おはようございます。
今日は、PDF Server の動かし方について、いろいろ考えてみます。
2つの変換方法
「PDF Server V3」でPDFに変換する場合、2つの方法があります。
- 「フォルダ監視」変換
- Windowsサービスを使用して定期的にフォルダを監視して変換を行う
- 「コマンドライン」変換
- ユーザーが任意のタイミングで変換を行う事が出来る
どちらの場合も変換を行うコアの部分は全く同じなので(当然ですが)、出力されるファイルはいずれの方法でも設定が同じなら同じものとなります。
なぜ2つの変換方法を提供するのか
それは、お互いのデメリットをなるべく解消できる方法として一番効果的だからです。
それそれの変換について、特徴を記載します。
「フォルダ監視」変換の特徴
動作の仕組みとメリット
入出力フォルダと変換設定を行ってサービスを起動すればあとは設定に従って停止されるまで処理を行います。
設定さえしてしまえば、後は入力フォルダにファイルをコピーすればそのうち出力フォルダにPDFが作成されます。
デメリット
取り扱いが容易な反面、変換が終わるのがいつになるのか分からないデメリットがあります。
特に入力フォルダを複数設定した場合(「PDF Server V3」ではタスク設定と言います)、監視時間のサイクルとファイルの変換頻度によっては数十分やひどい時になると1日経っても変換されない可能性もあります。
もっともこの辺は運用前に設定をチューニングすれば、ある程度は解消されるので極端な事はあまりありませんが、それでもコピーした順番と変換する順番が同じとは限らないため、変換までの時間や他システムとの連携に関してはやや余裕が必要になると言えます。
「コマンドライン」変換の特徴
メリットとデメリット
逆に「コマンドライン」変換はユーザー側で実行しないと変換が始まらないため、変換までの応答性がかなり良いです。
その代わり使用するにはプログラムやスクリプトを作成する必要があり、利用するにはそれなりの知識が必要となります。
また、「フォルダ監視」変換は基本的に決まった設定でしか変換出来ませんが、「コマンドライン」変換ではユーザー側がプログラムで動的に変換設定を作成する事によりその時々に合った設定で変換を行う事が出来ます(変換設定の仕様はユーザー様には無償で公開しています)。
「PDF Server V3」はほとんどのお客様が何らかのシステムと連携して利用されており、それぞれのニーズに合わせて「フォルダ監視」変換か「コマンドライン」変換を選択されています。どちらでも対応できるのは「PDF Server V3」の大きな特長です。
評価版ではほぼすべての機能が制限なく利用できますので、その利便性も一度試してもらえればと思います。