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2007年09月30日
Adobe Reader 8.1の脆弱性
9月20日の報告なので、もう10日ほど前になりますが、Petko Petkovというイギリスのハッカーが、Adobe Reader 8.1でPDFファイルを開いただけで、Windowsが乗っ取られるという脆弱性があることを報告しています。Adobe Reader 8.1の大きな脆弱性報告は初めてではないでしょうか。
このニュースは日本のメディアでもだいぶ取り上げられていますので、ご存知の方も多いと思います。念のためここに紹介します。
Petko Petkov氏は、GNUCITIZENという組織を立ち上げた人だそうです。GNUCITIZENにそのオリジナル情報が掲載されています。
○オリジナル情報 (ブログ)
0day: PDF pwns Windows (published: September 20th, 2007)
特別なプログラムをPDFに埋め込むことで、Adobe ReaderでそのPDFをくだけでプログラムが起動されてしまうようです。プログラムは、アドビがパッチを出すまで公開しないと言っています。
Windows XPSP2とAdobe Reader 8.1で確認されました。
映像も公開されています。
・http://www.gnucitizen.org/projects/0day-pdf-pwns-windows/poc.divx
・http://www.gnucitizen.org/projects/0day-pdf-pwns-windows/poc.wmv
いままでは、Microsoft Officeがゼロディ攻撃の主体でしたが、Adobe Readerにもこのような脆弱性が報告されると、不安が大きいですね。
とりあえずは、出所不明のPDFをむやみに開かないという対策しかないようです。
参考資料
「ゼロデイ攻撃」が当たり前の時代に
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2007年09月29日
セキュア・ビューア「自在眼10Secure」を販売開始
アンテナハウスでは、「自在眼10」のファミリー製品として、「自在眼10Secure」を開発、販売開始しました。
「自在眼10Secure」は、「自在眼10」の機能からMicrosoft Office、PDFなどの表示機能を取り出したものです。
特徴としては、
1.Microsoft Office, PDFなどの文書を表示する際に、一切、中間ファイルや、テンポラリ・ファイルを使用せず、オン・メモリのみで表示します。そこで、表示対象のデータがプログラム動作中またはプログラムが終了した時、ハードディスクなどに残ることがありません。
2.レジストリを使用しません。
3.インストール処理が不要です。このためUSBメモリやCD-ROMなどの媒体上に実行形式プログラムを配置しておき、USBメモリ上やCD-ROM上から起動することができます。
自在眼10Secureは、OEM専用製品として再頒布契約の元にお使いいただくことができます。
Office文書やPDFファイルをコンテンツを保護するソリューションと組み合わせて、機密保持を保ちながらドキュメントなどの配布をしたいユーザ様向けに販売を致します。
さらに詳しい情報は、こちらをご覧ください。
○自在眼10 Secure
○お問合せ先
アンテナハウス株式会社
OEM営業グループ
oem@antenna.co.jp
までどうぞ。
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2007年09月28日
ジャングルより 「作成!PDF」をリリース、XSL Formatter V4.2MR2も
株式会社ジャングルより、 「作成!PDF」を企業向けのライセンス販売が開始されました。
詳しいニュースはこちらをご覧ください。
■PDF作成ソフト、企業向け用ライセンス 『作成!PDF』
この製品「作成!PDF」は、アンテナハウスPDF Driver V3.2の企業向けライセンス版です。
私は、個人的には、Microsoft Office 2007が発売されて、PDFをSave Asで保存できるようになりましたので、PDF DriverタイプのPDF作成ソフトの需要が減るのではないかと予想していましたが、直ぐには影響がないようですね。まだまだPDF Driverの需要は根強いものがあります。
また、アンテナハウスでは、9月27日より、XSL Formatter V4.2改訂2版をリリースしました。
■XSL Formatter V4.2改訂2版の詳細情報はこちらです。
http://www.antenna.co.jp/XSL-FO/V4/fixinfo.htm
本バージョンでは、PostScriptの出力機能を強化しました。
PostScriptなんてレガシーな技術を今頃開発しているのは、自分でもちょっと嫌になりますが、まあ、競争相手もやっていることですし。。
と言ってWebで検索しますと、富士ぜロックスは、PostScriptプリンタ・ドライバを、まだ、改訂してますね。
富士ゼロックスのPostScript® プリンタードライバー
そう思って、PostScriptをググッテみてましたら、「XAMLは画面のPostScript」というタイトルが眼にとまりました。
なるほど。そういう見方もできますか。
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2007年09月27日
著作権保護とPDFによる情報販売について(1)
現在、書籍、マニュアル、調査報告書、企業・団体年鑑類などについての販売は、紙から電子媒体に移行しているものと思います。
このような資料の電子媒体といえば、PDFが最有力候補です。しかし、PDFで情報を販売すると、一旦、販売した情報の複製を防ぐのはなかなか難しいものです。この問題で悩んでいる人は多いと思います。
話を聞きますと、PDFによる販売への取り組み姿勢は、大体、次のパターンになるようです。
1.情報を長いこと、印刷物として販売してきた会社は、紙からPDFへの移行に躊躇している会社が多いようです。それは、PDF化して販売すると複製されてしまうことから売上数量が減ってしまうかもしれないという懸念があるためのようです。
2.PDFによる資料の配布を他のビジネスの販売促進として位置づけている会社や、あるいは、新しく情報の販売を始めた会社は、比較的気軽にPDFによる販売を始めるようです。それは、前項の裏返しとも言える心理、すなわち、販促手段なので複製されても構わない、いままで紙の売上がなかったので、PDF販売が売上面のマイナス材料になる懸念がない、不正コピーは予め想定して価格をつける、などの心理が働いていると思います。
PDFの形式で販売した情報の不正利用(著作権者の意図しない利用)を防ぐための手段の一つに、PDFにパスワードでセキュリティを設定する方法があります。
これは、もうかなりの人が知っていると思いますが、話を聞いてみますと、このパスワード・セキュリティは、情報販売を行っている人たちの間では、あまり信頼されていないようです。PDFのパスワード・セキュリティを解除するソフトウェアもいくつか販売されているようですから、情報販売者における、PDFのパスワード・セキュリティへの不信感は理由のないことではありません。
PDFで情報を販売するにあたって、全く複製ができない、あるいは、一定の回数だけしか複製できない、あるいは、配布者が意図するように複製を制限したい、というセキュリティを設定できるようになれば、不正コピーの心配はなくなると考えられます。これによって、情報提供者側の懸念材料が小さくなり、電子媒体による情報の取引が活発になるだろうと予想できます。
紙に代わる電子媒体のデファクト標準と言えるPDFを情報販売用のメディアとして、どのような方法でセキュリティを付けたら良いか、ということはかなり大きな課題と思いますが、この課題は、最適解を見つけるのはなかなか難しいと思います。不正コピー対策を厳しくすればするほど、利用しにくくなり、却って需要が減ってしまうという懸念があるからです。
ちなみに、今日、配布されたキーリングPDFのメールニュースを見ましたら、「電子書店パピレ ス」の天谷幹夫 氏の発言の次のような引用がありました。「実は、著作権保護をかけると、かけないものの一割ぐらいにまで売上げが急落するものなのですが、キーリングPDFで著作権保護を かけた物の場合、売上げは約8割くらいの水準をキープしています。 」著作権保護を掛けると売上が一割ぐらいまで急落するとは、ちょっと驚く数字です。パピレスの場合は、コンシューマ向けの情報なので、利便性が非常に重要なポイントなのでしょうけれでも。
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2007年09月26日
「アウトライナー2」製品紹介セミナー 10月11日開催
アンテナハウスでは、この度、PDF編集・制作業務支援ソフトウェアの新版「アウトライナー2」を発売いたします。そこで、本製品の機能や使用方法につきまして、ご紹介させていただくためのセミナーを下記の通り開催します。
○テーマ
「アウトライナー」についてのご紹介と使用方法を実際のデモでご説明します。
○内容
主な内容は次の通りです。
* PDFのしおりとは?しおりがあるとこんなに便利!
* PDFのしおり作成デモ
o しおりを本文から自動作成する
o しおりを目次から自動作成する
o しおりの編集
* しおりの外部ファイル形式について、その仕様の解説としおり外部ファイルの利用例デモ
* 目次の作成デモ
o 本文から目次を自動生成する
o しおりから目次を生成する
* PDFのページ挿入、削除、外部ファイルからのページ取り込みデモ
* ページ番号付けデモ
* Acrobatと比較して、「アウトライナー」はこんなところが便利です!
