Microsoft Wordで縦組みの表を作る方法について考えてみよう(1)

Microsoft Wordで縦組みの文書を作成するには、「レイアウト」タブの「文字列の方向」で「縦書き」を指定します(次の図)。

そうしますと、Wordの編集画面で文字を入力するときの文字の進行方向が縦方向になります。文字だけの文書であれば、これで問題ないのですが、縦組の表を作成しようとすると困ります。

Wordで表を作成するには、「挿入」タブで「表」を挿入しますが、これで挿入される表は横組みの表です。すなわち、①表の行が上から下に進み、②表のカラムは右から左に進みます。

そして、表のセルの中の文字は横書き設定となります。

Wordには表のセル内の文字の方向を切り替えるメニューがあります。

そこで、文字列の方向を切り替えると、セルの中を縦書きに設定できます。

この機能を使うと、一見、和文の縦書き表に見えるような表を作成できます。

しかし、この表には問題があります。縦書きでは本文の行は右から左に進みますが、この表は表の行が上から下に進んでいます。また表のカラムは左から右に進んでいます。

このため、この表は、一見、縦書きの表に見えますが、行の進み方が本文と矛盾しています。これがはっきりわかるのは、例えば、HTMLに変換してブラウザで縦書きしたときです。

次のように矛盾が露呈します。

HTMLにCSSのWriting-modeで縦書きを設定すると、セルの位置がWordの画面の表と異なってしまいます。

では、明日はこの問題を解決する方法を調べてみましょう。縦書きWord文書をHTMLに変換することはめったにないので、困る人がすくないかもしれませんが。お楽しみに。


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