11月22日にJEPA主催で開催された「EPUB日本語拡張仕様の現状と将来展開&サービス紹介」にて、現在、開発中のWikiベースの書籍オーサリングのサービスについて、少しお話させていただきました。
このセミナーが企画された当初は、EPUB関連サービスやアプリの紹介も何件か予定されていました。その後、「EPUB日本語拡張仕様策定」提案が総務省の「新ICT利活用サービス創出支援事業」のひとつに採択されたことから、一気に仕様策定関係者のプレゼンの場に傾斜してしまったものです。ということで、かなり肩身の狭い思いがありましたが、少しだけさわりを紹介させていただきました。
EPUB3.0に日本語のレイアウトに必要な機能を盛り込むことは、もちろん重大な課題です。一方で、EPUBを初めとする電子書籍を出版活動の中にどのように組み込んでいくかを真剣に考える必要があると考えているからです。
EPUBは主に配布形式として利用されますので、従来の制作工程で考えて見ますと印刷された本に匹敵します。従って、書籍制作の流れの中では下流に位置づけられます。しかし、電子書籍の制作はもっと上流から見直していく必要があるように思います。Wikiベースの書籍オーサリングは、書籍の制作をコンテンツを執筆するという上流から見直していこうというものです。
セミナー終了後、何人かの方から意見を頂戴しましたが、Wikiを採用した理由についての質問と意見が多くありました。このあたりは、また、時期をみて詳しく報告したいと考えています。とりあえずは、発表の後、IDPFから参加されたBill MaCoy氏から「Extreamly Interesting !」と声を掛けていただいたことを報告しておきます。
○プレゼン資料
「Wikiベースの書籍オーサリングとEPUB出力」
11月22日EPUBセミナーの資料とライブ映像