月別アーカイブ: 2013年6月

「AH PDF Server V3」に無い機能?

 「AH PDF Server V3」のホームページには、お客様の許可を頂いてお買い上げ頂いた「AH PDF Server V3」をどのような形で実際の業務にご利用になっているかをご紹介する「事例紹介」ページがあります。

 こちらのページを見て頂ければ実際の使用例のため、「AH PDF Server V3」をお考えの方には参考になると思います。

 ところでお気づきになられた方もひょっとしていらっしゃるかも知れませんが、事例紹介の中にはどこを探しても見つからない機能がいくつか列挙されています。具体的には「PDFのセキュリティ解除」「PDFのページ削除」「PDFへファイルの添付」の3つです。

 「AH PDF Server V3」は機能的にはフォルダ監視変換がメインです。入力フォルダ内に変換したいファイルをコピーして出力フォルダに変換後のファイルを保存します。これはどういう事かと言えば、変換するための設定が常に「同じ」という事が前提となります。これに対して先に挙げた3つの機能は基本的に「同じ」設定ではない事が普通です。

 しかし最近は「Webインタフェース」からのPDF変換が増えてきています。そのため、「AH PDF Server」ではV2.3からコマンドライン変換もサポートするようになりました。コマンドライン変換の利点は任意のタイミングで任意の設定で変換を行う事が出来るようになる事です。
 「PDFのセキュリティ解除」「PDFのページ削除」「PDFへファイルの添付」の3つの機能はフォルダ監視変換機能に組み込めないため、それぞれ独立したコマンドラインプログラムとして存在しています。利用するにはお客様でプログラムなりスクリプトを組むなどする必要があります。

 現在は評価版でも提供をしていないのですが(いずれ組み込みたいとは考えていますが)、ご希望があれば提供する事は可能です。評価版のお申し込みの項目にある「お問い合わせ・ご質問など」に「利用(評価)してみたい」と書いて頂ければ対応させて頂きます。

 まずは評価版からお試しください。

 AH PDF Server V3 評価版お申込み
 AH PDF Server V3 製品ページ




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DocuWorksとPDFについて

※当記事は2013年6月当時のバージョンをもとに記載されているため、現在の最新バージョンでは変換できない可能性があります。あしからずご了承ください。

お客様から「DocuWorks形式のファイルをPDFに変換したい」というご相談を時々頂くことがあります。聞いてみると保存してある大量のDocuWorksファイルをPDFに変換したいとの考えている方が大半のようです。

「DocuWorks」とはご存知の方も多いと思いますが、富士ゼロックス社製の電子文書と電子化した紙文書を一元管理するオフィス向けドキュメント・ハンドリング・ソフトウェアの事です。使い勝手の話をすればPDFとよく似た規格と言えます。見るだけならビューアーも用意されていますので本当にPDFとよく似ています。

「DocuWorks」を導入するきっかけの大半はご利用になっている複合機の兼ね合いが大きいようです。富士ゼロックス社製の複合機でスキャンしたデータなどは基本的に「DocuWorks」形式になります。そのため、その流れで「DocuWorks」で資料をアーカイブされている事も多いです。

しかし、他社からデータをもらったり逆に他社へデータを送ったりする場合には大抵の場合はPDFだと言われます。そのため、送るときはPDFに変換し、もらった時はDocuWorks形式に変換する手間が発生します。

最近ではタブレットやスマートフォンでもドキュメントを閲覧する機会が増えてきました。もちろん、「DocuWorks」もiPhoneやiPad、Android用の閲覧ソフトはあります。 しかし、DropBoxなどのクラウドサービスを使った場合、PDFはたいていの場合は開くと表示できますが、「DocuWorks」のファイルは表示されない事の方が多いです。

「DocuWorks」と「PDF」を比べてどちらが良いかは使う方次第なので何とも言えませんが、汎用性と言う部分についてはPDFの方に軍配が上がるようです。

「AH PDF Server V3」では「アプリケーション変換」という機能を使えば「DocuWorsk」のファイルを変換する事が出来ます。「DocuWorks」もしくはビューアーは必要ですが、一度設定してフォルダ監視変換を使用すればあとは入力フォルダに「DocuWorks」ファイルをコピーするだけで自動で変換を行う事が出来て便利です。