* その他、PDFについてのご質問にお答えします
○参加資格
どなたでもご参加頂けます。主に次のような方を対象にしています。
* PDFの製品マニュアル・報告書などをWebで公開している会社・団体のご担当者様
* 製品マニュアル・報告書などのPDF制作を請け負っている制作会社などのご担当者
* その他の用途でPDFの配布をお考えの方
○開催日・時間
2007年10月11日(木曜日) 午後16時から午後17時30分まで
○参加費用
無償です。予め、下記の申し込みフォームで事前にご予約ください。定員を20名とさせていただきますので、お早めにお申込みください。
○開催場所
東京都千代田区九段南4-3-13麹町秀永ビル4F
アンテナハウス株式会社 本社セミナールーム
○お申込みは、次のページでどうぞ。
http://www.antenna.co.jp/seminar/ncs/PDFseminar.htm
■今日のニュース
「黒塗り」だけでは不十分、PDF文書を公開する際には要注意
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2007年09月25日
eドキュメント フォーラム2007のPDFセッション
10月24日から26日にかけて開催されるeドキュメントJapanのセミナー日程が公開されました。申込みは、9月下旬からとなっていますので、もうすぐ受付が始まると思います。お申込みはお早めにどうぞ。
PDFの標準化関係では、次の二つのセッションがあります。
25日10:00~12:00 TA-21 イメージ技術の標準化の最新動向
講師:アドビシステムズ Dr. スコット・フォーシー氏
ISO TC171国内委員会 委員長 長谷川 秀重氏
26日16:00~17:00 NA-24 ISOにおけるイメージ技術の標準化とPDF規格化活動の課題
講師:ISO/TC171国内委員会 臼井 信昭氏
いづれも@8,000円(JIIMA会員は5,000円)の有料セッションです。
セミナー全体のプログラム一覧はこちらです。
セミナーの開催場所は、国際展示場 会議棟6階です。
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2007年09月24日
PDF/Aについてのプレゼン資料を公開
PDF/Aについてのプレゼンテーション資料をPDFで公開しました。
こちらでどうぞ。
同時に、PDF/Aに関する簡単な説明文の方も更新しました。
◎PDF/Aとはなにか?
実際のところPDF/Aは、こういうドキュメントを見ただけではなかなか理解できないと思われます。では、実際のアプリケーションを動かして見たらどうかと言いますと、それでもなかなか分からないのではないだろうかと思います。
PDFに限らず、ソフトは手で触って、あるいは、分解してみることができませんので、いろいろ新しい仕様がでてきても、なかなか簡単に理解していただけないのではないかと思います。このあたりPDFの新しいブランドができても、かななか普及するのが難しい原因かも知れません。
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2007年09月23日
タイムスタンプの相互運用性に関して、修正して欲しい幾つかの問題点
以前、PFUタイムスタンプのサンプルをAcrobatで検証すると壊れているとなってしまう、という話をしました。
2007年05月27日 PDFと署名(33) — PDF署名の検証の互換性にはまる!
残念ながら、PFUのWebページで公開されているサンプルPDFは未だに修正されていません。
アンテナハウスの「PDF電子署名モジュールV1.0」ではPFUタイムスタンプに対応しています。私達の実装では、上のページで指摘した問題を踏まえて、Acrobat8でも正しく検証できるようになっています。無論、PFUのタイムスタンプ検証プラグインでも検証できます。
次にその例を示します。
このPDFは、「PDF電子署名モジュールV1.0」のPFUタイムスタンプ・オプションを使って、PFUタイムスタンプを付加したものです。
◎ファイルをダウンロード
Acrobat 8.1のデフォルト・セキュリティ・ハンドラで署名とタイムスタンプを検証できます。
◎タイムスタンプのプロパティ画面
Acrobat8のデフォルト・セキュリティ・ハンドラでPFUのタイムスタンプを検証できることがわかります。
PFUタイムスタンプ・プラグインでつけたタイムスタンプについても、Acrobatのデフォルト・セキュリティ・ハンドラで検証できるようにする方が良いのではないでしょうか。
但し、ひとつ、問題が残ります。PFUタイムスタンプでは、日本認証サービス(JCSI)の電子証明書を使っているようですが、Acrobat8でJCSIの証明書を表示しようとすると、Acrobat8が暴走してしまいます。下図の「証明書を表示」のボタンを押しても証明書が表示できません。のみならず、Acrobat8を終了できなくなります。
Acrobat7ではこの現象は起きませんし、他のツールで作成したPDF署名でもJCSI証明書では、同じ現象が起きるようですから、これは、恐らくAcrobat8のバグと思います。特定の電子証明書を表示しようとして暴走するという問題は困ります。早く直してもらいたいものです。
次に、アマノタイムスタンプ・サービスの問題を指摘します。例えば、クセロReader ZEROにはアマノタイムスタンプを無償で付ける機能があります。
次のPDFは、クセロReader ZEROでつけたアマノタイムスタンプ(無償)です。
◎ファイルをダウンロード
このPDFは、無論、アマノタイムスタンプ・プラグインで検証できます。しかし、Acrobat8で検証すると、「署名に含まれているデータが正しくないか、認識できないか。壊れています。」となってしまいます。
◎アマノタイムスタンプ(無償)でつけたタイムスタンプを検証(ハンドラの選定)
アマノタイムスタンプ(無償)についても、「アンテナハウスPDF電子署名モジュールV1.0」を使ってPDFに標準的な電子署名とタイムスタンプをつければAcorbat8で検証できます。
◎ファイルをダウンロード(アンテナハウスPDF電子署名モジュールV1.0の標準タイムスタンプ機能でアマノタイムスタンプ(無償)を付けたPDF)
昔のAcrobatのデフォルト・セキュリティ・ハンドラではタイムスタンプを検証できなかったのかもしれません。しかし、Acrobat8であれば、PFUタイムスタンプもアマノタイムスタンプも、検証可能にできることを示しました。
現在、両社ともなぜかAcrobat8とは相互運用できないタイムスタンプの付け方をしています。自社のプラグインを使えば検証できても、Acrobatと相互運用性がないタイムスタンプは、ユーザを混乱させてしまうと思いますので、できるだけ早く改めていただきたいと希望します。
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2007年09月22日
「XSL-FO指南ご紹介セミナー」の開催ご案内
来る10月12日(金)にイーエイド藤島雅宏氏とアンテナハウス㈱、及びエクスイズム共催による「XSL-FO指南ご紹介セミナー」を開催します。
今回のセミナーでは、自動組版の仕様XSL1.1勧告により著しい進化を遂げたXSL-FOの記述方法について「XSL-FO指南」をご紹介しながら解説いたします。
またアンテナハウス㈱からは8月にV4.2とPDF電子署名モジュールをリリースしたXSL Formatterのご紹介。エクスイズムからはサーバーサイド自動組版システムの最新事例をご紹介致します。
セミナーのご案内は次のページをご覧ください。
■セ ミ ナ ー 内 容 : 15:00~16:00
「バッチ組版のためのXSL-FO指南」の説明 (有)イーエイド 藤島雅宏
16:10~16:30
XSL FormatterV4.2 製品の説明 アンテナハウス(株) 長縄敏行
16:40~17:00
サーバーサイド自動組版の事例紹介 (株)エクスイズム 額賀正彦
17:00~17:20 質疑応答
参 加 費 用 : お一人様 12,600円
(税込 「バッチ組版のためのXSL-FO指南」1本含みます)
■「XSL-FO指南ご紹介セミナー」詳細ご案内
http://www.antenna.co.jp/news/xsl-fo20071012seminar.html
是非、「XSL-FO指南ご紹介セミナー」にご参加頂きますよう、よろしくお願い致します。
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2007年09月21日
中国流 ドメイン登録販売促進術
こんなメールが届きました。当社ではUSのWebサイトのドメイン名 antennahouse.com を使っているのですが、そのインターネット・キーワード(antennahouse)と、antennahouse.cnなどについて、 "Hroom(USA)Venture Capital Co.,Ltd" から登録申請が来ているが、どうするのか?という話のようです。
-------------
From: ***** **** [mailto:*****.****@govidc.org.cn]
Sent: Monday, September 17, 2007 4:42 AM
To: info
Subject: antennahouse domain names dispute in china
---------
Dear manager :
We are Shanghai cn domain Network Information&Technology Co.,Ltd,which is the domain name register center in China.I have something need to confirm with you.
We have received an application formally,one company named "Hroom(USA)Venture Capital Co.,Ltd" applies for the domain names(www.antennahouse.cc, www.antennahouse.cn, www.antennahouse.com.cn,www.antennahouse.hk, www.antennahouse.info,and etc.), and the Internet keyword(antennahouse) on the internet Sep 17 2007. We need to know the opinion of your company because the domain names and keyword may relate to the usufruct of brand name on internet. We would like to get the affirmation of your company,please contactus by
telephone or email as soon as possible.
