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2012年09月28日

Office文書のPDF変換についてよく頂く質問

PDFドライバ「Antenna House PDF Driver」を使ってMS-Office文書ファイルをPDF変換変換すると、元のOffice文書ファイルよりも大きなPDFファイルが出力されたり、出力に時間が掛かるというお問い合せを頂くことが多々あります。

弊社のプリンタドライバの場合、出力する PDF ファイルのファイルサイズを小さくするには、PDF ファイルを出力する際に用いるプリンタの印刷設定について、以下のような設定を行います。

しかし、文書の内容によっては、上記のオプションを設定した印刷設定を使っても小さくならない場合があります。その場合には、以下をお試しください。

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2012年09月27日

アンテナハウスのデスクトップ製品

PDFを作りたい、PDFをWordで編集したい、PDFに文字を記入したいなど、PDFに関してお客様の使用用途は様々ですが、どの製品を使えばご自分の行いたい作業ができるのかわからないという方もいらっしゃいます。
弊社サポートでも、稀にそのような問い合わせをお受けすることがございますが、アンテナハウスの製品は大きく3つの用途に分類することができます。


●PDFを作成できるソフト
瞬簡PDF 作成
瞬簡PDF 編集

●PDFからOfficeへの変換ができるソフト
瞬簡PDF 変換
瞬簡PDF OCR

●PDFに直接文字を書き込めるソフト
書けまっせPDF
瞬簡PDF タッチ
瞬簡PDF 編集

このように、様々なソフトがございますが、例えば同じPDFからOfficeへの変換ソフトでも、『瞬簡PDF 変換』ではPDF内部に文字情報の入ったデータの変換に強く、『瞬簡PDF OCR』ではスキャナから取り込んだような画像PDFの変換に強いなど、ソフトよって特化した機能がありますので、作業効率を上げるためにも、適切なソフトを選択することが大切です。


アンテナハウスでは、上にご紹介した以外にも、PDFにしおりや目次を付ける『アウトライナー』や、PDFを画像に変換する『瞬簡PDF to Image』など、PDFに関する様々なソフトを用意しておりますので、用途に合わせてご検討頂けたらと思います。

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2012年09月26日

PDFServer V3のご紹介

PDF Server V3は8/1に新バージョンがリリースされており、バージョンアップの大きな焦点は「高速化」ですが、今回はそれ以外のV2.xから変更/追加となった機能からいくつかピックアップしてご紹介します。

いつもとは異なる設定で変換する
通常稼動させているタスクの変換設定とは異なる設定で変換したいケースに有効な方法があります。
それが、タスク設定の基本情報タブにある『変換ファイルと同名の変換設定ファイルを使用する』です。

こちらを有効にしたタスクでは、既定の変換設定の代わりに任意の変換設定を使用できるようになります。
常用しないような設定で変換を行う必要があるケースなどに便利です。
また、サービスやタスクの再起動も不要ですので、他の変換を妨げることもありません。

ファイルの出力先
従来のバージョンではファイルの種類ごとに出力先を1つのみ指定可能でした。
V3では出力先として任意数のフォルダが設定できるようになり、指定したフォルダ個別に
出力対象のファイル形式(PDF/TIFF/JPEG/テキスト/etc)を自由に指定することができるようになっています。

これらはタスク設定の「出力ファイル設定」タブにて指定することができます。

コマンドラインでの結合
従来のバージョンでは結合したいファイルをコマンドラインのパラメータとして直接列挙する仕様になっていました。
V3ではこれらのファイルを別のテキストファイルとして記述して指定できるようになりました。
これにより、コマンドラインの文字列制限(8191文字)を超えるような結合の指定が可能になります。
また、特定のテキストファイルを指定する結合用のバッチを用意しておくことで、所定のファイルへ結合ファイルを列記してバッチを実行するだけで簡単に結合を行うような運用も可能になっています。


PDF Serverは、30日評価版(機能無制限)をご用意しております。
CAD変換/Office変換/Web変換などの各種オプションの評価版もございます。
こちらから是非一度お試しください。

