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『Antenna House PDF Tool API V5.0』リリースのお知らせ

アンテナハウス株式会社は、2015年10月21日、PDF応用システム開発向けツール『Antenna House PDF Tool API V5.0』(Windows版)をリリースいたしました。

『Antenna House PDF Tool API V5.0』(以下、PDF Tool API)は、既存のPDFファイルに対し、情報取得やPDFファイルの加工・編集を行うライブラリです。C++、.NETインターフェースではPDFの各オブジェクトに相当するクラスライブラリの形をとっており、自在に組み合わせてPDFの情報取得、加工、編集を行うプログラムの作成が可能です。

今回追加したおもな新機能

墨消し処理
指定された矩形内にあるテキスト、画像、線や図形などのパスデータを削除します。

画像のダウンサンプリングとJPEG圧縮
PDFファイル内の画像データに対し、ダウンサンプリングやJPEG圧縮を行います。

FDF文書のインポートとエクスポート
PDFファイル上のマークアップ注釈(テキスト注釈、スタンプ注釈、図形注釈など)をFDFファイルとしてエクスポートします。また、FDFファイルをPDFファイルにインポートします。

画像透かし処理
旧バージョンでは、画像をいったんPDF化する必要がありましたが、PDF Tool API V5.0では、画像ファイルを直接透かしとして指定可能です。

色透かし処理
指定した色を透かしとして挿入します。

製品紹介Webページ

PDF Tool API V5.0の紹介


簡易マークアップ CAS記法のご紹介(2)

前回(HTMLの簡易マークアップとは。CAS記法のご紹介(1))に引き続き、簡易マークアップとCAS記法のご紹介です。

前回の話:

  • WebページはHTMLで決まっているタグを使って書く。
  • ブログはテキストを自動的にHTMLに変換する。それだけでなく、ビジュアルにHTMLを編集する機能も付いている。
  • HTMLには多数のタグがあり、専門のWeb編集ソフトを使えば、高度なHTMLタグを記述できる。
  • 軽量マークアップ言語はHTMLタグを簡単な記号で表す。

HTMLタグ編集の方法についてみますと、①HTMLタグをビジュアルに入力、②HTMLタグをテキストで直接編集、③HTMLタグを記号で入力する軽量マークアップ言語があります。

軽量マークアップ言語では、Wiki記法とマークダウンが人気をあつめています。

アンテナハウスはCAS記法を提案しています。CAS記法はWiki記法を拡張したものであり、CAS-UBのテキスト編集に利用しています。

CAS-UB記法の簡単な入力例を示します。

markupHighLight-false

CAS記法でテキストにマークアップ

markupHighLight

CAS記法の記号をハイライト表示

html

HTMLタグへの変換例

preview

HTMLのブラウザ表示

軽量マークアップ言語の一番の長所は、テキスト(文字)のみで簡単に入力・編集できることです。欠点は①HTMLタグと記号の関係を新しく覚える必要がある、②あまり高度なタグの入力ができないことでしょうか。

高度なタグというときは、

  • タグの種類を何種類定義できるか?
  • タグの入れ子(親子関係)は、どの程度記述できるか?
  • 属性と属性値は記述できるか?

といった観点があります。 CAS記法で定義するタグの種類、属性と属性値の記述については、CAS記法リファレンスに紹介しています。また、タグのネストについては、「CAS-UBユーザー・ガイド」をご参照ください。

マークダウンは、Wikipediaに簡単な紹介があります:Markdown

詳しい比較は省略しますが、CAS記法は上の3点のどの点から見て、マークダウンよりかなり優れています。もっとも、例えば、表のセル結合はCAS記法でもマークダウンでも表現できません。大局的には50歩100歩かもしれません。

参考資料:
1.マークアップとは (JEPA ebookpedia)
2.書籍編集・制作Webサービス CAS-UB


HTMLの簡易マークアップとは。CAS記法のご紹介(1)

2015年10月現在でインターネット利用者のほとんどは、HTML(HyperText Markup Langage)を利用していると思います。しかし、HTMLとはどういうものかを知らない人が大多数ではないでしょうか。

そこで、最初にHTMLとはどんなものか、どうやって書くのかを簡単に説明します。

このブログを始め、ほとんどすべてのWebページはHTMLを使って書き表されています。では、HTMLをどうやって書くのでしょうか?

ブログの場合はテキストを入力すると自動的にHTMLに変換します。ブログで文章を書いて投稿するだけですと、HTMLのことを全く意識しなくても済みます。

もう少し凝って、例えば箇条書きを表現するにはどうしたら良いでしょうか?