Best regards,
***** ****
Register Department
Shanghai IDC Network IT Co.,Ltd
Tel: 0086-21-51750338-0326
FAX: 0086-21-51750301
Website: www.govidc.org.cn,
E-mail: *****.****@govidc.org.cn
------------------------------------------------------------------------------
***** ****が実在の人物かどうかしりませんが、メールで聞いてみましたところ、antennahouse.XXX については当社が優先権をもっているので、15日以内に当社から登録申請があれば、当社の登録を優先するが、そうでなければ、申請された登録を受け付けて有効にするということでした。
さあ、これについて皆さんなら、どうしますか?
以下に、当社の担当者に調べてもらったことをご紹介します。
1.インターネットキーワードについて
(1)世界的な話
http://e-words.jp/w/E382A4E383B3E382BFE383BCE3838DE38383E38388E382ADE383BCE383AFE383BCE38389.html
しかし、USでは、インターネットキーワードは、ビジネスとしては、2002年に破綻したようです。
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2002/0514/realn.htm
(2)中国
中国では、インターネットキーワードはまだビジネスになっているようです。
http://domainname.jp/report/keyword.html
■インターネットキーワードに関するレジストラからの連絡について
http://domainname.jp/report/keyword.html
ということがあります。
こういうのを見ますと、やはり、上の通知は、詐欺まがいと考えられます。
antennnahouse.XXXを、中国で登録したい人が本当にいるとはちょっと考えられません。登録をすれば、その維持費用だけでも結構お金が掛かります。ですので、本当に必要なければ、登録するだけ無駄でしょう。
仮に、インターネットキーワードantennahouseをHroom(USA)Venture Capital Co.,Ltdが登録して、なにかそれに見合った収入が得られるか、と言いますと、恐らく得られないでしょう。ですので、長い眼で見れば、仮に登録しても、Hroom(USA)Venture Capital Co.,Ltdは、なんの見返りも得られず、そのうちギブアップするのではないでしょうか。
と言うわけで、皆さんのところに同じメールが届いたときのために、頭の片隅での参考にしていただければ幸いです。
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2007年09月20日
PDF/A対応製品の動向
PDFの長期保存用の仕様であるPDF/Aは、2005年秋に正式に仕様になりました。PDF/Aを利用するためにはPDF/A対応製品が必要ですが、まだ、PDF/Aをサポートする製品はそれほど多くはないようです。以下に、その主なものを紹介します。
1.Acrobat
7.0でドラフト仕様を実装。7.07より PDF/A-1b(正式仕様)の作成が可能。
8.0は正式仕様を実装。
◎Acrobatでできること。
・文書からPDF/Aへの変換・作成(Standard)
Adobe DriverではPDF/A-1b(CMYK)、PDF/A-1b(RGB)の2種類の設定のみ。
・PDF/Aの検証(Professional)
・PDFからPDF/Aへの変換(Professional)
但し、実際には、PDF/Aに変換できるPDFは少ないようです。
2006年~2007年にアドビ以外でもPDF/A対応製品が揃ってきました。現在、入手可能なPDF/A対応製品には次のようなものがあります。
1.Microsoft Office 2007
Office 2007のアドインPDF変換(SaveAsPDF)は、PDF/A保存をサポートしている。
2. PDF Tools AG(スイスの会社)
PDF/A対応製品に力を入れており、様々なPDF/Aの生成、検証、表示、変換ツールを揃えている。
3. PDFLib(ドイツ)
サーバサイドのPDF生成ツールPDFLib7.0でPDF/A-1a、PDF/A-1bの作成
4. Nuance(米国)
PDF Edit Professional: PDF/Aの生成が可能
※PDF Driver
5. XSL-FOからPDF
アンテナハウス(日本)のXSL Formatter 4.2(2007/8発売): PDF/A-1a、PDF/A-1bの作成が可能。
上のリストはすべてをカバーしているわけではありません。
また、PDF のDriverでは、PDF/A-1bは作成できても、PDF/A-1aを作成するのは困難と考えられます。
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2007年09月19日
フォント埋め込みで、気になったこと
Webを読んでいましたら、
http://www.incunabula.co.jp/dtp-s/cotu/Acrobat/index_a01.html
---ここから引用開始---
PDFで出力する場合、テキストをアウトライン化してしまいたいことがありますね。たとえば、Windowsで作成したPDFをMacintoshで修正したいとしますね。そのとき、フォントが埋め込んであるときは、Macintoshで開いてもフォントが再現できません。Windowsのフォントですから、当然ながら認識できないわけです。
しかし、テキストをアウトライン化してしまうと、MacintoshのIllustratorで開いて編集することができます。テキストの編集も Windowsで利用したオリジナルフォントにこだわらなければ、テキストを修正することができます。フォントはアウトライン化してしまうと、完全にOS に依存しなくなるわけです。
---ここまで引用---
上のような文章がありました。上の文章の前半には少し疑問があります。
私は最近Macを使っていないので、Windowsで、フォントを埋め込んだPDFを作成して、Macintoshで開いたことがないのですが、Windowsでフォントを埋め込んだものがMacintoshで再現できないというのは、文字を正しく表示(可視化)できない、ということであれば誤りではないかと思います。
もし、WindowsでPDFにフォントを埋め込んで作成したPDFをMacintoshで文字を正しく表示できないとすると、PDFのフォント埋め込みが本質的に無意味になってしまうように思います。
そもそもフォントにWindowsのフォントというような言い方があてはまるとは思えません。フォントの形式には、TrueTypeフォント、Type1フォント、OpenType(CFF)というようなタイプがあるのですが、Windowsのフォントとはフォント形式にはないと思うのですが。
なにか、文章の説明不足のように思いますが、どうなんでしょうか。
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2007年09月18日
USBトークン
昨日は、USBトークンを買おうと思って、ヨドバシカメラにいきました。ざっとみて回っても見当たらないので、お店の人に尋ねてみましたが、要領を得ません。どうも、USBトークンとは何か知らないようです。
USBトークンというのは、USBキーと似ていますが、メモリに公開鍵暗号の秘密鍵を保持しているものです。ICカードを内蔵しているものと、していないものがあるようです。
そんなことを、店員さんに説明して、お店で取り扱っているかどうか聞いてみました。Webで製品型番をしらべて、検索してもらいましたが、どうもヨドバシでは取り扱っていないようです。
で、その後、ビッグカメラにも行きまして、聞いてみました。やはり、店員さんも知らないようで、検索して調べて頂きましたが、取り扱っていないとのこと。
USBメモリは、お店の店頭には腐るほど商品が並んでいるのですが、USBトークンはお店に聞いても取り扱っていない、という一事を見ても、電子証明書の個人レベルでの普及度は、まだまだ、ということが分かります。
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2007年09月17日
10月24日(水曜日)~26日 eドキュメントJAPANに出展
アンテナハウスは、10月24日(水曜日)~26日(金曜日)にかけて、東京ビッグサイト・東展示ホールで開催されるeドキュメントJapan2007に出展します。
eドキュメントJapan2007の公式ホームページ
http://expo.nikkeibp.co.jp/e-doc/index.html
この展示会の主催は、日本画像情報マネジメント協会、共催は日経BP社です。
同時に、セキュリティ・ソリューション2007、Biz Innovation 2007も共催されます。
・出展する製品
(システム製品) XSL Formatter、PDF Tool、PDF 電子署名モジュール、サーバベース・コンバータ、など。
(デスクトップ製品) アウトライナー2、リッチテキストPDF3、書けまっせ!!PDF2 など。
出展社リスト
http://expo.nikkeibp.co.jp/e-doc/list.html
本展示会の入場料は2,000円ですが、事前に登録していただくことで無料となります。
事前登録はこちらからどうぞ。
http://expo.nikkeibp.co.jp/e-doc/regist/index.html
10月は、この他に、国内・国外の展示会に多数参加します。展示会の秋といったところ。
■「テクニカルコミュニケーションシンポジウム2007」 大阪
http://www.jtca.org/sympo/
10月18日(木)
開 催 場 所 : 大阪産業創造館
地図 http://www.jtca.org/sympo/07sympo/map_o.html
■海外
・DITA 2007 North Carolina, USA
http://www.travelthepath.com/conf/dita2007.shtml
・Frankfurt Bookfair Frankfurt, Germany Oct 10-14, 2007
http://www.frankfurt-book-fair.com/en/portal.php
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2007年09月16日
「Office Open XML Formats入門」マイコミから出版される
9月25日に、「Office Open XML Formats入門」(アンテナハウスXSL Formatterグループ著、毎日コミュニケーション発行、本体3,200円+税、ISBN978-4-8399-2582-6)が発行になります。
本の体裁は、B5変形で312ページです。
マイコミのWebページにはまだ写真が掲載されていませんので、この写真は初公開!