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2012年09月25日

CAD図面を一括してPDF変換~『AH PDF Server V3 CAD』

本日は8/31 にリリースされた『AH PDF Server V3 CAD』の機能について、ご紹介したいと思います。

CADソフトは一般的に高価な場合が多く、操作性もあまり馴染みのないものですが、『AH PDF Server V3 CAD』で、CAD図面(※)をPDFファイルに変換すれば、 一般的なPDFビューアで図面の正確さや利便性を損なわずに図面の確認ができるようになります。
(※ DWG,DXF,JWW形式に対応しています。)

本日は利便性の面からレイヤ変換の機能をご紹介します。

CAD図面のレイヤ

CAD図面には様々な種類の情報が含まれています。例えば建築物の平面図では、

などが含まれます。(下記はAutodesk社TrueViewで見たCAD図面の例)


CAD図面の例
CAD図面の例

これらの図面をすべて一つのレイヤ(層)に作図するよりも、複数のレイヤに分けて作図した方が修正や確認の作業効率がよくなります。
例えば、文字なしの図面が必要な場合はレイヤを非表示にすればよいですし、窓の位置が変更になった場合、不要なレイヤを非表示にすれば修正の確認が容易になります。

レイヤの切り替え
レイヤの切り替え

一部のレイヤだけ表示
一部のレイヤだけ表示


CAD図面のレイヤをPDFレイヤへ変換

『AH PDF Server V3 CAD』では、CAD図面のレイヤをそのままPDFレイヤとして変換しますので、Adobe Reader など一般的なPDFビューア上で、レイヤを切り替えて必要な情報を効率的に確認することができます。


レイヤすべて表示
全てのレイヤを表示

Adobe Readerの場合、不要なレイヤを非表示にするには、レイヤパネルを開き「目」のアイコンをクリックするだけです。


一部のレイヤ表示
一部のレイヤ表示

PDFのレイヤに変換するには

『AH PDF Server V3 CAD』でPDFレイヤに変換するには、タスク設定の「レイヤ設定」で

  1. 非表示レイヤは出力しない
  2. 非表示レイヤは初期表示しない
のどちらかを選択するだけです。


レイヤ設定
レイヤ設定

1. の場合、CAD図面上で表示状態に設定されたレイヤだけがPDFに変換されます。
2. の場合、すべてのレイヤをPDFに変換しますが、非表示に設定されたレイヤは、PDFで閲覧する際、 初期状態では非表示になります。

その他、CAD図面をPDF上でも便利に閲覧できる機能がたくさんあります。
詳しくは『AH PDF Server V3』製品紹介ページをぜひご覧ください。

●製品詳細ページ
『AH PDF Server V3』 CADからPDFへ ~ PDF 変換について ~

●無償の評価版をぜひお試しください! 
『AH PDF Server V3 CAD』評価版

●『AH PDF Server V3』 無料セミナー にぜひにお越しください!

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2012年09月24日

インド系文字の組版

AH Formatter では、現在インド系の文字として、ヒンディ語などを表現するためのデヴァナガリ文字(Devanagari)をサポートしています。しかし、インド国内では、数多くの言語が話されているので、Devanagari だけでは足りません。 インド政府が定めている公用語はヒンディ語で、英語が準公用語となっています。また、各地方には指定言語が定められており、それらはその地方での公用語となっています。詳しくは Wikipedia などを参照してください。

インド近辺において、各公用語(指定言語)の実際の話者の概数は以下のとおりです。(Wikipediaなどより)

