Windows10 の無償アップグレード期限が迫ってきました。
私は4台更新し、内2台ノートとタブレットはすんなりいきましたが、デスクトップ2台は苦戦しました。
すんなり更新できる環境では1時間もかからないのですが、うまくいかないと丸1日かけてもアップグレードできないということも珍しくないようです。
なにしろ失敗が判明するのは更新開始から1時間以上経過したアップグレード処理の終盤です。
海外には2晩放置してやっと成功したというケースもあるようです。今からでは期限が切れてしまいます。
そのようなことの起こらないようアップグレードをつつがなく進行させるため事前にしておくことをまとめました。
- アップデートは MediaCreationTool から行う。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
アップデートは上サイトのツールから行った方が良さそうです。
例のアレの「今すぐアップグレード」は私の環境ではなぜか動作しませんでした。
MediaCreationTool でもローカルマシンなら DVD を焼いたり、USB メモリを用意しなくてもアップグレードできます。 - USB 接続している機器はマウスとキーボード以外すべて外す。
ハブ1つ付いているだけで失敗することもあるようです。
USB メモリも外します。 - HDD/SSD はシステムドライブ以外すべて外す。
アップグレード時間が異常に増える場合があるようです。
CD/DVD/BD、SD カード等は Windows10 のインストール用以外はドライブから出しておきます。 - Ramdisk を使っている場合はアンインストールする。
テンポラリを設定していた場合は C ドライブに戻しておくのを忘れずに。 - アンチウィルス系はベンダーホームページを確認する。
事前に Windows10 に対応した最新のバージョンにしておけば大体OKのようです。 - マルチモニタ環境ならメイン以外はケーブルを抜いてシングルにする。
- PCI/PCI-E の拡張カードも外せるなら外す。
グラフィックカードは最新ドライバにしておけば問題ないようです。 - LAN ケーブルを抜いておく。
LAN につながっているとアップグレードに異常に時間がかかる場合があるようです。
私の場合はおそらくこれでアップデートに失敗しました。
ダウンロード作業が終わってから抜きます。
無線 (Wifi) の場合はつなげたまま更新して、もし失敗したら2回目はなんとか止めてみてください。
すんなり成功した2台は無線接続でしたのでこの場合の処置は情報がありません。 - msconfig で Microsoft 製以外のサービスは止めておく。
Microsoft 製か動作確認済みのアンチウィルス系以外は一時的に止めた方がいいようです。
アップグレード後は戻しておきましょう。 - NFS が有効だとダメらしい(http://happysccm.com/2015/08/31/windows-10-upgrade-stuck-at-76/)
この設定は多くのユーザー環境ではそもそも無効になっているものです。
アップグレード前に管理者コマンドプロンプトで無効にする。
Dism /norestart /online /Disable-feature /featurename:ServicesForNFS-ClientOnly
とする。
完了後は再度有効に
dism /online /enable-feature /featurename:ServicesForNFS-ClientOnly
dism /online /enable-feature /featurename:ClientForNFSInfrastructure
ここまですればおそらくアップグレードできると思います。
それでもだめな場合はさらに続きます。
- 75,76% で止まった場合はしばらく放置。
1時間くらいしてから何事もなかったかのように進行する場合もあります。
海外の2晩放置の事例はこのタイミングです。
ただ30分待っても進まなければリセットして、周辺機器やデバイスを減らす、問題あるかもしれないソフトをアンインストールといった作業をしてから再挑戦した方がいいです。
成功する場合はこのタイミングではそれほど長くは待たされません。 - 93% で止まる場合はあきらめてリセット。
ここで15分以上止まる場合は非対応のソフトかハードが邪魔をしています。
リセットして怪しそうなものを外したり、アンインストールしてみます。 - 言語設定を英語にする。
コントロールパネルの地域と言語で言語設定を「英語(米国)」に変えてみます。
同時に「UNICODE 対応出ないプログラムの言語」も変更します。
これでうまくいくケースもあるようですが、ユーザー名が日本語の場合はダメです。
その場合は英語名の管理者ユーザーを作り、そのユーザーでログオンしてアップデートしてみます。 - フリーズしているかの判断は Numlock で。
アップグレードの進捗状況が表示はおおざっぱ過ぎるため動作しているか不安になります。
通常処理中は円グラフのグレーの部分が脈動しているのですが、グレーのまま色が変わらなくなることもあります。
また HDD のアクセスランプが点滅すれば動作していると言えますが、10分以上点滅しないこともしばしばです。
そんなときは Numlock キーを押して LED の点灯状態が変わるか動作で生きているかを判断します。 - 「Windows10 upgrade stuck」と%の数字でググる。
日本語でググるとキャンセル方法ばかり出てくるのでほとんど役に立ちません。
英語で検索すれば最初の20個までに対処方が見つかることが多いです。
ここまでして更新できなければ私にはわかりません。
なおこれらの対策は Microsoft の公式見解とは一切関係なく、すべて一個人の見解です。
これらの対策によって生じた損害に付いての責任は負いかねます。