本書はMicrosoft Office 2007のWord、Excel、PowerpointのXML形式についての入門的解説書です。Microsoft Office 2007の仕様書は、現在、Ecma標準として公開されていますが、全部で7000ページあるというしろもので、常人は、とても全てに眼を通すことはできません。そこで、簡単な解説書が望まれると考えて執筆したものです。
やさしく書かれていますので、初心者の方にも理解していただけるのではないかと思います。
今後は、XML形式のOffice文書を自分で生成したり、解釈したりする必要性、機会が増えていくと考えられますので、ぜひ、一度ご覧になってみてください。
目次
1.はじめに
2.Office 2007
3.パッケージ
4.WordprocessingML
5.SpreadsheetML
6.PresentationML
7.Office Open XML Language Reference
8.補助的ML
9.Office Open XML Formatsの活用例
10.あとがき
より詳しい内容はマイコミのページに紹介されています。
【参考】
仕様書:
Standard ECMA-376Office Open XML File Formats
ところで、この本の奥付けにさりげなく、「本書は、アンテナハウス XSL Formatter V4.2で組版されています。」という一行があります。この本は、コンテンツ自体をXMLで執筆されており、スタイルシートを作ってXSL-FOに変換して XSL Formatterで組版して作成したものなのです。いづれこの詳細はまた別途ご紹介したいと思います。
単行本をFOで作るのは、既に、ベネッセコーポレーションのケーススタディでも紹介されていますし、海外にもありますので、新しい試みというわけではないのですが、XSL Formatterで商業出版用の本ができることを、実際に自社でやってみたのは感無量です。
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2007年09月15日
「無在庫出版への挑戦」セミナー
ドキュメント・サービス・フォーラム(DSF)の「無在庫出版への挑戦」というセミナーに出席しました。DSFは、印刷会社を主なメンバーとする「オンデマンド印刷と出版の未来」をテーマとする研究会なのだそうです。DSFは10年前から研究を行っており、今日は、その研究発表会とのことでした。
これまでに何回かお話しました「ブログの書籍化サービス」のオンデマンド印刷の応用例の一つですが、今日は、その全体像について話を聞くことができ現状が良く分かりました。
以下、印象に残りました内容のメモです。
1.中西印刷 中西 秀彦氏
・1990年代央から出版は長期低落傾向にあり、出版不況という状態である。昔は高速大量型の出版システムであったがもう限界である。少部数化、多点数化は必須。
・長期的に見ると電子本への遷移になると思うが、まだまだ、電子本の比率は少ない。しばらくの間、紙の出版でやるべきことがあるだろう。これが、オンデマンド出版へ取り組む動機。
・オンデマンド出版では、組版データをそのまま印刷機にかけることになり、製造工程が大幅に省力化される。
・少ロットなら、低コスト・短納期となる。但し、大部数では必ずしも低コストではない。その分岐点は、モノクロであれば400~500部、カラーでは1000部。それ以上であればオフセットの方が単価が安くなる。
これは印刷会社のノウハウもあり一律ではないし、また、将来はもっとオンデマンド出版で大部数を低コスト化できるだろう。但し、10年前に予測したよりも分岐点が上がっていない。この理由は、オフセットの方も印刷の単価が下がっているため。
・現在の機械マニュアルなどの作成ではオンデマンド出版が良く使われている。マニュアルを電子化しておき、機械が売れる度にマニュアルを印刷する。
・オンデマンド商業出版の実例
日版ブッキングが、オンデマンド商業出版の嚆矢
ブックパーク
ジュンク堂(本屋の店頭でオンデマンド) 但し、なくなった?
・自費出版
自費出版は、オンデマンド出版の大きな市場であるが、文化の担い手としての出版と言えるか?疑問だ。
・現在のオンデマンド出版は、実験段階を過ぎて、商業出版としての試行錯誤の段階になっている。
・もともと、極少数では総売り上げが少なすぎてビジネスにならない。そういう意味では、オンデマンド出版を安いオフセットマシンと捕らえてはならない。
・ハイブリッド出版は有効--初版はオフセットで、重版からオンデマンド出版で。ロングテール需要をオンデマンド出版で捕らえる。
・印刷品質は、オフセットと差がなくなってきた。但し、製本品質はまだ課題がある。
・電子データの蓄積が増えてきたので、今後、それをオンデマンドで出版する需要は増えるだろう。
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2007年09月14日
CSS3 新しいモジュールGrid Positioning追加
CSS3に新しいGrid Positioningモジュールの仕様案が発表されました。
CSS Grid Positioning Module Level 3
W3C Working Draft 5 September 2007
これは、書籍や新聞で使われているグリッドの仕組みをオンライン文書に適用しようというもの。CSSでは既に、異なるアプローチでAdvanced Layoutというモジュールが提案されていますが、これを補うもののようです。
そうしますと、CSS3ではオブジェクトのレイアウトに二通りの方法が規定されてしまうということなのでしょうか?だとしますと、ただでさえ、遅延しているCSS3の仕様がますます混乱して遅延しそうな気がします。
このドラフトの著者を見ますと、
Alex Mogilevsky, Microsoft
Markus Mielke,Microsoft
で両名ともMicrosoftの人です。Alex Mogilevskyは、Microsoftのソフトウエア・アーキテクト43歳。TechEdでOffice2007のGUIについて、プレゼンテーションしてますね。
http://download.microsoft.com/download/D/F/7/DF7DA0F0-34EA-4A22-8669-13A2B7F6650A/Ses1_mat_CD303_OFC309.ppt
Markus Mielkeは、IEのブログにしばしば登場しています。しかし、IEチームではないらしい。
いづれにせよ、グリッド・ベースのレイアウトシステムがIEあたりに実装されたら面白いですが。しかし、このドラフトは、まだ、かなりラフな状態のようなので、今後どうなるかはあまり予測が付きません。
いや、そもそもCSS3は一体どういう風に収束するかさえも予想しずらい状態。
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2007年09月13日
XSL Formatter ケーススタディを公開
「XSL Formatterケーススタディ」のページでは XSL Formatter を実際に運用していますユーザ様のケーススタディを掲載しております。今回、以下のケーススタディを追加いたしました。XSL Formatter 運用の参考にしていただければと思います。
☞ 技術論文誌「NEC技報」の自動組版(技術論文のWeb入稿による自動組版)
☞ 六法集のWeb入稿による編集・自動組版システム
☞ 会員向けDM自動組版(加盟店情報のWeb入稿による自動組版)
☞ オリジナルカタログ作成ツール「PROPO」(営業マン支援の提案書作成ツール)
これらのケーススタディは、9月7日のX-over Dev Conで紹介させていただきました内容をレポートしてまとめたものです。
この中の二つは、昨年のPage 2006にてエクスイズムより紹介があり、本ブログでも紹介済みです。
・2006年02月04日 自動組版によるPDF生成で六法全書を出版
・2006年02月05日 Webで加盟店情報をPDF化
上のブログの記事と今回のペーススタディのレポートと合わせてご参照いただければより詳しく理解していただけるものと思います。
他のケーススタディは、NEC技報のXML入稿・組版と、オリジナルカタログ作成ツール「PROPO」につきましては、今回が初めての公開です!
