DITA Festa 2015体験レポート

アンテナハウス株式会社に昨年10月に入社した、海外営業グループの新入社員です。今年も宜しくお願いいたします。実は2015年10月9日の記事 「世界で採用されている AH Formatter の実例集」 も投稿していたのですが、自己紹介が遅くなり申し訳ありません。

さて、昨年12月3日(木)および4日(金)に東京・赤坂にて実施された DITA Festa 2015 にアンテナハウス株式会社のひとりとして参加してきましたので、今回はその体験レポートとして新人目線からご報告させていただきたいと思います!

DITA Festa とは、DITA の普及を推進する日本の組織「DITA コンソーシアムジャパン」(アンテナハウスは理事会員です)が開催しているイベントです。

ここで、DITA をご存じない方のため DITA について簡単にご説明します。

DITA(Darwin Information Typing Architecture)はトピック単位でドキュメントを作成し、マップを使ってこれを組み立てるという点、ドキュメントのコンポーネント化とシステム化を志向する標準仕様である。

DITAは、IBMが社内利用として開発したものであるが、2005年にOASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards)標準として承認された。既に欧米のユーザの間ではDITAの利用が進んでいる。

(出典:DITAコンソーシアムジャパン ウェブサイト http://dita-jp.org

さて話を DITA Festa 2015 に戻しましょう。今回、基調講演者としてオリンパス株式会社 医療開発エンジニアリング部 開発プロセス改革担当部長 辻 潔様およびIXIASOFT Technologies, Inc. DITAインフォメーションアーキテクト キース・ロバーツ(Keith Schengili-Roberts)様2名をお招きしたほか、DITAコンソーシアムジャパンの会員企業様による15名からDITAに関する様々な講演をいただきました。参加定員200名の枠が満員となりました。

まだ入社して日の浅い私にとって、DITA に関する基礎知識から技術的に立ち入った話まで聞くことができ、とても勉強になりました。特に私が個人的に興味を持ったのは、ロバーツ氏の講演で説明されていた、世界の国別のDITA 採用率の比較です。DITA はアメリカで始まりアメリカが圧倒的な採用国だということは私も予測どおりであったものの、同氏の調査によるとアメリカに追随する国は驚くことにインドであったことです。そして意外にもヨーロッパは独自の仕様が確立されていることもあり、DITA の普及はまだまだこれからとか。このように、国によってトレンドが異なること、日本の視点だけでなく世界の視点からお話を伺えたことは興味深いものでした。

海外営業グループの一員として、今後もアンテナハウスのグローバルなお話をこのブログで少しずつ発信していければと思っています。

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写真:アンテナハウス社長 小林 徳滋による講演風景