11月4日~5日の二日間にかけて恒例のDITA Festaが開催されました。今回のテーマは「DITAによる制作環境とプロセスの構築」です。
二日目はパナソニックさんの導入事例紹介とDITAユーザー交流会さんの「DITAを使ったマニュアル制作プロセスと制作に携わるメンバーの役割について」の研究発表、IA部会の「DITA1.3のポイント」、そしてPFUソフトウェアさんとNECマネジメントパートナーさんがそれぞれ提供しているDITA制作や翻訳サービスの紹介を行いました。
DITAユーザー交流会さんの研究発表では、マニュアル制作にあたっての工程と役割を事前にきちんと整理しないとだめだよという話があり、これは前日のSAPの事例紹介とも重なっている重要なテーマなのだと思います。
IA部会からは来年勧告されるであろうDITA1.3仕様のキーポイントについて分かりやすい解説がありました。
現在のDITA1.2でも1冊のマニュアルの中でひとつのトピックファイルを複数箇所から参照することは可能なのですが、その参照されるトピックファイルの内容を(動的に)ほんの少しだけ変更したいときにちょっとした弱点があります。DITA1.3ではkeyscopeという仕組みが新たに追加され、従来あった弱点を克服できます。
こういった新機能の解説をIA部会の平井さんが行ったのですが、平井さんのお作りになるプレゼン資料はいつも見やすく的確で個人的に大好きです。
Festa終了後に「keyscopeの機能は喉から手が出るほど欲しかった」と複数の方がおっしゃっていたのが印象的でした。