NEC技報のようなメーカの技術評論誌は、他の会社でも沢山発行されていると思います。現在は、その多くが、恐らくDTPを使って作られているものと思います。それらは、だんだん、紙の出版物から、電子媒体へ、また、WebのHTMLとPDFへと発行手段が変遷していくと考えられます。そうした中での、電子的にデータを蓄積すること、蓄積したデータをHTMLやPDFといった形式で入手可能にするシステムとして、先駆けのケースと言って良いと思います。
また、オリジナルカタログ作成ツール「PROPO」のようなカタログや提案書作成もXMLによる自動組版の向いた分野と考えられます。
このようなシステムを研究していただいて、より多数の方に、XSL-FOを採用していただければ幸いです。XSL-FOは、他にも多数の優れた利用例がありますので、これからもっと積極的にケーススタディに紹介させていただきたいと考えています。ユーザの皆様にはぜひご協力をお願いします。
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2007年09月12日
10月上旬、「アウトライナー2」を出荷開始
アンテナハウス株式会社は、2007年10月上旬より、デスクトップPC上のPDF編集・制作業務支援ソフトウェアの最新版「アウトライナー2」を出荷開始いたします。
本製品は、CDなどに同梱する操作説明書PDF、Web配布用のPDF、客先等への納品用PDFなどのページを入れ替えたり、簡単にしおりをつけることができます。PDFにしおりをつけることで閲覧する際により取り扱いしやすくなります。
また、PDFを集めて、論文集などを仕上げる作業では、目次を簡単に作成することもできます。
このようなPDF仕上げ作業は、AdobeのAcrobatでもできますが、本製品は仕上げ作業に特化した機能を使いやすく提供することで、業務の生産性を高めることができます。
昨年末に本製品の初版を発売しましたが、発売後、多くのお客様から機能追加の要望をいただきましたので、それらのご要望にお応えすべく、機能を追加してバージョンアップしました。
■本バージョンで追加した主要な機能は次のとおりです。
* 編集中のPDFに、外部のPDFのページを取り込む機能、ページ結合時にはしおりも取り込み
* PDF中の既存の目次を解析して、目次からしおりを自動で作成
* 作成する目次ページのレイアウトをカスタマイズして保存する機能
* しおり情報の外部ファイルへの書き出し/読み込みにXML形式を追加
* GUIによる対話形式とは別に、コマンドラインでPDFにしおりを作成する機能
* Windows Vista対応、PDF1.7のサポートなど
この他、初版に盛り込まれていた機能もブラッシュアップしました。
■主な機能
本製品の主な機能は次の通りです。
* PDFのしおりの作成
o 本文の解析で自動作成
o 既存目次を解析してしおりを作成
o 対象範囲を指定してしおりを作成
* しおりツリービューの編集、しおりの項目(見出し、フォント属性など)を簡単に編集、
* しおり情報の外部ファイルからの入力、外部ファイルへの出力
* PDFの目次自動作成
o しおりから目次を作成
* 編集中のPDFに、別のPDFからページを追加、白紙ページの挿入、ページの削除
* PDFのページの回転・縮小・拡大
* PDFへのヘッダ・フッタ文字列の追加、ページ番号の付加
■動作環境
* Windows 2000 Professional
* Windows XP Home/Professional
* Windows Vista Home/Business/Ultimate (32 ビット版)
■価格・バージョンアップ
標準価格:29,400円(消費税込み)
■バージョンアップ
* 2007年9月以降に旧バージョンをお求めいただき、ユーザ登録された方は無償で「アウトライナー2」にバージョンアップします。
* 2007年8月以前に旧バージョンをお求めいただいた方のバージョンアップ価格:10,290円(消費税込み)
■お問い合わせ先
ユーザ様からのお問い合わせ(祝日を除く月~金曜日9:30~18:00)
TEL : 03-3234-6321
FAX : 03-5226-9116
E-mail: sales@antenna.co.jp
■本製品の詳細
下記の弊社Webサイトをご覧ください。
* http://www.antenna.co.jp/mpd/
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2007年09月11日
実践PDF/A (5)
昨日は、XSL FormatterでPDF/A-1a、PDF/A-1bを指定して出力したファイルは、3-Heights™ PDF Validator APIで、検証するとそれぞれ、PDF/A-1a、PDF/A-1bとしてOKとなることを示しました。これについては、Acrobat 8でも同じ結果となります。
ところが、別のファイルを試して見ますと、Acrobat 8ではPDF/A-1aとして問題がないのに、3-Heights™ PDF Validator APIでは、エラーになってしまいます。
試したのは、このファイルです:ファイルをダウンロード
このファイルは、XSL FormatterV4.2でPDF/A-1aを指定して出力したものですが、Acrobat 8.1のプリフライト検証しますと、PDF/A-1aとして「問題は検出されませんでした」となります(次の図)。
ところが、3-Heights™ PDF Validator APIで検証しますと次のようになります。
>pdfvalidator -cl pdfa-1a -rd indexing-non-graphics.pdf
0, 0x80410605, "The value of the key PageLabels must be an indirect object.", 1
42, 0x83410612, "The document does not conform to the requested standard.", 1
ということで、どうもPageLabelキーの値が正しくないといっているようです。しかし、特にPageLabelキーの出し方は間違っていないようなのですが。
いづれにしても、このファイルの場合、Acrobat8での検証結果とpdfvalidatorが一致していません。今回の場合は、恐らく3-Heights™の方の問題ではないかと思います。で質問をメールで送りましたが、今のところ回答は届いていません(下記参照)。
PDF/Aは、かなり細かい要求事項が多々あり、その「妥当性の検証ツール」の妥当性自体も判定の難しいところがあるように思います。
※9月11日夕方追記
3-Heights™ より回答がきました。
それによりますと、やはり、「"The value of the key PageLabels must be an indirect object."」は正しくないので、次のバージョンで修正する、とのことです。
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2007年09月10日
実践PDF/A (4)
PDF/Aを作ることについて、過去3回試してみました。これまで分かったことをまとめてみます。
1.比較的簡単な画像と文字から構成されるパワーポイントから作成したPDFを、Acrobat8でPDF/Aに変換しようとしても多様なエラーが出てしまい、PDF/Aに変換できない。
2.文字を削除して画像(RGB画像)だけのPDFでもPDF/A-1aには変換できない。
以上: 2007年08月27日 実践PDF/A
3.RGB画像だけを含むPDFであれば、出力インテントsRGBを指定すればPDF/A-1bに変換できる。
4.CMYK画像だけを含むPDFであれば、出力インテントとして適当なICCカラープロファイルを選べばPDF/A-1bに変換できる。
5.PDF/A-1aに変換できるためには、タグ付きPDFでなければならない。つまりPDF/A-1aを作ろうとすればタグ付きPDF生成機能が必須である。
以上: 2007年08月28日 実践PDF/A(2)
※以上の変換機能は、Acrobat8.1Professionalを前提としています。
6.XSL Formatterは、タグ付きPDF作成機能があるので、グラフィックス用に適切なカラープロフィールをPDFに埋め込むなどでPDF/A-1aを直接生成できる。
以上: 2007年08月29日 実践PDF/A(3)
ドイツのソフトウエア・メーカはPDF/Aに熱心なようで、PDF/A Conformance Centerという団体を結成しています。その中で、PDF/Aのバリデータ(検証ツール)を作っている会社がありましたので、評価版をダウンロードしてみました。
このバリデータでXSL Formatterで作ったPDF/Aをチェックしてみます。
まず、簡単なところで、次の3種類のPDFを作ってみます。
a. 日本語と英語の混じった文章をPDF 1.4(フォント埋め込みしない) ファイルをダウンロード
b. 日本語と英語の混じった文章をPDF 1.4(基本14フォント以外のフォントを埋め込む) ファイルをダウンロード
c. 日本語と英語の混じった文章をPDF 1.4(すべてのフォントを埋め込む) ファイルをダウンロード
d. 日本語と英語の混じった文章をPDF 1.4(すべてのフォントを埋め込む)+タグ付きPDF:ON ファイルをダウンロード
e. 日本語と英語の混じった文章をPDF/A-1bで出力(タグ付きPDF:OFF) ファイルをダウンロード
f.. 日本語と英語の混じった文章をPDF/A-1aで出力 ファイルをダウンロード
最初はPDF/A-1bに準拠しているかどうか検証してみます。
>pdfvalidator -cl pdfa-1b -rd xxx.pdf (xxx 検証対象ファイル)
エラーメッセージの意味:
ページ番号, エラーコード, エラーの説明, 出現回数
a.の結果
0, 0x80410604, "The key Metadata is required but missing.", 1
1, 0x80410703, "The CMAP UniJIS-UCS2-H must be embedded.", 1
1, 0x80410604, "The key CIDToGIDMap is required but missing.", 1
1, 0x00418704, "The font MS-Gothic must be embedded.", 1
1, 0x00418704, "The font ArialMT must be embedded.", 1
1, 0x83410612, "The document does not conform to the requested standard.", 1
b.の結果
0, 0x80410604, "The key Metadata is required but missing.", 1
1, 0x80410604, "The key CIDToGIDMap is required but missing.", 2
1, 0x83410612, "The document does not conform to the requested standard.", 1
c.の結果
0, 0x80410604, "The key Metadata is required but missing.", 1
1, 0x80410604, "The key CIDToGIDMap is required but missing.", 2
1, 0x83410612, "The document does not conform to the requested standard.", 1
