カテゴリー別アーカイブ: システム製品

.NET Framework アプリケーションからPDF印刷

以前の記事でご紹介しましたが、「PDF Viewer SDK」を使うとPDFファイルを印刷するプログラムを開発することができます。

PDF Viewer SDKでPDF自動印刷
PDF Viewer SDKでPDF自動印刷(その2)

PDF Viewer SDK」ではC/C++言語APIの動的ライブラリ(DLL)をご用意しております。

しかしながら.NET Frameworkで開発されるお客様も多いようで、.NETからPDFファイルを印刷したい、という声もよく伺います。幸い.NET Framework にはDLLのネイティブコードを呼び出すプラットフォーム呼び出しP/Invoke)の機能があります。P/Invokeを利用すれば.NET Framework からPDFを印刷することができます。「PDF Viewer SDK」には、このようなサンプルコード “ApiPInvokeCSharp” を添付しておりますのでご活用ください。

ここで一点注意があります。このサンプルではWindowsフォームアプリケーションで標準的に利用されるSystem.Drawing.Printing名前空間を使用します。System.Drawing.PrintingWindowsフォームアプリケーション向けの印刷関連のサービスをまとめたもので、印刷ダイアログを表示したり、印刷先のデバイスを取得したりするのに利用します。

通常のデスクトップアプリケーションではこの方法で問題ないのですが、残念ながらSystem.Drawing.Printing 名前空間はサービスやASP.NETでの動作がサポートされていません。

 System.Drawing.Printing 名前空間

リンク先には、サービスやASP.NETから利用した場合動作が不安定になったりパフォーマンスの低下や実行時例外が発生するかもしれない、と書いてあります。これはWPFで利用される System.Printing名前空間も同様です。

サービスからサイレント印刷を行うようなプログラムを開発する場合は、この方法では問題があります。この場合にはちょっとしたコマンドラインをC/C++ APIで開発して.NETから呼び出す、もしくは、COMコンポーネントとして印刷機能を用意して呼び出すなどの工夫が必要になります。「PDF Viewer SDK」にも印刷コマンドラインのサンプルコード“ApiPdfPrint” を添付しています。こちらも併せてご活用ください。

以上、.NET FrameworkからPDF印刷する方法と注意点のご紹介でした。

詳しい機能についてぜひ製品ページをご覧ください。

製品ページ:
https://www.antenna.co.jp/pdfviewersdk/
評価版ダウンロードページ:
https://www.antenna.co.jp/pdfviewersdk/trial.html

PDFへの押印処理

緊急事態宣言が発布され、アンテナハウスでも東京・名古屋でテレワークが開始されています。その間、お取引先各社や私の自身の関係者から「判子問題」が色々な形で出てきているようです。そこで、アンテナハウスのシステム製品で「判子問題」に関するいくつかの解決方法を提示いたします。解決方法に関しては、エンドユーザ様向けの解決ではなく、SIer様や自社製品開発者様向けとなります。

ケース別に以下の三種類を簡単にご説明します。

  • ブラウザを使用しての押印
  • アプリケーションで表示しての押印
  • PDF Driverを使用しての押印

<ブラウザを使用しての押印>

PDF Tool API + PDF.jsで実現できます。
PDF Tool APIはPDFの編集・加工ライブラリです。PDF Tool APIのデモサイトで使用している仕組みで押印場所の座標情報・押印処理が可能になります。
押印をするPDFの帳票をパターン別に管理し、パターンに紐付けて画像配置座標を持つことにより、一括処理することも可能です。
既存のWebシステムへ追加することも可能です。

<アプリケーションで表示しての押印>

PDF Viewer SDK + PDF Tool APIで実現できます。
PDF Viewer SDKは、組込みを前提に開発されている開発キットですので、自社開発のアプリケーションやシステムへの組込みが容易にできます。

