2013年04月26日

AH Formatter V6.0 改訂8版を公開しました。

弊社ではこのたび『AH Formatter V6.0 改訂8版』を公開しました。

この『改訂8版』には、2013年2月26日に公開した『改訂7版』以降に改修された障害が反映されています。詳しくは改訂情報のページをご覧ください。
AH Formatter V6.0 改訂情報

評価版は以下のページよりお申し込みいただけます。
AH Formatter V6 評価版のお申し込み

製品のご購入につきましては、事前に技術相談会を行っております。お気軽にお問い合わせください。
アンテナハウス システム製品技術相談会


5月22日(水)開催の「AH Formatter V6.1 製品発表会」も併せてよろしくお願いします。
AH Formatter V6.1 製品発表会(無料セミナー)

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2013年04月25日

[書籍紹介] ページ組版のための CSS 指南

CSS により Web 上のコンテンツを DTP に匹敵する高度なレイアウト指定で PDF へ出力する機能を強化した『AH Formatter V6.0』の機能を使いこなすために、多くの事例を添えて解説した教本「ページ組版のための CSS 指南」が強化改訂されました。アンテナハウスによる追加機能の解説とその規格を収録しています。

◇ 書籍情報:
・ページ組版のための CSS 指南 第2版
・藤島雅宏 編著;村上真雄 監修
・B5 版 274 ページの冊子版
・CD(PDF・HTML・CSS データを収録)付属
・販売価格 8,925円(税込)

本書は、アンテナハウスオンラインショップでお買い求めいただけます。
ページ組版のための CSS 指南

姉妹書に「バッチ組版のための XSL-FO 指南」もございます。
「バッチ組版のための XSL-FO 指南」(アンテナハウスオンラインショップ)
 
 

◇ 主な内容:

Chapter1. HTML について HTMLで使われる要素と属性/CSS の記述方法
Chapter2. セレクタ、@ルール、関数など CSS セレクタ/セレクタ構文/単一セレクタ/疑似クラス/疑似要素/結合子/脚注・側注およびリスト番号/@ルール/関数/CSS キーワード
Chapter3. ページ設定 ページボックス/ページに対する用紙サイズ設定/ページに対する margin 設定/マージンボックスへの文字挿入/ページ番号/マスターページ/root における書式設定/改ページの制御/XSL-FO における "keep-" 特性との違い
Chapter4. ボックスによるレイアウト ボックスの表示と印刷/ボックスの配置/ボックスの大きさを決める特性/ボックス生成の制御/位置決めの仕組み/ボックスの大きさ/パディング/ボーダー/角丸/影付け/斜線罫/一般的なブロックレベルのマージン特性/インデント・ボーダー・パディング
Chapter5. 文字設定 書体指定/行の高さ/行ブロック進行制御/ベースライン揃え/テキスト修飾/文字設定
Chapter6. 段落設定 行揃え/Word 及び letter スペース/段組/ハイフネーション
Chapter7. 日本語文字組版 行頭行末半角固定・段落先頭1 字下げ/行頭末約物処理の色々/日本語の行分割制御/縦中横/日本語フォント
Chapter8. ルビ及び圏点 ルビ/ルビ形態のいろいろ/圏点
Chapter9. 表組 表組の基礎/表の作成方法/ボックス基本特性の表への適用/表のボーダーモデル/ボーダーの優先度指定/表のサイズ等の指定/セル内の文字の配置/段・ページ跨り制御/テーブルの作例
Chapter10. リスト リストプロパティ
Chapter11. 画像配置 画像配置制御/画像の大きさ制御
Chapter12. 背景色・背景画指定
Chapter13. 色指定
Chapter14. フロート フロート位置制御/回り込みの制御/float に対するアンテナハウスの拡張
Chapter15. カウンタ 自動カウンタ及びナンバリング/章や節に番号を付ける/カウンタの加算/カウンタのリセット/ページカウンタ
Chapter16. クロスレファレンス(相互参照) 参照/目次作成
Chapter17. 脚注 脚注の指定/脚注のスタイル/脚注番号
Chapter18. 校正履歴 変更バー/改訂バー
Chapter19. レイアウト関連特性 オーバーフロー
Chapter20. MathML とSVG グラフィック MathML/SVG グラフィック
Chapter21. 印刷設定 トンボ(クロスマーク)/裁ち落とし(塗り足し)
Chapter22. 行継続マーク
Chapter23. PDF ブックマーク ブックマーク/しおり
Chapter24. PDF 出力における注釈 注釈
Chapter25. デフォルト設定 デフォルト設定について
Chapter26. 参照仕様