どのように行うかは資料(DocuWorks_Convert.pdf)をご用意しましたので、一度評価版と共にお試し下さい。

AH PDF Server V3 評価版お申込みページ
AH PDF Server 製品ページ




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『本を作るための新しい仕組みの登場(制作ツールから考える電子書籍論)』

CAS-UBで制作した本(EPUB, PDF)の見本としてCAS-SUPPORTブログに書いた記事をまとめて、『本を作るための新しい仕組みの登場』というタイトルのEPUB版とPDF版を作りました。

I 概要
『本を作るための新しい仕組みの登場』
(制作ツールから考える電子書籍論)

■目次
第1章 PDF に代わってEPUB が普及する1
第2章 書籍の未来を考える5
第3章 世界の各地で登場。本を作る新しい仕組み9
第4章 CAS-UB とO’Reilly Atlas の機能比較13
第5章 CAS-UB で本の制作支援17
第6章 本の構成の編集と文章の編集

第1版
2013年6月9日発行
EPUB3版とPDF版を用意しました。
それぞれ次でダウンロードしていただくことができます。

Ⅱ 無償配布中

次からダウンロードしてお読みいただくことができます。

EPUB版
PDF版

その他、
無償配布中の出版物

なお、EPUB版を読むにはEPUBリーダが必要です。




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「AH PDF Server V3」の改訂版が出ました

 先週末から「AH PDF Server V3」の新しい改訂版(メンテナンスリリース)を公開しております。改訂版ですので、特に機能強化を増やした訳ではないのですが、CAD関係に関しては2つほど機能追加をしていますので少し紹介します。

 まずはAutoCADの最新版である「AutoCAD 2013」「AutoCAD 2013 LT」のDWG/DXFファイルに対応しました。これにより現時点で「AutoCAD」のほとんどのバージョンに対応した事になり、利便性も向上しました。

 もうひとつはDWG/DXFファイルで出力する場合、出力時の設定を「AutoCAD」の印刷設定のように行いたい、というご要望があり、それに対応しました。具体的にはモデル空間出力時に出力設定を出来るようにしました。

 まず、変換設定のCAD変換の「出力レイアウト設定」に「モデル空間設定」と言うボタンが追加されています。

PDF Server コントロールパネル

PDF Server コントロールパネル

 このボタンをクリックすると以下のような「モデル空間変換設定」のダイアログが表示されます。項目的には「AutoCAD」の印刷設定と同じような設定名になっていますので知っている方なら問題なく設定できると思います。

PDF Server CAD変換 コントロールパネル

PDF Server CAD変換 コントロールパネル

 CAD図面をPDFにする利点は「AutoCAD」やビューアの「DWG TrueView」がなくてもすぐに見る事が出来る事と、元のCAD図面を添付してアーカイブしておけばすぐに見る事ができるだけではなく、元の図面を修正する事もすぐにできます。

 評価版でもこれらの機能は確認できますので、一度お試しください。

 AH PDF Server V3 評価版お申込みページ

 AH PDF Server V3 CAD版、CADオプション 改訂情報
 AH PDF Server V3、コマンドライン版 改訂情報




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conrefとconkeyref

DITAをご検討中のお客様からconrefとconkeyrefについてよく分からないというお話を聞きます。まあ確かにconrefはともかくとしてもconkeyrefはピンときませんね。
今日は両者の違いについて少し書いてみます。両方ともフラグメント単位でのデータ再利用の方法なのですが、どのような違いがあるのか…

たとえばソフトウェアのマニュアルに「[開く]をクリックします」と出力したいとき、この文字列をトピックファイルにそのまま書いてしまってもいいわけですが、そうするとこのソフトウェアをタブレット端末用に移植したとき、「クリック」をすべて「タップ」に変更しなければいけません。
DITAの場合大量のトピックファイルにこのような記述があるはずですので、けっこうきつい作業になりそうです。

そこでconrefの登場です。conrefを使った場合、次のように記述することになるでしょう。

<p>[開く]を<ph conref=”names.xml#concept_names/operation_click” />します</p>

つまり「クリック」という文字列を直書きせずに、<ph>要素を使って「names.xmlを見に行け」とするわけです。そして別途作ったnames.xmlに次のような記述をしておきます。

