ソフトウエアは国産が良いのか?

PDF関係の競合製品を見ていますと、ときどき、「純国産」ということをアピールしている製品があります。
PDFで純国産と言いますと、次のようなメリットが考えられます。
1.PDFは印刷に直結します。印刷の世界では、日本語処理、日本語組版ということが必要であり、これは日本語に精通していないとなかなか実現できない。

国産だと、日本語を知っている開発者が開発しているので、日本語処理や組版に優れている。
2.国産の場合、開発拠点が日本にあることで、きめ細かいユーザニーズへの対応、障害対応など、かゆいところに手が届くきめ細かいサービスを提供できる。
実際に「純国産」を訴求する場合、上の2つの項目の優位性を訴えていることが多いように思います。それ以前に、ナショナリズムという心情に訴えようというレベルの低い意図があるかもしれませんが、それは論外とします。
「純国産」に1.2.項の優位性が本当にあるのでしょうか?これは、ユーザの皆さんも、ソフトウエアを作成するメーカも良く考えないといけない問題だと思います。
私の感想を申し上げますと、
1.項は、標準の進展の問題、情報収集力、言語能力、などの問題であり、中小のソフトウエア・ベンダには、まだ存在すると思いますが、大手ソフトウエア・ベンダには問題ではなく、また趨勢としては徐々になくなっていくように思います。つまり、マイクロソフトやアドビのような会社にとっては、「純国産」など考えたこともない話だと思います。
2.項は経営システムの作り方の問題であって、「純国産」だから云々という話ではないと思います。ユーザのニーズや問題に、どれだけ的確に、迅速に対応できる経営システムを作るか、ということであり、経営者が対処すべき問題です。
さらに申し上げるならば、今後、どこの国のソフトウエア・ベンダにとっても、国際展開が必須であって、それができなければ生き残れないだろうと思います。ソフトウエア・ベンダは「純国産」という考え方を捨て去らないと生き残れないと考えています。




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