<PDF Driverを使用しての押印>

先日、社内より「会計ソフトで出力されるPDFに一括で押印したい」との相談を受けました。

押印処理に関してはPDF Tool APIを使用すれば簡単にできるので、PDF Tool APIのコマンドライン版 + 処理バッチを簡単に作成するアプリケーションを付けて渡しました。しかし処理バッチを作成することが難しかったらしく、別の人に相談して解決したようです。

その方法は、会計ソフトからの出力をアンテナハウスのPDF Driver&ltを通してPDFを作成する方法でした。帳票と同じサイズの白紙PDFにPDF Tool APIで押印だけ行い、白紙押印PDFを帳票PDFに透かしで合成するというものでした。

ただ、ここで問題が残ります。押印する帳票のレイアウトが変わった場合に対応する白紙押印PDFも高確率で変えなければなりません。

この部分を簡単にできないものかと社内で相談したところ、システム製品ではありませんが、パッケージ製品として販売している瞬簡PDF 書けまっせで可能ということがわかりました。その方法は、

  1. 瞬簡PDF 書けまっせで帳票を開き任意の場所に押印します。
  2. レイアウトした結果を、「名前を付けて保存」で、「オブジェクトテンプレートとして保存」(wptx)します。
  3. 書けまっせで、「ファイル」⇒「新規」で白紙のPDFを作成します。
  4. 白紙PDFの上に、2で保存した「オブジェクトテンプレートとして保存」(wptx)ファイルをドラッグ&ドロップします。
    (またはファイル⇒開くで、2で保存した「オブジェクトテンプレートとして保存」(wptx)ファイルを選択する)

すると白紙のPDF上に、印鑑画像が配置されます。これで様々なレイアウトの帳票が出てきても簡単に押印処理を追加することができます。

弊社システム製品では、その機能をご確認いただくために評価版をご用意しております。是非、お試しください。

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TEL :
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E-mail:
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『PDF Server』のメンテナンスリリースについて

PDF Server担当よりお知らせです。

V3.5/V3.1 のメンテナンスリリース準備中
新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受けて弊社でもご多分に漏れずテレワークに移行しております。
そんな折ではありますが、現在、PDF Server の「V3.5」と「V3.1」のメンテナンスリリースを近日公開に向け鋭意作業中です。
内容については以下の通りとなりますが、非常にお待たせしてしまっておりました、Windows Server 2019 および Office 2019 への対応を含んでおります。

主な改訂内容:

  • PDFDriverの更新(Windows Server 2019 および Office 2019 への対応)
  • トリガファイルの不具合修正(エラー時に出力されないケースへの対応)
  • 「通常の監視モード」が「IN/OUTモード」の設定値の影響を受けてしまう問題への対応

公開の準備が整いましたら改めてお知らせいたしますので、今しばらくお待ちください。

製品ページ:

製品お問合せ:システム営業グループ
TEL:03-5829-9021  e-mail:sis@antenna.co.jp


PDF Viewer SDK で簡単PDFビューア作成(8)

前回までで、印刷や保存やコピーを禁止したPDFビューアができました。
本日は、さらにユーザーが他のファイルをオープンできないようにして、指定したファイルだけ表示するようにしてみたいと思います。

●ファイルのオープンを禁止する

ファイルのオープンを禁止するには、まずオープンボタンを用意しないようにします。
下の画面は第5回までの記事で作成したPDFビューアからオープンボタンを削除したPDFビューアです。

これでボタンからオープンはできないのですが、SDKの2つのコントロールPDFPageViewCtrlとPDFThumbnailCtrl は、標準でファイルのドラッグ&ドロップを受け付けPDFをオープンするようになっています。

ドラッグ&ドロップでのオープンを禁止するには、第5回で紹介したドラッグ&ドロップ用のイベントハンドラを実装することで行います。

ここでは、DragDropFilesイベントのイベントハンドラを実装します。
Visual StudioのフォームデザイナーでPDFPageViewCtrlのプロパティを開き、イベントの画面で「DragDropFiles」を探して、右の空欄部分をダブルクリックします。

イベントハンドラの雛形コードが生成されますので、以下のように実装します。

    private int pdfPageViewCtrl1_DragDropFiles(string[] files)
    {
        return 0;
    }