このブログシステム(WordPress)はビジュアルモードとテキストモードがあります。ビジュアルモードでは、箇条書きを入力するには、箇条書きのアイコンをクリックします。箇条書きには番号なしリストと番号付きリストがありますが、例えば、番号なしリストを選択してクリックします。

20151016a

そうしますと、次のようなビュレット(箇条書きラベル)が入力されます。

20151016b

ビュレットの後に、文字を入力すると箇条書きになります。

20151016c

テキストモードに切り替えてみますと、この箇条書きの部分は次のようになります。

20151016d

ここに見える、<ul>、<li> がHTMLで定義されるタグというものです。正確には要素型といいます。<ul>は番号のない箇条書きブロックの始まり、<li>は箇条書きの項目の始まり、</li>は項目の終わり、</ul>は箇条書きブロックの終わりを意味しています。

ブログは、だれでも簡単にWebページを書けるようにテキストを自動的にHTMLに変換する仕組み、そうして作成したWebページを簡単に管理する仕組みとして、一つのメディア形態として普及しました。

HTMLでは100種類を超えるタグが定義されており、複雑な構造をもつ内容を記述できます。しかし、ブログでビジュアルに入力できるタグの種類は少なく、HTMLの記述という点では機能的には低いレベルです。もう少し凝ったWebページを作るには、HTMLのタグを直接編集したり、あるいは、HTMLのタグを見せずにWebページをビジュアルに編集する専門的なツール(HTMLエディターなど)を利用します。

HTMLタグを直接編集すると、きめ細かくタグを記述できるのですが、タグの正確な名前や規則(使える位置などの規則)を覚えて使いこなす必要があります。専門的なWeb編集者であればほとんどのタグを知っているはずですが、間違えたりすることもあります。

HTMLのタグを直接入力しないで簡単な記号をタグの代わりに入力して、記号+テキストでWebページを書き表す方法も考案されています。こうした流れの方式を、軽量マークアップ言語(または、簡易マークアップ言語)といいます。具体的には、Wiki記法とかマークダウン(Markdown)という方法が広く利用されています。

Wiki記法はWikiペディアなどで採用されている方法です。マークダウンは、オープンソースソフトのマニュアルの記述などで普及しているようです。

アンテナハウスでは、Wiki記法やマークダウンよりもう少し複雑なタグを記述できるCAS記法を考案しました。CAS記法は、「書籍編集・制作Webサービス CAS-UB」でテキストをマークアップする方法として利用しています。

CAS記法のマークアップ方法とHTMLタグへの対応例は次のWebページにまとめています:CAS記法リファレンス

参考資料:
1.マークアップとは (JEPA ebookpedia)
2.書籍編集・制作Webサービス CAS-UB


明日開催のAH Formatter事例紹介セミナーのご紹介

既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、明日10月16日(金)はAH Formatter 事例紹介セミナー開催日です。開催前日ですが、まだまだ参加申し込み可能です。
今回は事例発表の中でも、DITA に関連する2社の事例発表についてご紹介致します。

1社目は日立金属株式会社様より、社内ドキュメントを DITA にしたその理由と運用の方法について発表して頂きます。DITA のユーザー様による貴重な導入事例の紹介です。実際の運用例を知る事で、DITA がどういうものなのか、イメージを掴んで頂けると思います。

2社目は PFU テクニカルコミュニケーションズ株式会社様より、テキストエディタ等の汎用製品を使用した DITA の導入について発表して頂きます。DITA 導入には莫大な費用が掛かってしまうとお考えの方必見です。

2社共に極めて実践的な DITA の事例発表となっています。DITA を運用されている方、導入を検討されている方はもちろん、検討段階の方から「DITA とは何ですか?」という方まで、満足いただけるセミナー内容となっております。
もちろん、Formatter が DITA 運用でどのように活用されているかも発表して頂きます。

ここまで、(私はDITA 関連営業ですので)DITA 関連の事例発表の紹介しかしていませんが、クレステック様、慶應義塾大学様、ニューキャスト様、プリコ様より事例発表が行われます。Formatter から PDF の活用まで、幅広い活用例をご紹介頂きます。

セミナーへの参加は無料ですが、下記 Web サイトよりお申し込みをお願い致します。
当日のタイムテーブルも掲載していますので、スケジュールの確認にお使いください。
http://www.kokuchpro.com/event/ccc577a122fa377117dc397491ac67a8/


PDF5-ML

こんにちは。 XML 関連の営業担当です。

マニュアル制作ご担当の方々から注目を集めている DITA ですが、弊社では DITA で書かれたインスタンスを PDF にするためのスタイルシート(DITA Open Toolkit 用のプラグイン)をオープンソースで公開しています。名前を ” PDF5 ” といいます。