<ph id=”operation_click”>クリック</ph>

するとDITA Open Toolkitが自動的に「クリック」という文字列に差し替えてくれることになります。将来タブレット端末対応したときに上記を

<ph id=”operation_click”>タップ</ph>

と書き換えれば、マニュアル全体の「クリック」がすべて「タップ」に置き換わってくれるわけですね。
大変便利で手軽なのですが、1つ問題があります。それはトピックファイルに

<p>[開く]を<ph conref=”names.xml#concept_names/operation_click” />します<p>

このように”names.xml”というファイル名を直書きしなければいけない点です。将来このnames.xmlのファイル名を変える必要が出てきたときは…
想像するだけでも嫌になってしまいますね。

そこで次に登場するのがconkeyrefです。conkeyrefを使った場合、トピックファイルには次のように書くことになるでしょう。

<p>[開く]ボタンを<ph conkeyref=”COMMON_NAMES/operation_click/”>します。</p>

で、今度はマップファイルに次のような記述をします。

<keydef href=”names.xml” keys=”COMMON_NAMES” />

“COMMON_NAMES”という文字列をキーにして、マップファイル経由でnames.xmlを参照に行きます。conrefのときとは違ってnames.xmlというファイル名を(トピックファイルではなく)マップファイルに追い出すことができました。
こうすることで将来names.xmlというファイル名を変更する必要があっても、マップファイルだけ修正すればいいことになります。

お手軽で分かりやすいconref、ちょっと面倒だけれど将来も安心なconkeyref。どちらが正解ということではなく、うまく使い分けできるといいですね。
最近は諸事情で「本社が移転!」なんていうこともちょくちょくあります。マニュアルに記載する本社住所もconrefとかconkeyrefを使っておいた方が安心かも(?)




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教材の電子化がトレンド?

先日「タブレットで表示するPDFを作りたいんだけど相談に乗って欲しい」というご依頼をいただきお話をうかがってきました。どうやら何かの教材をタブレットに表示させることを企画されているようでした。
最近「タブレット上でうんぬん」という話が多いですねえ。

* 持ち運びが楽ちん
* 印刷するよりもコストを抑えられる
* 一度紙にしてしまうとなかなか改訂版を作れず古い情報が生き続けてしまう
* 検索性を考えるとやっぱり電子化でしょ

ということなのでしょう。タブレットの普及で、何千ページというドキュメントを片手で持ち運べるような時代になったんですね。
実際に、機械のメンテナンス現場でタブレットにマニュアルを入れて運用するなんていうことが行われてきているようです。分厚い紙マニュアルよりも携帯性に優れ、しかも内容を常に最新に保ちやすいというのはたしかに魅力的です。
2~3年前までは「やっぱりマニュアルは紙だよね」などと言われてきましたが、電子化の波は間違いなく押し寄せて来ています。

機械系のマニュアルを自動組版するという話はもう何年も前から広がっていますが、そういえば別のお客様のところでもパソコン関連の学習教材を自動組版したいというお話がありました。

マニュアルの次は教材か?




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海外出展レポート AIA Spring Tech Pubs Workshop

AIA (Aerospace Industries Association) Spring Tech Pubs Workshop

このワークショップは改訂データや情報の配信に関わっている産業界、DoD(Department of Defense、国防総省)サービス、および他の防衛機関が、デジタル出版や最新の技術への移行や、武装システムと訓練データの伝達に対応できるように情報交換の場として設立されました。

このイベントは今までは大盛況で、政府機関の議員や軍事産業の代表者が参加しました。内容はほとんどいつも技術的なものでした。今年は、sequestration(強制歳出削減)で知られるアメリカ政府による大幅な経費節減で、政府関係、軍事関係の人が誰も参加しませんでした。参加者の人数はだいたい80人で、例年に比べ残念な状態でした。

AIAイベントはフロリダ州で開催されたわけですが、フロリダ州といえば、2001年にアンテナハウスが海外展示会初出展をしたXML Conference & Exhibitionが開催された場所でもあります。あれから12年、開発に開発を重ね、AH Formatterは世界中の1800社以上の企業で導入されている組版ソフトウェアとなりました。

