「書けまっせPDF」定番の便利機能(1/3)― 背景の差し替え

PDFを開いて追記作業をしている最中に、そのPDFが変更になってしまったときや、昨年記入した用紙を再利用したいといったときのことを想像してみてください。
せっかく追記したのにその作業を無駄にはできないですよね。
1ページ程度なら、新しいPDFを開いておいて、作業していた元のPDFのオブジェクト(文字や図形など)をすべて選択(Ctrl+Aキーを使うなど)してコピーし、新しいPDF上でペーストするのがいいでしょう。でもページが増えるとこの方法では面倒です。
そんなときに便利なのが「用紙PDFの差し替え」という機能です。
「書けまっせPDF」では、開いたPDFを「用紙PDF」と呼んでいます。作業中の画面上では、この用紙PDFが常に背景として表示されますが、実はその用紙PDFを差し替えることができます。まさに背景を入れ替えるような感じです。
作業中にいつでも背景を差し替えられるので、ページ数の多いPDFの更新も簡単です。
この機能で注意したいのは、ページの増減です。差し替えた背景のPDFのページが元の用紙PDFより多いと、作業中のPDFのページも増えます。逆に、差し替えた背景のPDFのページ数が元のPDFのページ数より少ないと、差し替えたときにページ数が少なくなります。少なくなったページに追記されていたオブジェクトは差し替えと同時に削除されてしまいます。
また、これまでもブログでご紹介しましたが、「PDF出力」機能で作成したPDFは、背景のPDFと追記したオブジェクトがひとつのPDFになってしまい、分離することができなくなります。再度「書けまっせPDF」で開いても背景の差し替えが期待通りに機能しません。
追記作業後、何度でも背景の差し替えをしたいときは、編集作業の情報を記録できるWPPX形式で保存してください。
WPPXなら開いていつでも編集作業を再開できます。背景のPDF(用紙PDF)をWPPXファイル内部に保持していますので、もはや作業するときにオリジナルのPDFファイルは必要ありません。もし、オリジナルのPDFが必要になったときは、WPPX内のオリジナルのPDFファイルを取り出す「用紙PDFを取り出す」機能を利用します。
「書けまっせPDF5」の詳細はこちらをご覧ください。