このコードは、既定の動作(PDFファイルのオープン)を上書きし、何も処理を行わないようにします。これでアプリケーションにファイルがドラッグ&ドロップされてもオープンできなくなります。

PDFThumbnailCtrl もドラッグ&ドロップが可能ですので、DragDropFilesイベントのイベントハンドラを同じように実装してオープンできないようにします。

あとは、コントロールのOpenDocumentメソッドで、アプリケーションの起動時などに、表示したいPDFファイルをオープンするようにすれば、特定のファイルしかオープンできない閲覧専用のPDFビューアを作成することができます。

以上、「Antenna House PDF Viewer SDK」を利用した閲覧専用のPDFビューアの作り方のご紹介でした。

詳しい機能についてぜひ製品ページをご覧ください。

製品ページ:
https://www.antenna.co.jp/pdfviewersdk/
評価版ダウンロードページ:
https://www.antenna.co.jp/pdfviewersdk/trial.html

PDF Viewer SDK で簡単PDFビューア作成(7)

前回に続いて、印刷や保存やコピーを禁止したPDFビューアの作り方を紹介していきます。
本日はPDFの編集(注釈やページの入れ替え)や内容のコピーを禁止する方法を紹介します。

●PDFの編集やコピーを禁止する

PDF Viewer SDK で提供しているコントロールは、PDFファイルで制限されていなければ、注釈やページの編集、テキストのコピーができます。

保存ボタンを用意しなければ保存はできないのですが、編集もできないように制限したいところです。この動作はコントロールのCtrlStyleプロパティで変更できます。

〇読み取り専用モード

コントロールを読み取り専用にするには、CtrlStyleプロパティにAGCS_READONLYを指定します。

public Form1()
{
      InitializeComponent();

      pdfPageViewCtrl1.CtrlStyle |= (int)AvsCtrlStyle.AGCS_READONLY;
      pdfThumbnailCtrl1.CtrlStyle |= (int)AvsCtrlStyle.AGCS_READONLY;
}

PDFPageViewCtrl では、注釈の移動や削除、注釈の属性の編集などができなくなります。注釈を選択して右クリックメニューから開くプロパティダイアログでは、通常は線のスタイルや色を編集できますが、読み取り専用時にはプロパティが編集できません。

右クリックメニューから注釈のプロパティを開く

プロパティダイアログ

また、PDFThumbnailCtrl では、右クリックメニューでカット&ペーストや新規ページ挿入などのページ編集ができなくなります。

〇プレビューモード

読み取り専用モードにすることで編集はできないようになりました。しかし、読み取り専用モードでは PDFPageViewCtrl でのテキストはコピーできます。

テキストをコピーできないようにするには、AGCS_PREVIEWMODEを指定します。

      pdfPageViewCtrl1.CtrlStyle |= (int)AvsCtrlStyle.AGCS_PREVIEWMODE;
      pdfThumbnailCtrl1.CtrlStyle |= (int)AvsCtrlStyle.AGCS_READONLY;

プレビューモードでは注釈も選択できなくなりポップアップ注釈も開きません。
これで編集やコピーを禁止することができました。

CtrlStyleプロパティを使うと、この他にも注釈を非表示にしたり、オープンアクションを実行しない等の制御ができます。

次回は、ユーザが他のファイルはオープンできないようにしてみたいと思います。

詳しい機能についてぜひ製品ページをご覧ください。

製品ページ:
https://www.antenna.co.jp/pdfviewersdk/
評価版ダウンロードページ:
https://www.antenna.co.jp/pdfviewersdk/trial.html

PDF Viewer SDK で簡単PDFビューア作成(6)

PDFは表示させたいけれど、その内容は印刷されたり保存されたりコピーされたくない、という場合は多いようです。

今回は、印刷や保存やコピーを禁止したPDFビューアの作成方法をご紹介したいと思います。
「Antenna House PDF Viewer SDK」を利用したPDFビューアの作成方法は、以下の記事を参考にしてください。