d.の結果
0, 0x80410604, "The key Metadata is required but missing.", 1
1, 0x80410604, "The key CIDToGIDMap is required but missing.", 2
1, 0x83410612, "The document does not conform to the requested standard.", 1
e.の結果
OK
f.の結果
OK
次にPDF/A-1aに準拠しているかどうか検証してみます。
>pdfvalidator -cl pdfa-1a -rd xxx.pdf (xxx 検証対象ファイル)
a.の結果
0, 0x80410604, "The key Metadata is required but missing.", 1
0, 0x80410604, "The key MarkInfo is required but missing.", 1
1, 0x80410703, "The CMAP UniJIS-UCS2-H must be embedded.", 1
1, 0x80410604, "The key ToUnicode is required but missing.", 1
1, 0x80410604, "The key CIDToGIDMap is required but missing.", 1
1, 0x00418704, "The font MS-Gothic must be embedded.", 1
1, 0x00418704, "The font ArialMT must be embedded.", 1
1, 0x83410612, "The document does not conform to the requested standard.", 1
b.の結果
0, 0x80410604, "The key Metadata is required but missing.", 1
0, 0x80410604, "The key MarkInfo is required but missing.", 1
1, 0x80410604, "The key CIDToGIDMap is required but missing.", 2
1, 0x83410612, "The document does not conform to the requested standard.", 1
c.の結果
0, 0x80410604, "The key Metadata is required but missing.", 1
0, 0x80410604, "The key MarkInfo is required but missing.", 1
1, 0x80410604, "The key CIDToGIDMap is required but missing.", 2
1, 0x83410612, "The document does not conform to the requested standard.", 1
d.の結果
0, 0x80410604, "The key Metadata is required but missing.", 1
1, 0x80410604, "The key CIDToGIDMap is required but missing.", 2
1, 0x83410612, "The document does not conform to the requested standard.", 1
e.の結果
0, 0x80410604, "The key MarkInfo is required but missing.", 1
1, 0x83410612, "The document does not conform to the requested standard.", 1
f.の結果
OK
この結果を見ますと、とりあえず、このような簡単なPDFでは、XSL FormatterのPDF出力設定とバリデータのチェック結果は、整合性が取れていることがわかります。
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2007年09月09日
PDF処理ツールにおけるPDF電子署名との整合性確保問題(メモ)
PDFの電子署名が普及してきますと、各種のPDF製品で電子署名との整合性を維持する必要性が生じます。
なぜならば、電子署名が付加されたPDFを、署名を認識しないソフトウエアで加工すると電子署名部分が壊れてしまうからです。署名を認識しないPDF処理ソフトで、署名対象範囲のデータを無意識のうちに書き換えてしまいますと、そのPDFの署名は無効になり、結果としてPDF自体が無効と判断されることになります。
そうなりますと、書き換えたこと自体が無意味ということに帰結してしまいます。
現在、配布されている無償のPDFソフトを始め、廉価版のPDF加工ソフトでは、電子署名を認識しないものが多いと思います。
実際のところ、アンテナハウス製のソフト(PDF Toolや、その他の製品を含め)も、「PDF電子署名モジュール」以外は、PDFの電子署名を認識していません。
このため、それらのソフトで電子署名のついたPDFを加工すると電子署名の付いた部分が改竄された状態になり、電子署名の検証が失敗になります。
電子署名は、改竄されたことを検出するためにありますので、PDF電子署名を認識しないソフトによるPDFの変更を署名検証失敗という形で検出できれば、電子署名自体は、それで、存在意義がありますが。
このように、電子署名のついたPDFを無意識のうちに改竄してしまうことを防ぐには、最低限、電子署名を認識して、「この操作は電子署名を無効にします」というようなメッセージを出すようにするのが望ましいでしょう。結局、このあたりは、PDFベンダが協力して、PDF生態系の向上として策を練っていくべき分野のように思います。
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2007年09月08日
X-over Development Conferenceの御礼、XSL-FOの組版機能のご紹介
今日は、いよいよX-over Development Conferenceです。朝から張り切って出かけました。台風の影響もあり、若干、来場者の出足が悪いのではないかと心配していました。しかし、会場に来場された方には熱心に聞いていただけたようで、大変、良かったと思います。ご参加いただきました方々に、篤くお礼を申し上げます。
さて、今日の講演のポイントは、Webベースのシステムでも、組版という考えを盛り込んで、より綺麗なページを印刷できるようにしたい、ということにあります。XSL-FOはそのために十分使える技術と考えています。今日のお話が、XSL-FO普及のきっかけになればこの上ない喜びです。
幸い、XSL-FOの基本的な使い方については、藤島雅宏氏に「バッチ組版のためのXSL-FO指南」を作成していただくこともでき、XSL-FOの基礎を学習していただく準備ができたと思います。
さらに、XSL-FOは、非常にパワフルな機能をもっています。今日のデモでは、やや高度なXSL-FOの機能をご紹介するFOを作ってみました。高度と言いましても、私の理解できているレベルですのであまり大したことはないのですが、ご参考になればと思い、以下にご紹介します。
○今日のデモで使用しましたFOのサンプル:サンプルFO
○このFOをPDFに出力した結果:組版結果PDF
このFOでは、次のような機能を使用しています。
・奇数ページ、偶数ページで用紙レイアウト切替
<fo:page-sequence-master master-name="PM">
<fo:repeatable-page-master-alternatives>
<fo:conditional-page-master-reference odd-or-even="odd" master-reference="odd"/>
<fo:conditional-page-master-reference odd-or-even="even"
master-reference="even"/>
</fo:repeatable-page-master-alternatives>
</fo:page-sequence-master>
*レイアウトマスターセットで左右ページを別々に定義して左右ページのレイアウト切り替え。
・章などを奇数ページ起しとする
*force-page-count="even" を使用
・章見出しを奇数ページのヘッダに
<fo:static-content flow-name="OddPageHeader" font-size="10pt" font-family="serif">
<fo:block text-align="right">
<fo:retrieve-marker retrieve-boundary="page-sequence" retrieve-position="first-starting-within-page" retrieve-class-name="Sequence"/>
</fo:block>
</fo:static-content>
*奇数ページのヘッダのみ;fo:retrieve-markerで章のタイトルを取り出して設定。
・表分割時の動的テキスト/小計
<fo:table-footer>
<fo:retrieve-table-marker retrieve-class-name="subtotal" retrieve-position-within-table="last-starting-within-page" />
<fo:retrieve-table-marker retrieve-class-name="continued" retrieve-position-within-table="last-starting-within-page" />
</fo:table-footer>
*fo:retrieve-table-markerによる動的なテーブル・フッタ
・表ヘッダ再表示有無
*Table 3 table-omit-header-at-break="true" を設定
・PDF内部リンク
*<fo:basic-link internal-destination="XX"> による内部リンク
・PDFしおり作成
*<fo:bookmark-tree> による索引作成機能
・索引のページ参照の仕方
*索引のページの結合に関する様々なプロパティの設定
さてXSL-FOにつきましては、お陰様で日本国内での応用例も増えてきています。本日、発表しましたケーススタディにつきましては、別途、ご紹介したいと考えています。これまでの活用事例を研究してさらに良いシステムを作っていきたいものです。
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2007年09月07日
「AutoDePDF Professional 2」と「書けまっせ!!PDF2」バンドルキャンペーン
株式会社マイクロアーツのオンライン・ショップより、同社の「AutoDePDF Professional 2」と「書けまっせ!!PDF2」のバンドル・キャンペーンが始まりました。
□キャンペーンのWebページ
http://www.microarts.jp/product/autodepdf/index.html
キャンペーンでは、「AutoDePDF Professional 2」標準小売価格39,900円(税込み)と「書けまっせ!!PDF2」標準小売価格7,980円(税込み)のセットで合計47,880円のところを39,900円(税込み)で販売するものです。