言語スクリプト母語話者数
ヒンディ語 Devanagari4億9000万人
マラティ語 Devanagari6800万人
マイティリ語 Devanagari2400万人
シンド語 Devanagari2136万人
ネパール語 Devanagari1600万人
コンカニ語 Devanagari750万人
ドグリ語 Devanagari200万人
ボド語 Devanagari154万人
サンスクリット語 Devanagari1万人
ベンガル語 Bengali2億2000万人
アッサム語 Bengali2000万人
マニプリ語 Bengali250万人
タミル語 Tamil7400万人
テルグ語 Telugu7000万人
パンジャブ語 Gurmukhi6100万人
グジャラト語 Gujarati4600万人
マラヤラム語 Malayalam3600万人
カンナダ語 Kannada3500万人
オリヤ語 Oriya3200万人
サンタル語 Ol Chiki605万人
ウルドゥ語 Arabic6100万人
カシミル語 Arabic460万人

AH Formatter は、言語をサポートするというより、スクリプトをサポートします。Devanagari と Arabic はサポート済みですので、あと 9スクリプトサポートすればよさそうです。

インドで発行されている紙幣はヒンディ語と英語で書かれていますが、裏面には、15の言語で金額が表記されています。これらは、次の言語、スクリプトで、公用語(指定言語)に含まれるスクリプトのうち、Ol Chiki 以外がすべて含まれています。

紙幣アッサム語Bengali
ベンガル語Bengali
グジャラト語Gujarati
カンナダ語Kannada
カシミル語Arabic
コンカニ語Devanagari
マラヤラム語Malayalam
マラティ語Devanagari
ネパール語Devanagari
オリヤ語Oriya
パンジャブ語Gurmukhi
サンスクリット語Devanagari
タミル語Tamil
テルグ語Telugu
ウルドゥ語Arabic

さて、デヴァナガリ文字(Devanagari)の構造を少しだけ紹介しましょう。 Devanagari は、母音と子音を組み合わせて表現します。そして、上部の横棒(シローレーカと呼ばれます)で文字が繋がっているのが特徴です。 ひとつの子音字は、「ka」のように a音を含んでいるので、ア行の文字は単独で表現します。「ki」や「ku」などは「ka」と母音を組み合わせて表現します。

「ka」は、 です。 「kaa」はこれに母音「aa」 を組み合わせて、का となります。日本語のア行はこれに近いそうです。 「ki」は母音「i」ि を組み合わせて、कि となります。おもしろいことに、「i」音は、子音の後ではなくて前に付くのです。「ku」は母音「u」 を組み合わせて、कु となります。これは、子音の下に付きます。 「ka」でなくて、「k」と発音させたいときがあります。これは、子音から「a」を取り除く文字 を付加します。

だいたいこんな程度の知識で、日本語を Devanagari で表現してみることができます。(町田和彦:書いて覚えるヒンディー語の文字 より)

鹿児島
kagooshimaa
ि
कगोशिमा
東京
tookyoo
तोक्यो
学校
gakkoo
गक्को

来月 10/22 に Formatterのユーザー会「FormatterClub」が催されます。そこで、インド系文字組版に関する発表も行なわれる予定です。参加費無料ですので、ご興味のある方はお申し込みください。

FormatterClub定例会「文字組版の最先端」
今回のFormatterClub定例会では、縦組など文字の方向指定など、綺麗に文字組版するためのマークアップ方法のほか、V6.1(出荷準備中)の新要素、インドの文字組版、MathMLを使った高品質数式組版のご紹介、さらには現在開発中のAHReaderを使って電子文書レイアウトの可能性についてご説明いたします。
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2012年09月21日

引用符について

AH Formatter での引用符の扱いについて、簡単に紹介します。

引用符とは、U+0022 " や、U+201C “ U+201D ” などの文字です。 Unicode では文字をクラス分けしていて、引用符は QU というクラスに分類されています。 引用符は、"Hello" のように対で使われるため、開きと閉じが存在します。U+0022 は、開きと閉じで同じ文字が使われるので、その区別がありませんが、“Hello” のように、U+201C と U+201D を使った場合は、明らかに U+201C が開きで U+201D が閉じです。

Unicode では、行分割の規則も定めていて、QU の前後では分割不可などとなっています。しかし、開きと閉じがわかっている場合に、この規則を適用してしまうのはうまくありません。Unicode では、「言語の情報があれば、QU の引用符が開きか閉じか判定して、OP または CL として扱うとよい」と言っています。OP は開き括弧で、CL は閉じ括弧です。