●印刷や保存を禁止する

次の画面はSDKに付属するサンプルビューアAvsDotNetGuiCtlSampleのソースコードをVisual Studioのフォームデザイナーで開いたところです。

赤枠部分がSDKで提供しているWindows Formコントロールです。それ以外のメニューやボタンはサンプルビューア側で用意しています。

その動作もサンプルビューア側で実装されています。たとえば、印刷メニューが選択された場合はそのイベントハンドラで印刷メソッドPrintDocumentを呼び出します。

private void printMenuItem_Click(object sender, EventArgs e)
{
      pdfPageViewCtrl1.PrintDocument(true, "", 0, 0, 0, 0, 0, 
           AvsPrintOrientation.APO_AUTO, AvsPrintPageScaleMode.APS_SHRINKTOPAPER, 
           true, 1, false, "", 0);
}

最初の引数では、コントロール側で実装ずみの印刷ダイアログを表示するようtrueを指定しています。

実は、印刷や保存を禁止するのは簡単で、単にこのようなメニューやボタンなどのGUIを用意せず、印刷などの処理を呼び出さなければよいのです。そうすればアプリケーションのユーザは操作を行うことができません。実際、第5回までの記事で作成したPDFビューアは、印刷や保存ボタンを用意していませんので、印刷や保存ができません。

では、ショートカット・キーはどうでしょうか。

ショートカット・キーもサンプルビューア側でメニュー項目に割り当てています。以下はForm1.cs ファイルのForm1コンストラクタの冒頭付近のコードです。

printMenuItem.ShortcutKeyDisplayString = "Ctrl+P";
printMenuItem.ShortcutKeys = Keys.Control | Keys.P;

ショートカット・キーもこのような割当を行わなければアプリケーションのユーザは操作ができません。

以上のように、コントロールの機能をアプリケーションから呼び出せないようにすることで、印刷や保存の制限は簡単にできます。

それでは、PDFの編集(注釈やページの入れ替え)や内容のコピーを禁止するにはどうすればよいでしょうか。これはまた次回にご紹介したいと思います。

詳しい機能についてぜひ製品ページをご覧ください。

製品ページ:
https://www.antenna.co.jp/pdfviewersdk/
評価版ダウンロードページ:
https://www.antenna.co.jp/pdfviewersdk/trial.html

【SODEC2020春】第29回ソフトウェア&アプリ開発展 に出展【2020/03/23追記 開催延期のお知らせ】


2020年4月8日(水)〜10日(金)に東京ビッグサイトにて開催予定でした「第29回 Japan IT Week春」は、開催延期となりました。

「第29回Japan IT Week春」開催延期のご連絡 – Japan IT Week 事務局
以上2020/03/23追記


2020年4月8日から開催される「第29回 ソフトウェア&アプリ開発展【SODEC2020春】」にアンテナハウス株式会社は出展致します。

例年は5月開催のところですが、オリンピックの関係で開催時期が1か月早まりました。
今年は春の訪れも早いようなので、いつもより少しだけ厚着でと出展の準備をしてきましたが、ご存じのような事態となっています。
「自粛」「辞退」と気持ちは揺れるところですが、ひと月先は誰にも予測できない状況であれば、
予定通りの開催を前提に粛々と準備を進めるだけと決め、出展のご案内をいたします。

今年も目玉は「PDF技術」。
PDFの作成から閲覧や加工・編集、そしてPDFの再利用を目的としたツールをご紹介いたします。
PDFは様々なドキュメントから変換して閲覧できることで普及してきましたが、それだけではありません。
くっつけたり離したり、書き込んだり取り出したりとお望み通りの加工・編集が可能です。
こんなことが出来ないかなとか、出来たらいいなといったご要望があればご相談に乗ります。
また、もうひとつの目玉として、ドキュメント作成の「省力化による働き方改革」を目的とした「自動組版」の提案です。
XMLなどの構造化文書の作成や大量の文書変換などのお手伝いをいたします。
ぜひともアンテナハウスブースへお立ち寄りください。