5月はAH Formatter V6.1のリリースがあり、その直前のワークショップでしたので、完成度の高い新機能のサンプルを披露して来ることができました。

アンテナハウス海外サイト
http://www.antennahouse.com/
http://rainbowpdf.com/




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海外出展レポート CMS/DITA North Amrerica Conference 2013

この春アンテナハウスは2つのカンファランスに出展しました。4月にロードアイランドのプロヴィデンスで開催された Content Management Strategies/DITA North Americaと、五月にフロリダのクリアウォーターで開催された、2013 AIA (Aerospace Industries Association) Spring Tech Pubs Workshopです。

対照的だったのは、DITAイベントは確実に大成功だったのに対し、AIAイベントは参加者が少なかったことです。その違いは、一方はDITAに焦点を置いたカンファランスだったのに対し、一方は、S1000D(航空宇宙・防衛業界の国際的な技術文書仕様)に焦点を置いたカンファランスだったことです。S1000Dが、航空宇宙・防衛業界や、政府機関から指定された仕様である事に対して、DITAの導入は全く企業の選択で決められます。


CMS/DITA North Amrerica Conference 2013

DITAはまさにビジネス社会の要求を満たし、CMS/DITA North America conferenceは企業が、DITAを採用し続ける手助けをし、北アメリカにとどまらず、DITAは世界中に広まろうとしています。今年は世界17カ国から344名が参加。現在の世界的な経済情勢を考慮すれば、驚くべき実績ではないかと考えます。

4つのトラック、情報デザイン開発、テクニカルソリューション、マネジメント、先端テクノロジーで構成され、参加者にとってこれは非常に役立ちます。

このカンファファランスの最後のセッションでDITA-OT Panelが開催され、DITA-OT(DITA Open Toolkit)に関わっているキーパーソンが集い、OTの現在の状態、調査結果 そしてOTの今後についてディスカッションが行われ、大変興味深いものとなりました。(Robert Anderson (IBM Corporation) (DITA Technical Committee), Eliot Kimber (RSI Content Solutions)、 Frank Shipley (Componize Software)、Hal Trent (Comtech Services, Inc))

OTはボランティアによって支えられています。デフォルトのOTは多くの人が使うものですが、システムに組み込んでベンダーから提供されるツールキットもあります。OASISはDITA標準を維持管理しますが、OTに関わってはいません。基本的に3人の開発者がOTを開発しています。OTはSource Forgeにありダウンロード可能です。開発者はGithubを使っています。IBMが初期のコードを貢献、寄与しました。OTの開発やドキュメンテーションなどのボランティアは大歓迎です。Robertは、OTの開発に関わってきた観点から発言をし、EliotはOTのプラグインをビルドした経験を語り、Frankはベンダーとして、システムにOTを組み込んだ経験を、HalはOTのトレーニング教育について語りました。1つ問題なのはDITA OTを正式に管理する組織がないということ。このことはDITAの成功を左右する重大な問題だと考えます。本来の彼らの仕事がもちろん優先するストレスの中、少ない人数のボランティアが偉大な仕事をしています。

アンテナハウスはDITA Open Toolkit で使用する PDF出力用の新しいプラグインを用意しています。是非お試しください。

アンテナハウス海外サイト
http://www.antennahouse.com/

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パスワード付きファイルへの対応 -サーバベース・コンバータ-

サーバベース・コンバータ V4.0より対応して来ました「パスワード付きファイル」への対応に関して、最新版となりますサーバベース・コンバータ V5.0では、Microsoft Office 97-2000(Word/Excel/Powerpoint)のバイナリファイル(拡張子:.doc/.xls/.ppt)へも対応することが出来ました。

これにより、お客様がご使用されている環境ににある大多数のファイルをサーバベース・コンバータが処理できることとなり、組み込まれている様々なシステム、サービス、及びパッケージ製品の付加価値をより一層引き上げることができたと考えております。

その他、サーバベース・コンバータ V5.0より、別製品としてではありますが「Linux上での画像変換」や「OpenOfficeファイルへの対応」もおこなっております。

ぜひ一度、評価版にてお試しいただき、その機能を実感してください。

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