これはどういうことでしょう。なぜ U+201C を始めから OP に分類しないのでしょう。 答えは、U+201C は言語によって閉じ側になり得るからです。 U+201C や U+201D などのように、向きのある引用符は、主にヨーロッパの言語によって扱いを変える必要があるのです。 EU は、公文書規則を公開していて、そこの各国語の 6.4. Word-processor punctuation marks and spacing(英語の場合)に引用符等の規則がまとめられています。 Wikipedia にも引用符に関する項目があります。 日本語英語

これらを、二重引用符とギュメ(U+00AA、U+00BB)についてざっと整理すると、次のようになります。

言語EUWikipedia
afAfrikaans    „  ” 
beBelarusian    „  “«  »
bgBulgarian „  “  „  “ 
csCzech „  “  „  “»  «
daDanish  »  « „  “»  «
deGerman „  “  „  “»  «
elGreek “  ”«  » “  „«  »
enEnglish “  ”  “  ” 
esSpanish “  ”«  » “  ”«  »
etEstonian „  ”  „  “«  »
fiFinnish ”  ”  ”  ”»  »
frFrench “  ”«  » “  ”«  »
gaIrish “  ”  “  ” 
hrCroatian     »  «
huHungarian „  ”»  « „  ”»  «
isIcelandic    „  “ 
itItalian “  ”«  » “  ”«  »
ltLithuanian „  “  „  “«  »
lvLatvian “  ”  „  “«  »
mtMaltese “  ”    
nlDutch „  ”  „  ” 
noNorwegian    “  ”«  »
plPolish „  ”»  « „  ” «  » or »  «
ptPortugese “  ”«  » “  ”«  »
roRomanian „  ” or “  ” «  » „  “«  »
ruRussian    „  “«  »
skSlovak „  “  „  “»  «
slSlovenian „  “  „  “»  «
sqAlbanian    “  „«  »
srSerbian    „  “»  «
svSwedish ”  ”  ”  ”»  »
trTurkish    “  „«  »
ukUkrainian    „  “«  »

AH Formatter は、向きのある引用符については言語情報から適切な向きを判断し、括弧類と同じに扱って組版を行ないます。

U+0022 のように、向きのない引用符に対して、AH Formatter は次のようにしてなるべく開きと閉じの区別を付けて組版を行ないます。

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2012年09月20日

PDF/X-4とは

前回のPDF/Xファミリの紹介に続いて、PDF/X-4の概要を記載します。

PDF/X-4は 2008年に国際標準となっています。ベースとしてPDF 1.6を採用し、PDF 1.6の機能内で使用可能な項目を定義することで、印刷用データの交換形式を定めるものです。

PDF/X-4は 2008年に国際標準となっていますが、その後、2010年に改訂が加えられ、Second Edition が発行され、こちらに置き換えられています。

PDF/X-1aおよびPDF/X-3で利用可能な特徴をすべて組み込み、さらにベースがPDF 1.6となっていますので、PDF/X-1a、PDF/X-3のベースであるPDF 1.3やPDF 1.4以降に追加された機能が使用可能となっています。

PDF/X-4は、フォントを埋め込まなければならない等の制限は、PDF/X-3と同様ですが、ベースがPDF 1.6にあがることにより、以下の機能が使用できます。

JPXDecodeフィルタの許可(JPEG2000画像で使用される圧縮方法が使用可能となり、画質をさげずに圧縮率をあげることができます)。

Optional Content使用の許可(これはAcrobatではレイヤーと呼ばれている機能の実装にも使われています)

また、下記はいずれもPDF 1.4で追加された機能ですが、PDF 1.4をベースとするISO 15930-4(PDF/X-1a)、15930-5(PDF/X-2)、15930-6(PDF/X-3)では禁止とされていました。PDF/X-4では、これらの使用が認められています。