■ ご紹介製品

  • PDF Tool API
    ページ結合・分割、しおり・注釈編集などのPDF 加工機能を行うAPIです。
    ブラウザからの呼び出しで利用できるデモを会場で実施します。
  • AH Formatter
    今年20周年を迎え、2月に新バージョンを発売したXML自動組版エンジンのパイオニアです。
    日本語組版など多くの拡張機能により商品レベルの書籍組版ができます。
    また、多言語のドキュメントを大量に高速処理することで、組版の省力化を実現します。
  • Office Server Document Converter
    Microsoft Officeがインストールされていない環境でも、Word/Excel/PowerPoint等の文書をPDFや各種画像ファイルへダイレクト変換するライブラリです。
    パブリッククラウドでオフィス文書の変換を検討している皆さん、ライセンス問題はこれで解決です。
  • PDF Driver
    GDI 型の仮想プリンタドライバと、これを制御する付属APIのセット製品です。
  • PDF Server
    サーバ上で画像データやMSOffice文書からPDFを生成し、イントラネットで配信したり、各種グループウェアへ自動登録を行う開発不要のサーバソリューションです。
  • PDF Viewer SDK
    PDFの表示と編集の専用アプリケーション開発用ライブラリです。

■ 展示会詳細とアンテナハウスブース

会期: 2020年4月8日(水)~4月10日(金)
10:00~18:00(10日のみ17:00終了)
場所: 東京ビッグサイト 西展示棟
★アンテナハウスブース: 西 9-31

さて、新型コロナウイルス関連肺炎について、主催事務局ではWHO(世界保健機関)および厚生労働省のガイドラインに沿って対策を実施します。

3月3日現在予定している会期中の対策は、以下の通りとなります。

  • 出展社及び来場者に対してマスク着用のお願い
  • 全入口ゲートに手指消毒液を設置
  • 全入口ゲートでサーモグラフィーによる体温測定を実施
    37.5度以上の場合、問診票への記入を実施し、医師または看護師との面談の上、入場をお断りする場合がございます。
  • 咳エチケットと頻繁な手洗いを奨励する看板の設置
  • セミナー会場の入口を常時開放し、換気を実施
  • 医師・看護師の常駐および救護室の設置

予断を許さない状況ですが、皆様のご来場をお待ちいたします。


「ホスティング型プライベートクラウド界隈でOffice Server Document Converter が推し」だという噂

1. プライベートクラウドサービスってなんですか?

「プライベートクラウド」とは、クラウドサービスを「パブリッククラウド」「プライベートクラウド」の2種類に分けた中の1つです。
「プライベートクラウド」はさらに「オンプレミス型プライベートクラウド」「ホスティング型プライベートクラウド」2つの種類に分けることができます。

何を今更とおっしゃる方も多いと思いますが、プライベートクラウドの境界線あたりでちょっとした事案があったことを御存じでしょうか。
事案と言っても、誰かがよそ様の土地に勝手に踏み込んだとか、無理やり境界線を引き直して一触即発の緊張が走るという類のものではありません。
元締めが「そのくらいかまへんやろ」と利用者の便宜に応えていたところ、善意の拡大解釈の結果とでも言いますか元のルールもありやなしやで境界線が曖昧模糊に。
ひょっとして儲け話を逃してるんではと元締めが気づいて、慌てて境界線を元の位置まで戻した。
その気で案件を進めていたSI諸氏は梯子を外されて大慌て、という話。

2. 2019年8月1日にマイクロソフトから以下のアナウンスが発表されました

2019年10月1日、マイクロソフトは、アウトソーシング権と専用ホスト クラウド サービスに関するライセンス条項を改定します。
(中略)
2019年10月1日より、ソフトウェア アシュアランスとライセンス モビリティ権が付属しない状態で購入したオンプレミス ライセンスは、パブリック クラウド プロバイダーが提供する専用ホスト クラウド サービスに展開できなくなります。

