昨年10月のブログ担当の日から、今日までの間に、TextPorter V5.2を出荷しましたので、V5.2について、述べます。
TextPorterをご存じない人のために説明すると、TextPorterは、クラウドコンピューティング時代のサーバ組込用テキスト抽出エンジンです。何ができるかを一言でいうと、Word, Excel, PDFなど色々なアプリケーションのファイルから文字列を抜き出してくるソフトです。
● V5.2の機能追加は、以下の通りです。
・Outlook 2003のUnicodeに対応
・Outlook 2007/2010に対応
エンジンは、dmc_txmsg2007, dmc_txmsg2010
・OpenOffice.org 3.3に対応
識別文字列(DocFormat)は、従来と同じ。
・Libre Office 3.3/3.4に対応
識別文字列(DocFormat)は、OpenOffice.orgと同じ。
・Visio 2010に対応
識別文字列(DocFormat)は、”Visio 2003/2007/2010″に変更。
Outlook 2003のUnicode対応は、これまで要望がなかったのですが、Outlook 2007/2010に対応する際に、Unicode対応もすることになり、そういう時期に、お客様からの要望も来ましたので、渡りに船とばかりに対応しました。
OpenOffice.orgとLibre Officeの関係は、なかなか複雑です。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、OpenOffice.orgは、元々、米Sun Microsystems社(以下、Sun)が支援して、開発が進められてきたオフィスソフトで、Microsoft Officeの代わりになるものです。
米Oracle社(以下、Oracle)がSunを買収したことによって、OpenOffice.orgの先行きが不透明になりました。Oracleは、オープンソースに積極的ではないと思われているからです。そのため、Oracleによる支配を嫌ったOpenOffice.orgの開発者たちがスピンアウトして、立ち上げたプロジェクトが、Libre Officeです。
Oracleは、OpenOffice.orgのソースコードなどを、オープンソース開発の一大拠点であるApache Software Foundationに寄贈することになりましたが、Libre Officeとの関係が今度どうなるか、注目です。
OpenOffice.orgは、地方自治体、公共機関などでよく使われており、TextPorterもサポートしているのですが、まだ日が浅いLibre Officeもすでに採用を始めている地方自治体があり、V5.2でサポートすることになりました。
弊社としては、OpenOffice.orgもLibre Officeも、お客様のご要望があれば対応していくスタンスです。
なお、Libre Officeのサポートは、V5.2からになります。
古いバージョンをお持ちの方は、バージョンアップをお願いします。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/12/10/6238858
JA福岡市がLibreOffice導入、MS Officeから移行で約840万円削減見込む
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