DITA Open Toolkit には標準で似たようなプラグインが入っているのですが、残念ながら機能的にしょぼくて、あまり積極的に使いたいと思うようなものではありません。多くの人がまず「日本語が文字化けするんだけど」という問題にぶつかります。 PDF5 ではもちろんこのようなことはないですし、メンテナンス性でも優れていると自負しています。すでに国内外で多くの方に使っていただいています。

そんな “PDF5″ ですが、さらに機能強化したプラグインを先月公開しました。” PDF5-ML “といいます。

” ML ” というのは ” Multiple Language ” の略で、その名のとおり多言語対応を強化したものです。 ひとつの DITA トピックファイルの中に複数言語が混在することがありますが、このような場合でも言語毎のフォント選択をきっちり行うことができます。
DITA 採用時にぜひお試しいただければと思います。

アンテナハウスはこのプラグインのカスタマイズ作業も請け負っております。PDF 生成でお悩みの方はご一報下されば幸いです。

また、このプラグインの勉強会というか説明会を年末ころに開催する計画もありますので、具体化しましたら案内させていただきます。ご期待ください。


世界中で採用されているAH Formatterの実例集 その2

AH Formatter を使って組版した世界各国のドキュメントの例をもう少しご紹介したいと思います。

ドイツでは、電車のチケットを購入すると AH Formatter で組版されたチケットと旅行日程表(アイテナリ) が配布されます。銀行関係の書類、クレジットカードの明細書、運転免許証、政府機関向け正式文書など、様々な書類がAH Formatter の組版に依るものです。中東では、電話料金の請求書に利用、また、南米では電気料金の請求書作成に AH Formatter を使っています。

オランダのTangelo Software 社は、会社の年間報告書を作成するために AH Formatter を使っています。Tangelo 社は、Philips 社用に英語版と中国版が配付できるようにアプリケーションを開発をしました。報告書の例をご覧ください。

大手のグローバル企業は AH Formatter を使って一日に5,000通もの注文書を組版しています。もう一つの使用例としては、グローバル環境でのメッセージシステムです。多くの航空会社で、AH Formatter を使ったチェックシートを利用して、メンテナンス整備を行っています。他にも、テレビや映画界の台本、食品店チェーンの価格表、小切手用紙、視覚障害者向け出版物、教育機関のテスト用紙、美術館のカタログ、各種申し込みフォーム、オーストラリアでは、天気予報を伝えるドキュメントなどに利用されています。

AH Formater は、単に書籍、マニュアル、技術文書の作成に留まらず、あらゆる分野で使われていることがお分かりいただけたでしょうか。

US 営業グループ
アンテナハウス海外サイト
http://www.antennahouse.com/
http://rainbowpdf.com/


世界中で採用されているAH Formatterの実例集 その1

World Wide Web 上に存在する膨大な量 (おそらく数百万件単位) のダウンロード可能ドキュメントが、AH Formatter  を使用して組版されているのはご存知でしたか。アンテナハウスが2001年に AH Formatter をリリースして以来、世界中で実に多くの企業や団体、政府機関が AH Formatter を使用して PDF ファイルを作成し、ダウンロード用ファイルとしてウェブ上に公開しています。

そうしたドキュメントの多くは限られたユーザを対象としており一般には開示されていない一方で、それ以上に多くのドキュメントが誰でもウェブ上で閲覧・ダウンロードできるようになっています。電子出版物の注目が高まるにつれ、多くのユーザは電子書籍を美しく組版されページ番号の付いた PDF ファイル形式でダウンロードしたいと考えているのが実情です。以下は AH Formatter を使用して組版されたウェブ上ドキュメントの実績の一例ですが、ここでご紹介するものはごく一部に過ぎません。

自動車業界では、広範な多言語展開のユーザ用ドキュメントおよびメンテナンス用ドキュメントの両方で、AH Formatter が長きにわたり採用されています。次のリンクより、ドキュメントの一例をご覧いただけます。

政府機関でも AH Formatter の採用は拡大しています。

コンピュータ業界でも、ハードウェア、ソフトウェアの両方で AH Formatter が広く採用されています。

上記の実績はほんの一部に過ぎません。AH Formatter が採用されている業界を網羅したリストは膨大なためここでは全てをご紹介できませんが、主に航空宇宙、金融、輸送、教育、出版などの業界が挙げられます。

AH Formatter を使用して作成したドキュメントをシェアしていただける場合は、ドキュメントのリンクまたはPDF ファイルを mike@antennahouse.com または hiraide@antenna.co.jp  までお送りいただければ幸いです。


新製品へのバージョンアップはユーザー登録が必須です

バージョンアップについて

アンテナハウスのデスクトップ製品をお買い上げいただいたお客様は、そのメジャーバージョンが2つ前であれば、製品の最新版に格安でバージョンアップが可能です。
バージョンアップ版はアンテナハウス オンラインショップ、お電話やFAXなどでご購入いただけますが、事前にユーザー登録が必要となります。
※バージョンアップ版の販売は、オンラインショップなど弊社の直接販売のみとさせていただいております。

