カテゴリー別アーカイブ: コラム

発電所とデータセンター

「プラネット・グーグル」の中に、次のような話が出ています。
「昔・電気が発明された頃は、需要者のところに発電機を置いて自分で発電した電気をつかっていたが、だんだん、大きな発電所が建設されるようになり、いまでは、電気は発電所で起こして送電線で各需要者のところに送られるようになった。コンピュータで処理するデータも、今は、各人・各ユーザのところに保存されているが、クラウド・コンピューティングの普及に伴い、データセンターに保存されるようになるだろう。」
自家発電時代から、発電所時代への変遷と同じように、各個データ保存からデータセンターでの保存に変わるものかどうか?これは考えてみるとなかなか面白い予測対象と思います。


最終戦争論とソフトウェア

石原莞爾の「最終戦総論」に次のような一節があります。
「飛行機は無着陸で世界をぐるぐる廻る。しかも破壊兵器は最も新鋭のもの、例えば、今日戦争になって次の朝、夜が明けてみると敵国の首府や主要都市は徹底的に破壊されている。… それぐらいの破壊力のものであろうと思います。そうなると戦争は短期間に終わる。…この次の決戦戦争では降ると見て笠取るひまもなくやっつけてしまうのです。」(中公文庫 最終戦総論 石原 莞爾 p.37)
飛行機をインターネットに置き換えて、破壊兵器をネット上のソフトやサービスに置き換えると、現在のインターネットのソフトやサービスに、当てはまるような気がします。


日本語組版処理の要件(草案2版)公開

CSSやXSL-FOなどで日本語組版を行う時の一般的な要件を記述した「日本語組版処理の要件」の草案第2版がW3Cのサイトで公開されました。
日本語組版の規格としてはJIS X4051(日本語 組版規則)があります。これに対して、「日本語組版処理の要件」はJIS X4051に基づきながら、更に、JIS X4051にないことも記述されているとのこと。
また、JIS X4051は日本語のみで英語版がありませんが、「日本語組版処理の要件」は英語版も同時に公開されていることが大きな特徴です。海外のソフトウェア開発者にとって、日本語対応を行なう上で、この情報は計り知れない価値があると思います。
○英語版:http://www.w3.org/TR/2008/WD-jlreq-20081015/
○日本語版:http://www.w3.org/TR/2008/WD-jlreq-20081015/ja/


e-ドキュメントJapan 2008開幕

今日から3日間e-ドキュメント・ジャパン2008が、東京国際展示場で開催されます。
今年は、アンテナハウス、エクスイズムデジタルコミュニケーションズの3社合同で出展しています。
私達のブースは、4512です。
新バージョンAH Formatter V5.0を使用し、CSSでレイアウト指定して組版したデモ用サンプルを、早速、藤島(エクスイズム顧問)氏に作成していただきました。
藤島氏は、「バッチ組版のためのXSLFO指南」の著者で、XSL-FO指南塾とお世話になっています。早速CSS組版の挑戦されているようで、勉強熱心さに頭が下がります。
皆様には、ぜひ、ご来場、ご高覧頂きたいと思います。


ソフト無償化で得をするのは?

以前に、「PDF千夜一夜」(2007年07月09日PDFビューアにタブ表示機能の時代が来るか?)で、PDF-XChange Viewer 1.xをご紹介しました。1年少々経過した今、PDF-XChange Viewer V2.0になっています。
ダウンロードして少し試してみました。ビューアなのに、注釈をつけたり、注釈機能で線や円を引くこともできます。
前回は、ちょっと試した範囲ではうまくできませんでした。しかし、今回は注釈機能も旨く使えます。不具合が改善された?
このソフトを使うとPDFの注釈やコメントなどの簡単な機能は無償で利用することができます。日本語もIMEをインラインで使えないということを除くと利用できますので、既に、PDFの注釈機能は無料の時代になったと言えるでしょう。
PDFの注釈を開発するのは比較的簡単と思います。ビューアを開発できる位の技術力があれば難しいものではないでしょう。ですので無償化されても不思議ではありません。
書けまっせ!!PDF」は、用紙への入力という点で独自の利便性を追求することで、差別化できていると思いますので当面は影響ないでしょう。商用ソフトを作る立場としては、いろいろな機能が無償化されることは、ある程度想定した上で、それでも勝てる製品のプランをたてておく必要があります。
それにしても、ソフトの無償配布を販売のための戦術として採用する人達は、ソフトウエアの試用版無償配布を販売戦略として一番先に採用したと言われる「Netscape」が、どういう悲惨な末路になったかを、じっくり観察してみるべきだと思います。
9月末に翻訳が出た「プラネット・グーグル」(NHK出版)の中に、こんな一節がありました。
「ウエブブラウザを無償配布するのは簡単だったが、顧客から料金を徴収するのはとんでもなく難しかった。…」(pp.39 – 40)


DITAのDは、DarwinかDocumentか?