*「専用ホスト クラウド サービスに関するマイクロソフト ライセンス条項の改定」[1]より引用

さすがに抜粋だけではわかり難いので、2019年8月に出された「FAQ_for_customers_Microsoft_outsourcing_rights_updates_JP(よく寄せられる質問)」[2]の概要に、改定の背景が説明されていますので以下に引用します。

現在、マイクロソフトのアウトソーシング条項では、オンプレミスのお客様が、従来の外部委託者からリースされ、従来の外部委託者によって管理されるハードウェアにマイクロソフトのソフトウェアを展開することが可能となっています。専用ホストによるクラウド サービスの出現により、従来のアウトソーシングとクラウド サービスとの境界線が曖昧になるとともに、クラウド サービスでもオンプレミス ライセンスを使用できていました。

ここまでの状況が下の図です。
本来「パブリッククラウド」の中に含まれる「ホスティング型プライベートクラウド」を「プライベートクラウド(=紫の点線で囲まれた範囲)の境界線が侵食しています。

こうした状況はライセンスの扱いが各社の環境ごとに解釈されるグレーな状態を生むにいたり、オンプレミス/従来のアウトソーシング サービスとクラウド サービスの区別を明確にし、「マルチテナント クラウド サービス」と「専用ホスト クラウド サービス」間のライセンス条項の一貫性を高めることを目的として、マイクロソフトはオンプレミス ライセンスのアウトソーシング条項を改定することにしました。

現在の状況が下の図です。
「オンプレミス」と「クラウド サービス」を明確に縦切りにして、本来の境界線に戻しています。

3. Office Server Document Converter(OSDC)が解決します

さて、共有クラウド環境でオンプレミス ライセンスの使用を計画していたユーザーと提案を進めていたSIerには寝耳に水。
今回のライセンス条項の改定に対応する方法は概ね3つ考えられます。

  1. Services Provider License Agreement (SPLA)を購入する
  2. パブリック クラウド プロバイダー以外のサービスに乗り換える
  3. サーバサイドでマイクロソフト ソフトウェアを使用しない

1番はマイクロソフトの意図に沿った選択ですが、予算的にライセンス料の負担を再検討する必要があります。
2番はクラウド プロバイダーの変更と再構築に伴う工数的な負担が予想されます。また、パブリック クラウド プロバイダー以外も今後は対象になる可能性は否定できません。

さて、残された3番ですが、マイクロソフト以外のOfficeスイート製品を思い浮かべたならば、少々お待ちください。
ドキュメント管理システム、特にドキュメントの変換を主たる機能としているのであれば、アンテナハウスのOffice Server Document Converterをご検討ください。
製品の機能詳細をご覧いただいたうえで、迷わず3番目を選択することをお勧めします。

Office Server Document Converterの最大の特色は、マイクロソフト・オフィスを使わずに、サーバー上でエクセル、ワード、パワーポイント・ファイルをPDFにダイレクト変換することです。
また、Office サーバーサイドオートメーションの危険性やクラウド上で使用する際のライセンス問題を気にすることなく、高度な互換性を実現します。
もちろん、OpenOffice や LibreOffice をインストールする必要もありません。
まさに今回の課題を解決するのに最適なソフトウエアです。
まずは 評価版 (https://www.antenna.co.jp/sbc/trial.html)をお試しいただき、変換精度と変換速度を実感してください。

そう言えば、昨年後半からクラウドサービス絡みの案件が増えてきていますね。
それは「噂」か? いえいえ、数字が語っています。

関連情報

■Office Server Document Converter v7.1は、改訂版「OSDC v7.1MR1」を2020年03月04日にリリースしました。
https://www.antenna.co.jp/sbc/
■「マンガでわかる!!OSDCでオフィス文書の変換にOfficeは必要無し編」
https://www.antenna.co.jp/system/PDFCase005.html
■クラウドサービスに関するマイクロソフト ライセンス条項の改定はOffice Server Document Converterが解決!
https://www.antenna.co.jp/sbc/ms_license_mobility.html