ユーザー登録の方法

デスクトップ製品を購入すると、パッケージの中にあるユーザー登録はがき、ソフトを起動したときなどに表示されるダイアログやヘルプ画面、ユーザーガイドなど、様々なところにユーザー登録のご案内を見ることができます。

ユーザー登録のメリット

ユーザー登録されたお客様へは、新製品が出たときにお得なバージョンアップのご案内メールをお送りする他、弊社製品をお安く買えるキャンペーンなどお得な情報をお送りいたします。

製品をバージョンアップするとサポート期間が1年延長されます。使い方などご不明な点をお電話(製品によってはメールのみ)でご質問いただくことができます。

また、インストール時に旧製品は不要です。ユーザー登録さえ済んでいれば、市販されている新製品をバージョンアップ価格でご購入いただけます。

無償バージョンアップもあります

新しいバージョンの製品が発売された月より一か月前に購入してユーザー登録(あるいは製品の登録)をされたお客様へは、無償バージョンアップのご案内をお送りいたします。

詳しくはユーザーサービスのWebページをご覧ください。

もしまだアンテナハウスのデスクトップ製品をお持ちでユーザー登録がお済みでないお客様がいらっしゃいましたら、せひご登録をお願いいたします。


瞬簡PDF 編集6新発売キャンペーンやってます!

瞬簡PDF 編集6 』 が9月25日新発売されました。
新発売を記念して瞬簡PDFシリーズのキャンペーンを 行っています。

ぜひ、この機会に『瞬簡PDFシリーズ』をご購入下さい。

キャンペーンは、URLはこちらです。
https://web.antenna.co.jp/shop/html/products/list.php?category_id=315


運用コストに効果的なスキャナ保存導入

昨日のブログで、タイムスタンプがすべての対象書類で必要になったことを書きました。
タイムスタンプでランニングコストの負担追加や適正事務処理要件の追加で中小企業への負担増加があり、今後の普及には懸念点があります。如何にして新要件を確保しながら効果的なスキャナ保存導入運用をすればよいのでしょうか。

そのキーワードは

1)適正事務処理要件を問われない重要書類以外の国税関係書類のスキャナ保存です。

  • 重要書類以外の国税関係書類は、注文書や見積書、検収書、受領書控え、口座振替依頼書、定型約款形式の契約申込書などがあります。
  • 重要書類以外の国税関係書類は、適時入力方式が可能なので、いつでも、過去に遡ってスキャナ保存可能です。
  • 重要書類以外の国税関係書類は、カラー保存要件が緩和されて、グレースケール保存が可能です。
  • 重要書類以外の国税関係書類は、大きさ情報も不要となりました。
  • 重要書類以外の国税関係書類は、適正事務処理要件が求められていません。

2)タイムスタンプのまとめ打ち

  • 要件では一の入力単位ごとにタイムスタンプを付与しなければなりません。
  • しかし、QA 問47に「まとめてタイムスタンプを付しても差し付けえありません」とあります。
  • 本まとめ打ちでランニングコストを増加させない運用の検討が可能となります。
    (なお、まとめ打ちの単位は、総合的な運用設計の中でその単位を合理的に取り決めて行うことが必要です)
  • 上記まとめてタイムスタンプを付す際の技術条件である「改ざんの検証については、単ファイルのハッシュ値を束ねて階層化した上でまとめてタイムスタンプを付す技術を使用する方法によりタイムスタンプを付した場合には、改ざんされた単ファイルのみを検証することができ、また、このような方法であれば、一の入力単位である単ファイルごとにその単ファイルのハッシュ値を通じてタイムスタンプを付している状態となり、実質的には「一の入力単位ごと」にタイムスタンプを付しているものと解することができます。」を実現するライブラリ製品として「長期署名 XAdES(シャデス)ライブラリ」があります。本製品「長期署名 XAdES(シャデス)ライブラリ」は、既に大手 SIer やソフトハウスがスキャナ保存システムへの組み込みライブラリとして採用され、多数評価されている製品となります。

以上 参考になりましたでしょうか?

アンテナハウスでは、スキャナ保存の関連セミナーやワークショップを開催しています。

コニカミノルタ様主催セミナー「e-文書法・電子帳簿保存法における最新動向」
本セミナーで弊社益田が『スキャナ保存制度の技術要件の具体的な確保の仕方などの解説』を担当し、タイムスタンプまとめ打ちのデモをさせて頂きます。
2015年10月21日(水曜日)
http://www.konicaminolta.jp/business/information/2015/151021.html
是非とも、ご利用ください。


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