DITAとは、IBMが作成・提唱し、OASIS標準として認められたコンポーネント文書の記述言語です。
OASISでは、「Darwin Information Typing Architecture」となっています。
Darwin Information Typing Architecture TC
一方、最近の本家IBMのページには、「Document Information Typing Architecture」となっているものがあります。
DITA Open Toolkit による容易なコマンドライン処理
確かに、DarwinよりDocumentの方が意味が通じやすいと思います。でもDarwinの方が面白みがあると思います。
いづれにしても、統一しないといけないです。


自在眼11SDKをリリースしました

10月初旬より、自在眼11SDKをリリースしました。
詳しい情報はこちらです。
MultiViewer SDK for 自在眼11
表示できるファイル形式に、Microsoft Office 2007のOffice Open XML形式が新しく加わりました。
また、PDFのビューアが新しくなっています。
PDF Viewer は、別途、PDF Viewer SDK V2.0として販売しています。
Antenna House PDF Viewer SDK
※上記は、いづれも、ソフトウエア製品などに組み込んで使用していただく用途で販売しているもので、エンド・ユーザ向けの製品ではありません。


狂気の沙汰?ソフトウエア無償配布

昨日(10月7日)、「クセロReader ZERO」の配布開始メールが届きました。
PDF Readerは、ブラウザと同じで無償の世界になっていますので、無償配布も世の中のためとは思いますが。しかし、ページ編集、しおり機能、アノテーション、タイムスタンプ、スキャン・イメージのPDF化などのいろんな機能をテンコ盛りにしています。
こういうものを配布してどうやって開発費を回収し、企業としての収支をあわせるつもりなのでしょうか?私には狂気の沙汰としか思えません。
たまたま、クセロの森社長とお会いする機会がありましたので聞いて見ました。「ソフトの無償化は時代の流れ」、「無償版は収益に繋がっている」、「アフィリエイトで今年XXXX万の売り上げ目標」、
なぞと無償論を譲りませんでした。反省のかけらも見られません。
中途半端なものをばら撒かれると、PDFのイメージも悪化してしまうし、PDFは使えないと思う人も増えて困るのです。そう申し上げました。
当社は、良いソフトを作り、使って喜んでいただける方に、お金を払ってお求めいただきたいと思います。
「売って喜び、買って喜ぶ。」
これがビジネスの基本と思っています。


SMIL 3.0 Proposed Recommendationに

W3Cから、SMIL 3.0 がProposed Recommendationになったというニュースが届きました。
Synchronized Multimedia Integration Language (SMIL 3.0)
SMILってFlashなどと競合しているのでなかなかビジネス的に苦しいという話を聞いたことがあり、まだやっていたんだというのが正直な感想です。
W3Cで勧告になるには、少なくとも二つの実装が必要なはず。だれが実装しているのだろう?とチェックしてみました。
3つの実装がリストアップされています。
・CWI
・RealNetworks
・GriNS
SMIL 3.0 Interoperability Implementation Report
SMIL2.1では、
・ACCESS
・NOKIA
・CWI
・INRIA
の4つの実装が報告されています。
SMIL 2.1 Interoperability Implementation Report
メンバーが代わりましたね。ACCESSとかNOKIAはどうしたのだろう?


Acrobat 9 の高圧縮PDFの読み込み対応、完了しました

2008年07月11日
Acrobat 9で作成したPDFを処理する際の問題と対策
でご案内しました、Acrobat 9で作成した高圧縮PDFを読み込むことができない件について、全ての製品で対応版の作成が完了しました。
既存製品を既にお持ちの方は、各製品の改訂版ダウンロード・ページより改訂版をご入手いただきますよう、ご案内致します。


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