参考資料

[1]専用ホスト クラウド サービスに関するマイクロソフト ライセンス条項の改定
https://www.microsoft.com/ja-jp/licensing/news/updated-licensing-rights-for-dedicated-cloud
[2]日本語FAQ (PDF) : よく寄せられる質問
https://download.microsoft.com/download/d/e/d/deda4016-ca2b-4fea-9888-1e71f7b08ee4/FAQ_for_customers_Microsoft_outsourcing_rights_updates_JP.pdf

Office Server Document Converter v7.1改訂1版リリースのお知らせ

早いものであれから三か月。
Office Server Document Converter(OSDC) v7.1を昨年12月にリリースしたと思ったら、早くもメンテナンスリリースの時期となりました。
早いと言えば、今年は花粉が飛ぶのも、春一番が吹くのも、桜が咲くのも(まだ近所では咲いていませんが)例年より早いそうです。
この分だと、今年はクリスマスが来るのも早くなりそうですね。今から待ち遠しいです。

そんなわけで、お待ちかね! OSDCv7.1MR1(改訂1版)リリースのお知らせです!

https://www.antenna.co.jp/sbc/#pagelink01

とは言いましたが、今回はメンテナンスリリースなのでバージョンアップのような目立った機能追加、大きな改修はありません。期待を持たせて申し訳ありません。
メンテナンスリリース(MR)とは、主に障害対応と軽微な改善を製品に反映させるもので、年に数回定期的にご提供するものです。(各製品により異なる場合もあります)
定期的にというところが重要で、予め計画されたスケジュールにのっとって、ユーザーの皆様から届けられるご指摘と「愛に裏打ちされた」苦言を、忘れることなく製品に反映させ続けています。

OSDCは、Microsoft Word/Excel/PowerPointファイルを弊社独自エンジンで解読し、
ページアップ(組版)をまねてページを作成します。そのため、MicrosoftのOffice製品で作成したページとの互換性に関しては、文書内容によりバラツキが生じます。これらをオリジナルの表示に近づけるために、日々コツコツと変換機能の向上を目指している結果がメンテナンスリリースとなります。
決してバグ修正ではありませんので、よろしくご理解を願います。

改訂内容の詳細は、改訂情報をご覧ください。ご報告をいただいた「バグ」、いいえ「障害」はきちんと対応をさせていただいております。

また、現在お使いの製品をバージョンアップさせたい、最新MRに切り替えたいというご要望がありましたら、お気軽にご連絡ください。
年間保守サービスをご契約いただいていれば、無償でバージョンアップが可能です。
保守サポートサービスについては、ソリューション・システムコンポーネント製品保守サービス仕様をご覧ください。

「OfficeドキュメントのPDF変換に、Officeスイートのインストールは必要なし!」
クラウド環境でもMS-Officeのライセンス問題を気にすることなくお使いいただけるOffice Server Document Converter。詳しくは、「マンガでわかる!!OSDCでオフィス文書の変換にOfficeは必要無し編」をご覧ください。

まずは 評価版をお試しいただき、変換精度と変換速度を実感してください。


「TextPorter V5.4」にて「DocuWorks V9」の抽出について

テキスト抽出ライブラリ「TextPorter V5.4」にて「DocuWorks V9」のファイルが抽出できるか検証しました。

以下の「DocuWorks V9」の新機能にある「フォントの埋め込み」を除く、 その他テキスト抽出に関連する機能に関して抽出できることを確認しました。

■テキスト抽出に関連する「DocuWorks V9」の新機能

  • ハイライト
  • ページの回転
  • フォントの埋め込み

■「TextPorter V5.4」の「DocuWorks V9」抽出時の制限

  • フォントの埋め込みされたデータをテキスト抽出すると、ERR0R 3003 “抽出可能な文字がありません。”となります。
    ※次期バージョンで対応を検討とさせていただきます。
  • 「DocuWorks V9」ファイルの判別は、”DocuWorks v7″ と判別されます。

TextPorterトップページ


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