JBIG2Decodeフィルタの許可(モノクロ画像用の圧縮方法で、従来の圧縮方法より、圧縮率をあげることができます)


透明使用の許可


この規格内にはPDF/X-4のほかに、PDF/X-4pと呼ばれる準拠レベルが定義されています。こちらは、使用するカラーに関するICCプロファイルをPDFファイル外に置くことを許可したものです。このため、前回説明した Complete exchage ではなくなります。

これはICCプロファイルを埋め込むことによりサイズが増加することを回避する、という理由のほかに、ICCプロファイルの埋め込みが禁止されていて、PDF/X-4が採用できないケースへの対応のようです。
この規格内では、特別な理由がない限りPDF/X-4pではなく、PDF/X-4を優先せよと述べられています。

以上、簡単にPDF/X-4についてまとめてみました。

PDF、そのほか、各種ご相談はアンテナハウス システム製品技術相談会まで

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2012年09月19日

PDF/Xファミリについて

しばらく前に、デジタルドキュメントの長期保存のための仕様 PDF/A(ISO 19005)のファミリについて記載しました。
今回は印刷用データの交換を目的としたPDF/Xのファミリについて書いてみたいと思います。

PDF/Xの仕様は、ISO 15930で規定されています。
ISO 15930は複数のパートからなるマルチドキュメントで、各パートがPDF/Xファミリのメンバを定義しています。

※ IOS 15930-2はPDF/X-2ですが、公開されませんでした。また、上記の中には、改定版が発行されて、新版では年号部分が変わっているものもあります。

PDF/XはPDFの仕様に定められる機能のそれぞれについて、使用することを必須とする、使用することを禁止する、あるいは、なんらかの制限を加えて使用を許可する、ということを定め、印刷用のデータ交換が確実に行えるようにするものです。
わかりやすい例を挙げれば、上記のファミリ全体を通じて、フォントはかならずファイル内に埋め込み、受け取った側にそのフォントが存在しなくても、渡した側と同じ内容の印刷が行われることを保証できるようにしています。

各メンバの特徴を簡単に見てみます。

PDFには、各種バージョンが存在し、バージョンがあがるごとに機能が追加されています。PDF/Xの各メンバも、その規格のベースとなるPDFのバージョンを持っています。

PDF 1.3をベースとする規格
  • ISO 15930-1
  • ISO 15930-3
PDF 1.4をベースとする規格
  • ISO 15930-4
  • ISO 15930-5
  • ISO 15930-6
PDF 1.6をベースとする規格
  • ISO 15930-7
  • ISO 15930-8

PDF/Xの仕様内でComplete exchange(あるいは Blind exchange)と呼ばれるものがあります。これはデータ交換において、1回のファイル交換に、必要なすべての情報が含まれていることを意味しています。
たとえば、印刷データをPDFを渡し、その中のあるページの画像は別途送ります、というようなケースは Complete exchangeではありません。
PDF/Xは基本的には Complete exchage を要求しますが、以下のものは、一部のデータを外部におくことを認めた規格です。

次に使用できるカラースペースの観点からの分類ですが、PDF/X-1およびPDF/X-1aで使用できるカラースペースはCMYK(およびグレースケール)となります。その他の規格は、(細かい制限はありますが)RGB,CMYK,グレースケールが使用可能となっています。

以上、PDF/Xファミリについて紹介してみました。

PDF、そのほか、各種ご相談はアンテナハウス システム製品技術相談会まで

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2012年09月13日

「スマートフォン、ビジネス活用向けノウハウ」セミナー

おはようございます。CAS-UB担当です。

今日は、9月24日(午後1時30分~)TKP神田ビジネスセンター H301号室にて開催される、「スマートフォン、ビジネス活用向けノウハウ」セミナーについて、紹介します。

現在、アンテナハウスではデスクトップ製品のマニュアルをCAS-UBで作成しています。
本セミナーでは、スマートフォンを使って、いつでもどこでも、いろんな場面でEPUB化させたマニュアルを、快適に閲覧・活用できるような、EPUB作成とスマートフォンの活用について、「確かな技術やノウハウ」を紹介します。

