208.pdf
・https://www.antenna.co.jp/AHF/
ニュース・リリースのタイトルと閲覧者数の関係は?
アンテナハウスのニュース・リリースをいつも掲載していただいている「ValuePress」で、過去のニュース・リリースを一般閲覧数順に並べてみました。
これを見ますと、どうも、「PDF」、「変換」とか「リッチテキスト」あたりのキーワードが閲覧者数の増加要因になっているような気がします。
いづれにしても、製品名だけのタイトルでは閲覧者数が増えないのは確かなようです。
新聞社では記事のタイトルの付け方の専門家がいるようですが、ニュース・リリースのタイトルも付け方一つで閲覧者数が随分変わるようです。
掲載日 一般閲覧者数 タイトル
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2008年11月28日 5499 PDF変換・作成・変更ツールの決定版!【リッチテキストPDF5】出荷開始予定のお知らせ
2008年11月27日 2334 PDFをスムーズに使いこなす【アンテナハウスPDFスイート2】発売のお知らせ
2006年08月21日 2255 PDFをWordやExcelで編集して再利用したい・・・。そんなお悩みは「リッチテキストPDF2 for Windows」におまかせください!
2007年03月16日 1761 ワープロ専用機のデータを使いたい、PDFの内容を編集したいとお悩みの方に・・・【新製品「リッチテキスト・コンバータ19」発売のお知らせ】
2007年05月11日 1282 【PDF 変換・加工ツールAntenna House PDF Driver V3.2, PDF Tool V2.6 出荷開始のお知らせ】
2008年08月29日 1179 【新製品「リッチテキスト・コンバータ20」発売のお知らせ】
2008年05月14日 1127 【Word文書を標準のXML形式に変換!「Word2FO V2」発売のご案内 】
2007年06月01日 1084 「XSL Report Designer V2.1」の販売開始
2007年12月07日 1026 【『リッチテキストPDF4』2007年12月17日出荷開始のご案内 】
2006年09月12日 971 『PDF Tool V2.4』を9月11日より出荷開始
2006年11月29日 818 【「書けまっせ!!PDF2」発売のお知らせ】
2007年03月06日 733 「マルチ・ファイルビューア 自在眼10」発売のお知らせ
2006年11月29日 696 【新製品「アウトライナー」発売のお知らせ】
2007年12月13日 647 【「書けまっせ!!PDF3」発売のお知らせ】
2008年06月12日 644 いま話題のDITAとは?【DITA入門セミナー開催】のご案内
2007年09月11日 594 新製品「アウトライナー2」発売のご案内
2007年03月05日 585 【新製品「リッチテキストPDF2 for Windows」発売のお知らせ】
2007年08月07日 584 【新製品「XSL Formatter V4.2」発売のお知らせ】
2007年08月07日 572 新製品【アンテナハウス PDF電子署名モジュール V1.0】発売のお知らせ
2008年07月23日 526 ネットでPDFにコメントが書ける!!【書けまっせ!!PDF Webサービス】
2008年02月20日 458 【「アンテナハウスPDFスイート」発売のお知らせ】
2008年11月10日 447 HTML/XML文書を高品質PDFに出力するために 「CSSによる文書レイアウト指定セミナー」
2008年11月04日 446 マルチ・ファイルビューアソフトの決定版!【自在眼11】のご案内(11月末発売予定)
2008年09月03日 440 最先端、CSS3へGo!5!【Antenna House Formatter V5.0 プレビュー版の配布開始!】
2008年02月20日 431 【アンテナハウス PDF 電子署名モジュール V1.1】発売のお知らせ
2008年12月01日 424 PDF一括生成・編集・加工ツール【Antenna House PDF Tool V3.0】2008年12月4日出荷開始
2008年12月01日 412 印刷メニューから高品質PDFを作成!【Antenna House PDF Driver V4.0 Professional 】2008年12月4日出荷開始
2008年09月16日 402 MS Office2007 に対応したサーバサイド変換エンジン【サーバベース・コンバータ V2.0】出荷開始
2008年04月25日 401 【「XSL Formatter V4.3」発売のご案内 】
2008年12月08日 382 XSL-FO, CSSふたつのスタイルシートをサポート【Antenna House Formatter V5.0】2009年2月出荷開始へ
2008年07月17日 367 【X-over Development Conference 2008にてFormatter V5の概要を講演 】
2008年08月25日 245 【アンテナハウス PDF 電子署名モジュール V1.2】8月29日出荷開始
2009年02月13日 130 企業の文書制作に変革をもたらすDITA(ディータ)技術普及のための「DITAコンソーシアムジャパン」発足