マイクロアーツ社の「AutoDePDF Professional 2」は、AutoCADのDWG/DXFデータをPDFに超高速変換するツールです。他のPDF生成ソフトで採用している印刷ドライバ形式とは違い、DWG/DXF形式のCADファイルを直接解析しPDFへ変換します。高精度・高圧縮といったCADデータ用に最適化されたPDFを高速に生成します。
「書けまっせ!!PDF2」は、もともと、行政などの申請書に文字を記入することを想定していました。そうしますと、この2つのソフトの用途は一見かなり違うように見えるかもしれません。
しかし、「書けまっせ!!PDF2」のお客様にアンケートをしたり、お話を伺うなかで、建設・土木・設計などの用途でも結構使われていることが分かってきました。
「書けまっせ!!PDF2」のユーザ活用例でも紹介されていますが、建設・建築などのCADユーザの間でのPDF利用は結構盛んなようです。そして、図面の上に文字を重ねて記入するのに「書けまっせ!!PDF2」を使っているユーザ事例があります。
□「書けまっせ!!PDF2」のユーザ活用例
http://www.antenna.co.jp/kpd/casetop.htm
それだけ、PDFの用途が広がっている、ということなのでしょう。今回のキャンペーンで使っていただける方が増えると嬉しいですね。
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2007年09月06日
X-over Dev Con 明日開催
日経BP社主催のX-over Development Conferenceの開催がいよいよ明日(9月7日)に迫りました。
当日のプレゼンの資料(の増補版)をこちらに用意しました。
「サーバサイドで高品質な組版とぺージ処理を実現する」(PDF)
※日経BP社のWebサイトからも同じものが配布されるはずです。
このPDFは、44ページありますが、これを全部紹介しますと、読むだけで50分位かかります。当日は、パワーポイントの画面はかなりはしょって、できるだけ、Webに書けないようなことをお話したいと思っています。
弊社の会場はまだ空きがあるようです。40分間以上の価値のあるお話をしたいと思っていますので、お時間の余裕のある方はぜひご来場ください。会場でしか聞けないお話もありますよ~~。
ところで、このタイムテーブルを見ていますと、「帳票」という分類がされている講演は、軒並み不人気のように見えますね。
帳票という分類のセッションが6つありますが、満席なのは、サンブリッジの「フィードとはなにか - Web2.0を補完する新たなトラフィック」というセッションのみで、残り5つは、まだ満席じゃない。帳票というキーワードにはもう目新しさはないってことなんでしょうね。
そこで、強調しますが、私のセッションは、帳票とはそれほど関係もありません。帳票に分類されているのが誤りと申し上げたいところです。
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2007年09月05日
DITA導入の効果について
YahooのDITAユーザズ・グループの議論を見ていましたら、参考になりそうな、興味深い議論がでていましたので、以下に簡単に紹介します。
■8月30日に、DITA初心者のCrystalさんが投げた質問からスタートしています。
質問は、概略で、次のようなものです。
「現在、Crystalさんの会社では、RoboHelpとFrameMakerを使って、WebHelpとPDFを作っているのですが、なにか変更がある度に2つのツールで内容を変更しなければならない。DITAを使えば、ひとつのレポジトリにデータを保管しておき、印刷とオンライン・ヘルプの両方ができそうに思えるだが、どうだろうか?なにかアドバイスは?」
これに対していろいろな人が回答して、かなり長いストーリーになっています。
■8月31日 Markさんの回答
・DITAは、まだ成長途中だ。私は、最近、FrameMaker+DITAに移行した。いまは動いているが、移行するのに6ヶ月も掛かって、かなり大変だった。現在は、OpenToolKitでHTML Helpを作成し、FrameMakerでPDFを作っている。しかし、急ぐのでないなら、あと、1年位待つ方が良いのではないかな?
・FrameMakerは、DITAのグローバルな検索ができないのは悲しい。ファイルを跨る検索には、サードパーティのテキスト・エディタを使わなければならない。
■8月30日 Troyさんの回答:この人はOracleのInformation Archtectの肩書き
・いままで7年ほどXMLのプロジェクトを担当していて、いろいろやってきたが、いまはDITAを使っている。
・DITAはものすごく柔軟でいろいろなことができ、プログラムの能力さえあれば、なんでもできる。
・DTPのようなスタイルとコンテンツが分離されていないシステムから、DITAを使ってコンテンツとスタイルを分離することで大きな効果がある。
-XMLからPDFやHTMLをビルドするシステムを作っておき、
-翻訳部門にXMLを渡して、翻訳してもらう。
-他の言語を英語と同じ、ビルド・プロセスを通して、PDFやHTMLを作るようにする。
-旧システムでは、大勢の人間が関与していたが、新しいシステムでは自動的に多言語のアウトプットを得られる。こうしたことで、非常に大きなコスト削減になる。
・データにプレゼンテーション(見栄え)を埋め込むのを止めることが、最も基本的なことである。
・次に構造を抽象化するのが第二ステップ。
・そして、ファイルからのリンクを関係表に抽象化する。
ある程度の規模の会社になれば、ドキュメントをビルドする仕組みの面倒をみることのできるエンジニアがいるが、DITAについても同様で、XSLTや他のXMLのスキルのある人間が必要である。レガシーなドキュメントを構造化するのは、一から始める必要がある。
DITAを実装するのは、脳外科の手術のようなものだ。手術の最中には、スキル、注意、麻酔などが必要だけど、手術が終われば完全に新しい脳を手に入れることができる。
※ちなみに、Troyさんは、9月1日のメールで、前回のプロジェクトでは、DITAからPDFを作るのにAntenna HouseのXSL Formatterを使った。DITAの数千のトピックを扱えるのは、XSL Formatterしかなかった。他の製品は皆、途中で、沈没する船のようにメモリ不足で沈んでしまった、と述べています。
この部分、引用しておきましょう。
"In a past project, my team and I explicitly went out of our way to avoid Frame as an intermediary for PDF production, using a common XML source for both online and PDF presentations. We used XSLT for online help and XSL:FO with the Antenna House processor for the PDF production. At the time, the Antenna House processor was the only solution that could handle the overhead of thousands of topics. Everything else leaked memory like a sinking ship. The Antenna House XSL:FO processor isn't open source, but the license cost was nothing compared to the former production costs of manually adjusted PDFs."
ライターは、構造化文書について詳しくないなら、新しい情報アーキテクチャを勉強する必要があり、プログラマのように考える必要がある。とにかく、ツールではなく、スキルが重要。
■8月31日Bobさん
・確かにスキルが重要なことは賛成する。トピックを書いて、出版のためにマップに組み立てるのは、プログラマのスキルが必要。
■8月31日Markさん
・現在のところ、DITAの最適なツールはない。特に、50人程度の規模の小さな会社に向いたのはない。使いやすいDITAのツールで多数のフォーマットを出力してくれるようなものは、だいぶ先じゃないか?
■8月31日Keithさん
・昨年と今年、かなりDITAのことを調べたが、使うには複雑すぎると思った。いまのところ、FrameとWebWorksをまだ使っていて、小さなプロジェクトだけ、DITAを勉強するために使っている。
このあたりの議論を読んでいますと、次のような印象をもちます。
比較的大きな規模の会社だと、専門のプログラマ・技術者をアサインして、ドキュメントをビルドする仕組みを用意できるので、システムを作ってDITAに移行すると生産性がかなり上がる。しかし、小さな会社だと技術的なスキルを持った人がいないので、ツール頼みにならざるを得ない。しかし、まだツールは十分に簡単になっていない。
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2007年09月04日
PDF電子署名モジュール V1.0 ブログ・デモ (2)
昨日は、PDFに電子署名をしますと、そのPDFが文書のバージョンとして確定することをお話しました。Adobeのリーダでは、PDF電子署名を選択し、署名バージョンを表示としますと、署名後に追加された情報を取り除き、署名した時点での状態を表示できます。
例えば、最初の署名を選択して、「署名バージョンを表示」とします。
そうしますと、次の図のように、最初の署名時のPDFの状態を画面に表示します。
PDF電子署名モジュールによるPDFへの署名は、以上に説明しましたように、Acrobat8による署名と同様に取り扱うことができます。
■PDF電子署名モジュールV1.0の署名検証機能
PDF電子署名モジュールは、PDFの電子署名を様々な側面から検証する機能もあります。
(1)PDFの署名フィールドリストの表示
昨日、作成しました最後のPDF(管理者が署名したもの)の署名フィールドの一覧を取ることができます。コマンドラインでは次のようにします。
PdsCmd -verify -sigfldlist -in Shinsei7.pd
1 "Field1" 署名済み 署名後修正あり
2 "Field2" 署名済み 署名後修正あり
3 "Field3" 署名済み 署名後修正無し
このように署名フィールドの一覧を表示すると共に、署名済みか、署名後修正があったかどうかを表示します。
(2)署名フィールドの状態をチェックする機能があります。次のように使います。
PdsCmd -verify -profile 1 -in Shinsei7.pdf
Signature field Number = 1
Signature field Name = Field1
Signature field Page = 1
Signature field Rect = 460 / 645 / 500 / 685
Signed = Yes. (modified)
Signature Dict Name = Hanako Sato
Signature Dict Date = 20070902150038+0900
Signature Dict Reason =
Signature Dict Location =
Signature Dict ContactInfo =
Signature Data Subject name = Hanako Sato
Signature Data Issuer name = Hanako Sato
Timestamped = No.
