本の組版のためのCSS3ドラフト仕様を見てみよう

以前のブログ記事「HTMLBook仕様とCSS Books仕様標準化の動き、「CSS書籍組版」セミナー」などで書いたように、本のページの組版のためのCSS3仕様の標準策定が進められてます。最新のドラフト仕様は次のものです。

  • CSS Paged Media

    ページ媒体向けのCSS仕様の基本。ページのマージン、ページサイズ、ページヘッダーとフッター、ページ番号、トンボ出力などの機能が定義されています。

  • CSS Generated Content for Paged Media (GCPM)

    柱、脚注、ページセレクタ、目次のリーダー、相互参照、ブックマークなど、書籍組版に必要な基本的な機能を定義

    次の「CSS Books」は、この仕様のWHATWG

  • CSS Books [WHATWG]

    上のCSS GCPMの内容をほぼ含み、そのほかにも書籍の組版に関する機能が盛り込まれている。名前付き領域、ベースライン・リズム(行グリッド)など。

  • CSS Figures [WHATWG] (CSS Page Floats)

    図版などをページ上にフロート配置する方法を定義しています。

私どもの製品AH Formatterでは、すでにこれらのドラフト仕様で定義されている機能の多くを先行実装しています。また、これらドラフト仕様では、AH Formatterの実装も参考にされています。

しかし、これらCSSドラフト仕様のほうは、標準の仕様として世界に受け入れられるものになるように、修正され続けている状態です。よりよい仕様になって、早く完成してほしいですよね。

ぜひ、このブログを読んでくれているCSSや組版のことに関心を持っている皆様も、これらのドラフト仕様を読んで、フィードバックをしてはいかがでしょうか?