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2013年04月24日

AH Formatter V6.1 製品発表会 開催のお知らせ

アンテナハウス株式会社は、XML/HTML 自動組版ソフトのベストセラー『AH Formatter』をバージョンアップした『AH Formatter V6.1』を 2013年5月23日から出荷開始いたします。出荷に先立ち、前日の 5月22日(水)に「AH Formatter V6.1 製品発表会(無料セミナー)」を開催いたします。

『AH Formatter』は、50ヶ国語以上の多言語組版の実績がありますが、V6.1 ではさらにインド系文字と東南アジア系文字の組版への対応を拡充しました。更に MathML レンダリングの品質改善も行っております。

製品発表会の詳細は次のページでご覧いただけます。
AH Formatter V6.1 製品発表会(無料セミナー)

皆様、ご多忙中とは存じますが、是非とも『AH Formatter V6.1』の製品発表会にご来場賜りますよう、よろしくお願いいたします。


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2013年04月23日

[書籍紹介] バッチ組版のための XSL-FO 指南

かねてより発売しております「バッチ組版のための XSL-FO 指南」は、XSL-FO の学習に最適な入門書です。表題に「バッチ組版のための」とありますが、これから『AH Formatter』を導入される方の FO の学習にも役立つ内容になっています。本書の内容はその抜粋を PDF で見本としてご提供していますので是非ご覧ください。
見本 PDF ファイル(抜粋版)

書籍情報:
・バッチ組版のための XSL-FO 指南
・藤島雅宏 編著;アンテナハウス 監修
・B5 版 467ページ・CD データ付き
・販売価格 10,500円(税込)

本書は、アンテナハウスオンラインショップでお買い求めいただけます。
バッチ組版のための XSL-FO 指南 第4版

目次案内:
1. XSL-FO と XSLT 2. XSL-FO の基礎 3. 領域の幾何的定義 4. フォントサイズの設定 5. フォントの太さ 6. フォントストレッチ 7. font-stretch と"空白" 8. フォントファミリーの設定 9. 文字の指定 10. 文字修飾 11. 約物の処理 12. 和・欧文間の空き 13. 文字間の空きの設定 14. 段落内の文字の配置 15. 行の高さ指定 16. 異サイズの文字があるときの行の高さ 17. line-stacking-strategy と行の高さ 18. 組方向 19. 英文組版 20. ルビ機能の拡張 21. 圏点 22. 保持及び分割 23. 境界線 24. 境界線を引く指定の仕方 25. 角丸 26. パディングとマージン 27. テーブル 28. テーブルのカラム幅の設定 29. カラムスパンとロースパン 30. テーブルのボーダーとパディング 31. セル内の文字の配置 32. テーブルのページ分れ 33. テーブルマーカー 34. レイアウトに変化を付ける 35. テーブルの回転 36. 箇条書き 37. リーダー 38. 行外ブロックの処理 39. 拡張フロート機能 40. 脚注・傍注 41. 段組み 42. 段間罫 43. 改訂バーとチェンジバー 44. 行番号 45. ブロックの配置 46. ブロックコンテナ 47. オーバーフロー制御 48. 画像の取り込み 49. 各種グラフィックの取り込み 50. 画像倍率の選択 51. SVG の取り込み 52. MathML 53. PDF の埋め込み 54. XSL-FO の構造 55. 背景画像 56. 本書のスタイルシート 57. テーブルに対するスタイルシート 58. リストに対するスタイルシート 59. トンボ 60. 目次と索引 61. ブックマーク(しおり) 62. 流し込みマップ 63. 多言語組版 64. 備考