署名フィールドの大きさ(位置)、署名されているかどうか、証明書の名前、署名日時などの状態を表示します。
(3)すべての署名を一括で検証します。次のように入力します。
PdsCmd -verify -all -in Shinsei7.pdf
Verify [1] : 検証結果は有効ですが署名後に修正されています。
Certificates [1] : ルート証明書の信頼性が確認できません。
Verify [2] : 検証結果は有効ですが署名後に修正されています。
Certificates [2] : ルート証明書の信頼性が確認できません。
Verify [3] : 検証結果は有効です。
Certificates [3] : ルート証明書の信頼性が確認できません。
署名の検証と証明書の検証の結果を表示します。上の例で、「 ルート証明書の信頼性が確認できません。」となるのは、この署名に使用した証明書が、自己署名証明書で自分自身がルート証明書なのですが、Windows証明書ストアで信頼できるルート証明書に登録されていないためです。
(4)署名バージョンを得る。
署名時点のPDFを取得することができます。例えば、最初の署名時点のPDFを取得するには次のようにします。
PdsCmd -verify -getpdf 1 -in Shinsei7.pdf -out Shisei-ver1.pdf
出力されたPDFは、最初の署名時点のPDFであり、昨日のShinsei3.pdfと同じものとなります。
投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック
2007年09月03日
PDF電子署名モジュール V1.0 ブログ・デモ (1)
PDF電子署名モジュール V1.0を使って、PDFへの電子署名の簡単なデモをしてみたいと思います。このデモでは次のことを目的としています。
1.PDFの署名フィールド作成と署名付加について使用例を示す。
2.増分更新とPDFの署名バージョンについて理解する。
3.Acrobatなどとの相互運用を示す。
4.署名の検証と署名バージョンの取得について実例を示す。
まず、サンプルとして、ひとつのPDFを作成します。このPDFは、購入申請の用紙ですが、申請者が記入して署名、次に、購買担当者が記入して署名、最後に承認者が記入して署名というワークフローを想定します。
このPDFの署名枠に署名フィールドを作成します。PDF電子署名モジュール(コマンドライン)では次のように実行します。
PdsCmd -sign -field -sf Field1 1 460 645 500 685 -sf Field2 1 460 555 500 595 -sf Field3 1 460 460 500 500 -in Shinsei.pdf -out Shinsei1.pdf
そうしますと、次のようにPDFに署名フィールドができます。
PDFファイルをダウンロード
これを申請用紙の雛形として、購入申請者が希望品目を記入します。記入にはAcrobat8を使いました。
記入した結果は次のようになります。
PDFファイルをダウンロード
この申請書にPDF電子署名モジュールで次のように署名します。
PdsCmd -sign -add Field1 -sign-type nml -ap-type wgt -finger-print "8F17780F938EFB93FFB2E625D2D5C893E776B8BC" -sign-flag 0x3 -graphic-type file -file-path C:\demo200709\Hanako.gif -text-flag none -in Shinsei2.pdf -out Shinsei3.pdf
ここで、署名対象として署名フィールド名:Field1を指定し、署名のタイプは通常署名:-sign-type nml、署名の外観はウイジット注釈: -ap-type wgt、Windows証明書ストアからフィンガープリントで証明書を検索し、外観のグラフィックファイルとしてC:\demo200709\Hanako.gifを指定しています。
次のように署名が付きます。
PDFファイルをダウンロード
ここで、このデモでの記入処理には、Acrobat8をつかっています。
Acrobat8でなくてもPDFの電子署名の仕様に準拠したソフトウエアで記入作業ができます。但し、署名済みのPDFへの記入処理に、PDF電子署名の仕様に準拠していないソフトウェアを使うと、署名対象部分のデータが変更されてしまいます。電子署名の付いたPDFを更新するためには、電子署名の対象範囲を変更しない、増分更新によりPDFに追記できるソフトウェアを使わねばなりません。
この追記されたPDFにさらに、購買担当者(田中)の署名をつけます。
PdsCmd -sign -add Field2 -sign-type nml -ap-type wgt -finger-print "660C986FED93E9C1013B6A307290ACBEE49BCC9D" -sign-flag 0x3 -graphic-type file -file-path C:\demo200709\Tanaka.gif -text-flag none -in Shinsei4.pdf -out Shinsei5.pdf
結果は次のようになります。
PDFファイルをダウンロード
次に承認者がPDFに記入します。
PDFファイルをダウンロード
最後に承認者の署名をします。
PdsCmd -sign -add Field3 -sign-type nml -ap-type wgt -finger-print "958E94CE119EDFE6ECD4AA563F8FB87CA17A2218" -sign-flag 0x3 -graphic-type file -file-path C:\demo200709\Stamp.gif -text-flag none -in Shinsei6.pdf -out Shinsei7.pdf
最終的なPDFは次のようになります。
PDFファイルをダウンロード
このPDFには、署名が3つ付いています。Acrobat8で全ての署名を検証しますと、次のように、3つの署名のうち2つは、署名後変更がなされていて3つ目は署名後変更がない、という結果になります。
署名時に文書のリビジョンが確定し、リビジョンが3つあることが分かります。
投票をお願いいたします投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック
2007年09月02日
PDF電子署名モジュールV1.0を出荷開始
アンテナハウスでは、9月3日(月曜日)より、PDFに電子署名やタイムスタンプを付加する「PDF電子署名モジュールV1.0」を出荷開始します。
この製品は既存のPDFに対して、Adobe のAcrobatなど他の製品を使わずに、電子署名やタイムスタンプを付加するシステム用のプログラム・コンポーネントです。
コマンドライン・インターフェイス、Javaインターフェイス、.NETインターフェイス、C++インターフェイスを用意しており、上位のアプリケーションからそれらのインターフェイスを通じて本製品の機能を使用していただくことができます。
本製品の特徴は、(1)PDF Referenceの仕様に準拠した電子署名を施すことで、Acrobatなどの標準をサポートするPDF製品との相互運用を可能にしていること。(2)署名の付加、検証、セキュリティ設定などの一連のPDFセキュリティ関連機能を本製品のみでお使いいただくことができることです。
また、タイムスタンプにつきましては、RFC3161準拠のタイムスタンプをPDF署名時に同時に付加することができます。
日本国内のタイムスタンプ・サービスにつきましては、個別に対応する予定です。
既に、PFUタイムスタンプにつきましては、V1.0で対応を完了しています。
アマノタイムスタンプ3161につきましては、現在、作業中です。9月中にはリリースの予定で作業を進めています。
PDFの電子署名やタイムスタンプは、まだまだ実際に多く活用されているという状態ではないようですが、今後、e-文書法対応の進展、あるいは、J-SOX法の施行に伴い、関心がたかまるとともに、普及が進むものと見込んでいます。
アンテナハウスでは、今後、さらにPDF電子署名の機能を強化するとともに、日本国内での電子文書利用普及のための活動にも力を入れていく予定です。
また、本製品の英語版も同時に開発しており、現在、海外での販売の準備を進めています。英語版の正式リリースは、10月を予定しています。
■PDF電子署名モジュールのWebページ
http://www.antenna.co.jp/psg/
投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック
2007年09月01日
クセロReader ZEROの広告掲載モデルについて
クセロ Reader ZEROのダウンロードが始まって、もうそろそろ1ヶ月経ちます。
Vectorのダウンロードページにユーザの声が6人ほど掲載されています。
http://www.vector.co.jp/soft/cmt/winnt/writing/se435636.html
このコメントを見ていますと、広告への批判が多いですね。コメントした6人中4人が広告への批判です。これだけ、広告に対する批判が多いと、広告媒体としての価値を見出すのは難しいのではないでしょうか。
そうなるとどこに収入源を見出すのでしょうか?
長期的に見てビジネスとして成立するのでしょうか?
このあたりは大きな課題でしょう。
ところで、この製品の表示機能、とりわけ速度に対する評価は素晴らしく高いですが、皆さん、このソフトの実体がFoxitであることに気がついていないようです。クセロ Reader ZEROというのはFoxitの上に一枚の皮をかぶせたものです。
Aboutダイヤログをみれば、「Powered by Foxit PDF SDK」とありますし、インストールされているプログラムのプロパティをみれば次のようにFoxit社のものであることは簡単に分かります。
その点では、JAVAも、様々なOSの機能に皮をかぶせたようなものなので、JAVAと同じくらい価値があるとも言えなくはありませんが。そういえば、Googleもインターネットの皮のようなもんだ。ポータルだって皮だものね。
皮が一番おいしい?
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