月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索 (35)Word でリッチなHTMLを作成しよう

弊社では、来る10月18日(月)Microsoft Wordを使ってタグを書かずにリッチなHTMLを作成できる『HTML on Word V1.0』を発売します。

『HTML on Word』は、①Wordで作成・保存した文書(docx)ファイルをHTMLに変換する「Word2HTML」変換プログラムと、②Wordのリボンに組み込むアドインから構成します。

①Word2HTML変換プログラムは、弊社のOffice Document Server Converter(OSDC)のWord文書解析機能を応用して開発したアプリケーションで、変換にはWordの機能を使わずに、独自処理を行います。

②アドインを使うとWordで編集中の画面上で、WordのリボンのメニューからWord2HTML変換プログラムを操作して、編集中の文書をHTMLに変換します。変換が終わるとブラウザなどで変換結果を表示できます。

これにより、変換結果を見ながら変換中の文書を期待通りの変換になるように調整できます。

次はアドインによる変換例です。
1.Word文書を編集

Word文書編集画面

Word文書編集画面

2.アドインタブで変換設定と変換実行
・変換結果のHTMLにリンクするCSSファイルを指定
・変換先フォルダーを指定
・変換を実行

アドインのメニューから変換設定と実行

アドインのメニューから変換設定と実行

3.変換結果をブラウザでプレビュー
変換結果はWindowsでHTMLに紐付けたアプリケーションで開きます。ここではブラウザを紐付けているのでブラウザで表示します。

変換結果をブラウザで表示

変換結果をブラウザで表示

10月1日付けの本製品のニュース・リリースは、Wordで編集し、本製品でHTMLに変換したものです(注を参照)。

ところで、「リッチなHTML」とはどういう意味だろう? と疑問をお持ちかもしれません。リッチなHTMLとは、文書表現に加えて、表や図形を使った内容豊かなHTMLを表す造語です。

Webが登場して30年近くなり、Webが大変身近になっています。この立役者はタグを直接書かずにWebページを記述するブログの普及です。また、ここ10年ほどはマークダウンのような簡易記法が人気を集めています。しかし、ブログやマークダウンはHTMLタグの記述手段としては機能的に貧弱です。また、文書を作成・編集するための支援機能があまり充実していません。例えばブログやマークダウンで高度な表を作るのは困難です。こうしたことから、現在のWebページは断片的で内容が乏しい状態となっています。

こうした事情を鑑みて、現在のWebページの内容をもっと表現豊かなものにしたいという願いを込めて、リッチなHTMLという言葉を作りました。

(注)ニュース・リリース公開にあたって、Webページのメニュー表示、サイドメニューなど、弊社Webページ全体に合わせて表示するためのテンプレートにHTMLを差し込む調整を行っています。

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◆前回:月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索 (34)HTMLとはなにか。だれが決めているのか。
◆次回:月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索 (36)『HTML on Word』の使用例(1)見出しと目次のあるWebページの作成
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