DITA Festa2015 Kyoto

少し古い話題になってしまいますが、3月20日に恒例の DITA Festa が開催されました。今回は京都での開催です。
昨年2月には大阪で開催していて、そのときと比べて少し参加者が少なかった感があるのですが、それでも皆さんが熱心に各セッションに耳を傾けていらっしゃったのが印象的でした。
詳しいアジェンダはDITAコンソーシアムジャパンのWEBページをご参照ください。

DITA Festa2015 Kyoto の様子

DITA Festa2015 Kyoto の様子

まず最初に「SAPにおける大規模DITA導入事例」のセッションです。これは昨年11月に東京で行われた DITA Festa でもあったセッションなのですが、そのときの参加者の評価が非常に高く、今回もドイツからSven Leukert氏をお招きして事例発表をしていただきました。

  • CMS上にある130万ファイル以上のオブジェクトから、1日に12,000以上の成果物を生成
  • 300人以上に対して教育、役割の定義、サポートやコミュニケーションチャネルを設定を実施

という大きな規模の事例で、参加者の方々からは「非常に参考になった」という声が聞かれた反面「あまりに大規模過ぎて…」という声もありました。
質疑応答の中で「コストダウン前提ではなく改革なんだ」とおっしゃっていたのが印象的でした。

続いて DITA Europe 2014 に参加されたIXIASOFTの村田氏とPFUソフトウェアの竹森氏の報告です。両氏が DITA Europe で聞いて来たなかで、興味深かったセッションをかいつまんで報告してもらいました。
個人的に面白いと思ったのが「失敗するコンテンツ管理プロジェクト プロジェクト初期におけるその兆しと解決方法(Mekon社)」です。「こうするといいよ」みたいな切り口での話はよく聞きますが、ここでは「こうしちゃだめだよ」という切り口で話を聞けました。
それから「執筆ガイドラインをきちんと作ってそれを遵守しないとだめ。インフォメーションモデルだけでは十分でない」というのも説得力があります。

そのあと10社のベンダー企業から各社のサービスや製品の紹介があり、全体として非常に密度の高いイベントとなりました。