日時2012年09月24日(13:30~17:00)
受付は13:00からです。
開催場所TKP神田ビジネスセンター H301号室
(東京都千代田区神田美土代町3-2 神田アベビル3階)
お申込みhttp://kokucheese.com/event/index/48157/
セミナー詳細もこちらからどうぞ!
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2012年09月12日

CAS電子出版、明日から半額キャンペーンを期間限定で開催します

おはようございます。 CAS-UB営業担当です。

今日は、明日から開催するCAS電子出版 半額キャンペーンを紹介いたします。

昨年から、アンテナハウスでは電子書籍編集・制作WebサービスCAS-UBで制作した書籍を2冊、著作者の許可を得てDL-Marketで販売させていただいています。

今回、この2冊を明日、9月13日から月末の9月30日まで、期間限定で半額キャンペーンを開催いたします。

『はたらく人のための転職の実学』
 著者:小林秀男(はたらく人のための無料転職相談所 所長)
(概要)自己都合退職と会社都合解雇はどうちがうのか、退職しても守秘義務はあるのか、同業他社に就職してはいけないのか、転職したら企業年金はなくなってしまうのか、確定申告しなければならないのか、そんな転職をめぐる疑問にお答えします。
魔性のプレゼンテーション
 著者:加藤哲義(アートダーウィン合同会社 代表)
(概要)プレゼンでお客さんの心を捉えて製品の売上を少しでも増やしたいと、悩める中小企業経営者、営業マンの方々へ。 プレゼンテーションの名手、DITAコンソーシアム事務局長 加藤哲義氏がプレゼンの極意を伝授します。

cas-campaign.png

EPUB2版(リフロー型)、EPUB3版(リフロー型)、PDF版と、どんなデバイスにも対応します。また、『魔性のプレゼンテーション』のみ、XMDF形式での販売もしています。

自分のスタイルに合った形式を選択して、ご購入いただけます!

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2012年09月11日

サーバでAutoCADを高速&高精度PDF変換!『AH PDF Server V3 CAD』

AH PDF Server V3の新エディション/オプション『AH PDF Server CAD版/CAD変換オプション』を、営業環境にインストールしました。

AuotCADファイルを監視フォルダーに投入してPDFへ変換してみましたが、7つのCADファイルを1分前後で変換完了しました。

変換の再利用する変換設定ファイルは、下図の様な画面から対話式で設定が可能です。


<導入効果>
1.CADファイルのPDF変換が自社で可能
2.PCで変換するのではなく、サーバで変換するので利用も管理も楽
3.大量のファイルでも一括変換できるので便利
4.サーバの変換設定を利用するので誰が変換しても品質が均一
5.変換後の容量はコンスタントに圧縮
6.自動的にページ順にソートして連結


●製品詳細ページ
『AH PDF Server V3』CADからPDFへ ~ PDF 変換について ~

●『AH PDF Server V3 CAD』 評価版

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2012年09月10日

サーバでPDFからOffice文書へ高精度「逆」変換!『AH PDF Server V3 オフィス変換オプション』

『AH PDF Server V3』の新オプションオフィス変換オプションを営業環境にインストールして使ってみました。
「オフィス変換オプション」とは、PDFや画像ファイルを、サーバサイドでWord、Excel、PowerPointや一太郎に変換する、『AH PDF Server V3』のオプション製品です。


これを利用すれば、社内や社外から入手したPDFや画像ファイルを監視フォルダーに入れれば、下図の様な設定情報を反映して自動変換します。
5種類のPDFや紙原稿を投入して、サクッと逆変換してくれました。


特に、文字コードが埋め込まれているPDF(WordやExcelから作成したもの)で、さらにフォントサイズが指定されていれば、より高度な解析により、高品質・高精度なファイル変換を実現します。