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DITAコンソーシアムジャパン 発足
企業の文書制作に変革をもたらすDITA(ディータ)技術普及のための「DITAコンソーシアムジャパン」を本日発足しました。
日本アイビーエム、富士ゼロックス、ジャストシステムと共同でDITAを推進するためのコンソーシアムを立ち上げました。
詳細は下記のニュース・リリースをご参照ください。
https://www.antenna.co.jp/news/DITA-Consortium-jp.html
DITAコンソーシアムジャパンのWebページはこちらです。
http://dita-jp.org/
CSSPrintでWebの表示と印刷を統合
2月6日に開催されたPage 2009コンファレンスで、「CSS Printの可能性」というテーマでプレゼンテーションをさせていただきました。
そのスライドをこちらに公開しました。
https://www.antenna.co.jp/XML/xmllist/CSSPrint-Page20090208.pdf
※Page 2009で配布されたものを少し改訂しました。
このプレゼンの内容を若干、文章化したのが次のページです。
「CSSによるプリント・デザイン」
Page 2009のプレゼンの準備やそれ以前にDCの福重社長との話をするなかで、CSSでWebの表示と印刷の統合することに大きな意味があるのだ!ということに気づかせていただきました。ありがとうございました。
なお、Page 2009セッションで「CSSは少ないページ数に有効」とプレゼンしたのに対して、会場参加者から100ページ位のものに使えるかどうか?と質問をいただきました。
その場では「Net PC」では遅くて使えないという意味の回答を致しましたが、実際に測定して見ましたところ、会場で配布しました「CSSによるページデザイン入門」(B5 60ページ)のHTML+CSS3を組版するのに、1分5秒、PDF生成(フォント埋め込み、Web最適化なし)が7秒程度でした。
●環境:AH Formatter V5β版+AcerのAspire One(1万円のネットブック) 1.6GHzCPU+0.98GRAM
PDF Tool V3 をリリース
PDF Tool V3のリリースが遅れていましたが、2月4日よりリリースしました。
詳細Webページ:https://www.antenna.co.jp/ptl/
V3を発売では下記の機能が新しくなりました。
* PDF Referenceに沿ったクラス化を行いました。
* セマンティックスの単純化。
* 新機能
o テキスト透かし挿入
o ファイル添付機能
o ページ(ページオブジェクト)の編集機能
o 空白ページの挿入
o 指定ページの矩形領域へ文字列を出力
o 矩形領域の塗り潰し
o 指定ページの削除
o 用紙サイズの変更、回転
o 画像透かし
o しおりの宛先としてaction(外部PDF、ファイル、WEB)の設定が可能
o 画像のステンシルマスク機能
o 有効期限設定機能
特に、PDF Tool V3は、APIを一新してより使いやすくしています。但し、従来のV2.6とはAPIの互換性がありません。このあたり、既存のお客様にはご迷惑をお掛けしてしまい、誠に申し訳ありません。なにとぞ、ご了承の程、よろしくお願い申し上げます。
Page 2009 XMLと日本語組版、CSS Print セッション
2月4日から6日開催のPage 2009において、「XMLと日本語組版、CSS Print」セッションが開催されます。
日時: 2月6日 金曜日 16:00~18:00
会場: サンシャインシティ TOKYO ワールドインポートマート5F
詳細情報: 申し込みWebページ
ここで、Antenna House Formatter V5 とCSSを使ったプリント用ページデザインについて報告させていただく予定です。
皆様のご参加をお待ちしています。
ところで、このセッションですが、講師が三人とも小林姓です。小林3兄弟?
2009年にあたって
いよいよ2009年ビジネスが始まりました。
年末に、「世界経済危機 日本の罪と罰」(野口 悠紀雄著)を読んでいましたら、今年のGDP成長率マイナス5%もありうる、日本経済が制御不能な状態に陥るかもしれない、と書いてあって、そら恐ろしくなりました。バブル崩壊後の最も悪い時期でも、GDP成長率はマイナス2%だったとか。それを超える最悪の状態の可能性ありということです。
背景に、アメリカの住宅・石油税制をはじめとする歪んだ制度がもたらしたアメリカの消費過剰による貿易赤字の増大、いままでそれを日本、中国、オイルダラーが金融面でファイナンスしてきたがそれが続かなくなったことがあること。それにしてもトヨタの経常利益2兆円も上記のスキームが作り出したバブルだったとはなかなか恐い分析です。アメリカには時々行きますが、狭い範囲の少ない経験から見ても、確かにそういった側面はあると思います。
アメリカの貿易赤字といえば、一昔前は、日本が悪役でしたが、今は日本よりむしろ中国や中東です。日本だけじゃ済まない話ですし、難しい。
既に、日本の貿易収支は8月に26年ぶり貿易赤字になった後、10月11月も貿易赤字になっています。いよいよ日本も貿易赤字国?
それにしてもこれからの日本経済はどうなるんでしょうか?
こういう暗い話に負けないように、今年はいつもに増して、明るい気持ちとネバー・ギブアップの精神が重要な年のようです。