また、文字が画像化されていたものでも、OCR処理による文字認識をしてファイル変換します。


●評価版
『AH PDF Server V3 オフィス変換オプション』 は、Webから評価版を入手できます!
AH PDF Server 評価版のお申し込み
より入手できます。
是非ともご利用下さい。

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2012年09月07日

「DITAの不安」

昨日に引き続き、XML関連の営業担当です。

DITAに興味はあるがなかなか採用を決断することができない、という方もたくさんいらっしゃいます。
DITAフェスタで発表された事例紹介の中でも、DITA導入前に感じた不安の話が出てきました。いくつか代表的なものを抜き出してみましょう。

* ブック指向からトピック指向に変える必要がある
* DITAの考え方は従来の紙マニュアル(ブック指向)と異なっており、多くのライターがその考え方に慣れない
* 一つのタスクトピックに複数の手順を書くことができない
* 単一言語(日本語のみ)でも効果があるか?
* トピックを交換可能な部品としてとらえる必要がある

最後の「交換可能な部品としてとらえる」というのはもう少し具体的に言うと、「様々な形式で再構成される」「複数のメディアで利用される」「複数の製品のマニュアルで利用される」というようなことの可能性があるということを常に意識しながら執筆しなければならない、ということになるかと思います。
たしかにDITAというのは一度書いたトピックはとことんしゃぶりつくすという思想ですので、それを実現させるには今までよりも気を使わなければいけないこともあるでしょう。

さて、そんなDITAですが、エプソン・アメリカがDITA導入後3年間の定量的測定をしたところ次のような結果が出たそうです。

* 70-90%のプロジェクトからプロジェクトへの再利用率
* 50%のソース・コンテンツと改定履歴の調査時間の削減
* 4ヶ国語に対するフォーマット時間の短縮
* 40%の生産性の向上
* 70%の翻訳コストの削減

また農業機械メーカーのAGCOによると(82%が共通のエンジンなので)

* 15%のオーナーズ・マニュアル削減
* 18%のワークショップ・マニュアル削減

なのだそうです。
こんなにうまく行くケースばかりではないとは思いますが、ちょっと無視できない話ではあります。

それからDITAの利用率を地域別にまとめると、北米 72%、ヨーロッパ 22%、アジア 4% だそうです。さすがアメリカはフットワークが軽いですね。

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2012年09月06日

「DITAの理由」

こんにちは。XML関連の営業担当です。

1ヶ月半ほど前になりますが、恒例のDITAフェスタが7月12日に開催されました。今回も100名を超える方々にご参加いただき、DITAへの関心の高さを再確認することができました。
今までのDITAフェスタでは「トピックって何?」「conrefって何?」みたいなDITAの仕様の話が散見されましたが、今回は事例紹介中心の内容となり、参加いただいた方からも「事例の話がたくさん聞けてよかった」という声を多数いただきました。
当然「最近DITAの勉強を始めたばかりです」という方もいらっしゃいます。そういった方々にも満足していただけるにはどうしたらいいか、真剣に考えないといけませんね。

さてその事例紹介ですが、前半はエプソンアメリカ、AGCO、IBM、富士通ネットワークコミュニケーションズ、フリースケールセミコンダクター、シトリックスなどなど海外での事例の話で、後半はNECインフロンティアさん、日本電気さん、NECデザイン&プロモーションさんといった国内からの事例紹介となりました。

その中から、なぜDITAなのか、という部分を抜き出してみると…

* 翻訳コスト削減をしたかった
* 紙以外のメディア(iPad、WebHelpなどなど)にも対応する必要に迫られた
* オープンスタンダードな仕様で安心したかった
* ベンダーの縛りから逃れたかった(使っていたツールセットがもうサポートされていない)
* 執筆者によるばらつきをなくしたかった
* ファイル間のコピー&ペーストをやめたかった

といったあたりが共通項として浮かび上がるようです。

じゃあ、DITAを採用すればすべてがうまく行くのかというと、成功させるためにはそれなりの覚悟と努力が必要です。
明日は正反対のテーマ「DITAの不安」に触れてみたいと思います。

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2012年09月05日

CAS-UB サービスを海外向けにスタート

CAS-UB (Cloud Authoring Service for Universal Book) は、高品質な電子書籍(EPUB、PDF)を、インターネット上で制作・編集できるWEBサービスです。

このサービスを世界中の人に使ってもらおうと、英語化の作業を進めてまいりました。いよいよこの10月よりサービスの開始をいたします。

すでに O'Reilly's Tools of Change for Publishing Conference や Digital Book World Conference and Expo などカンファレンスでデモを行ってきて海外では多くの関心を集めています。

CAS-UBは電子書籍の編集・制作を行なうためのWebサービスで次のような特長があります。

*クラウドサーバの上においた書籍の原稿や素材を対象に、Webブラウザから編集操作を行い、編集完了した段階でEPUB3やPDFなどの様々な形式の出版物を出力します。

*編集作業は内容と見栄え(コンテンツとレイアウト)を完全に分離した方法で行ないます。1回制作したコンテンツから多様な生成物を得る、ワンソース・マルチユース方式です。

*データはクラウド上で一元管理しますので、多人数の著者が一つの出版物のデータを分担して編集・制作する作業に最適です。

*商業出版に使うことのできる高度なレイアウトを指定したPDFやプロフェッショナルなデザインのEPUBを、簡単に作りだすことができます。


CAS オンラインショップを使って世界190ヶ国で使用可能で23種類の通貨に対応しているPayPal決済が可能です。10月のサービス開始に向けて、海外営業グループは今準備の真っ最中です。

Antenna House.com

Rainbow PDF

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2012年09月04日

Best Practice 2012 Monterey, California


Best Practice 2012
は、DITAに焦点を置き、情報開発、トレーニング、およびサポートの管理者のための毎年恒例のカンファランスです。今回はカルフォルニア、モントレーにて9月10日から3日間に渡って実施される予定です。アンテナハウスは今年も参加してきます。

アジェンダを見ますと、 IBM Corporation、 Microsoft Corporation、Intel Corporation、Freescale Semiconductor, Inc. など業界をリードする北米の会社の発表が目立ちます。また、Comtech Services, Inc. Hewlett-Packard Company、Medtronic. Inc.、easyDITA、 Quark, Inc.などベンダーによる参加、ユーザの要望改善のためのアイデアをだし、具体的な新機能の開発ロードマップの発表が行われます。 一方、グループセッションでは、University of California、University of Wisconsin、Michigan State Universityなど大学教授が参加し、学術研究者や業界の専門家がお互いのニーズを満たすべく協力し情報提供のための講演が行われます。

アジア系企業としては中国のHuawei Technologies のインフォメーションアーキテクトの発表があります。ドキュメントの再利用によってマニュアルの最適化に成功した内容です。DITAが中国でどのくらい普及しているのか大変興味深いです。

Antenna House.com

Rainbow PDF

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2012年09月03日

PDF Driver API V5.0利用のマルチプロセス対応アプリケーション開発について

昨日に続き、PDFDriver API V5のスレッドを利用したアプリケーションからOffice文書を一括して、PDFに変換する場合についてお伝えします。

アプリケーション開発では、PDFDriver(仮想プリンタ)の選択・取得をスレッド単位に行い、最適なスレッド数を決めて、ユーザが変換したいOffice文書群を、それぞれのスレッド(PDFDriver)に振り分け、並行出力することにより、変換速度を上げることができます。プログラムから、それぞれのOffice文書に対して、それぞれの出力設定ファイル(プロパティ)を選択、あるいは変更して、PDF変換することが出来ます (図B参照)。

一括してPDF変換の例に、7月2日のブログで紹介しておりますように、スレッド数と変換速度の推移がプロットされております。

グラフを見て頂くと分かりますが、変換元のファイル数、ファイルサイズに関わらず、スレッド数と伴に、変換速度が減少して行く傾向(パターン)は、殆ど同じです。

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