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2013年04月22日

AH Formatter V5.x から V6.0 へのアップグレードにつきまして

『AH Formatter V5.x』から現行の『AH Formatter V6.0』へのバージョンアップについてお問い合わせをいただくことがございます。現在、『AH Formatter V5.x』をお使いの保守期間中のお客様は、基本的に無償でアップグレードが可能でございます。

ただし、次のような場合は定価の差額にて有償アップグレードとなります。
・V6.0 で希望するライセンスの種類がすでにお持ちのものより上位である場合
・使用することのできるスタイルシートの種類や機能レベルが上位になる場合

なお、V5.x の保守期間中であっても、『AH Formatter V5』のライセンスファイルは、『AH Formatter V6』ではご利用いただけません。新たにライセンスファイルの発行および適用が必要となります。

お問い合わせや、『AH Formatter V6』へバージョンアップご希望のお客様は、「弊社保守サービス:hosyu@antenna.co.jp」宛にご連絡ください。

お待ちしております。

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2013年03月28日

けっこう世界で使われているAH Formatter(その2)オライリーの書籍の75%

コンピュータ関連本(表紙に動物の絵)の出版社として有名な米国オライリーメディア社(O’Reilly Media)で、AH Formatterが組版に使われています。現在はO'Reillyの書籍の75%がAH Formatterで組版されているそうです。

O'Reillyでの本の制作は、ひとつのソース(AsciiDocという簡易マークアップ)からXML→HTMLへと変換して、EPUB電子書籍などと同時に、HTML+CSS(印刷用)による組版でPDFが作られているということです。

たとえば、この EPUB3 Best Practices という本を見てみましょう。EBook版を購入するとDAISY、EPUB、Mobi、そしてPDF版をダウンロードすることができます。(無料のPDF版の見本を立ち読みすることもできます。)

PDF版を開いて、文書のプロパティを確認すると、この本が「アプリケーション: AH CSS Formatter V6.0 MR2 for Linux64」で組版されているということが分かります:



「本を作るための新しい仕組み」と組版エンジン AH Formatter

O’Reillyのように(それからアンテナハウスCAS-UBのように)、ワンソースから紙の書籍・PDF・EPUB等を同時に制作する、本を作るための新しい仕組みが世界中で登場しています。これについて、CAS-UBブログの次の記事をお読みください:

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2013年03月27日

けっこう世界で使われているAH Formatter(その1)米国国税庁(IRS)

このあいだNYでの出版と電子書籍関連のイベントに行ってきた知り合いから、「“Antenna House”の名前をずいぶん聞いた、XML組版といえば“Antenna House”らしい。アンテナハウスさんが海外でそんなに有名だなんて知らなかった」と言われました。

そうです。わがAH Formatterは、けっこう世界で使われているのです!

たとえば、米国国税庁(IRS=アメリカ合衆国内国歳入庁)の組版システムに採用されて、米国の税金に関する文書の多くがAH Formatterで組版されています。これらの文書(PDF)はIRSサイトで公開されておいるので、確認することができます:

ここから、例えば "TAX GUIDE 2012: Your Federal Income Tax, For Individuals" を見てみましょう。

このような文書です。本文のレイアウトは、段組のページ上に段抜きでフロート配置される図表が多いのが特徴です。XMLデータからの自動組版で、これが実現できる組版エンジンということでAH Formatter V6が採用されたのです。

でもこの米国国税庁の出版物が本当にAH Formatterで作られているのか、どうして分かるのでしょう? それはPDFの文書のプロパティを見ればわかります。

これで、「アプリケーション: AH XSL Formatter V6.0 MR4b for Linux64」を使ってこの文書が組版され、「PDF変換: Antenna House PDF Output Library」でPDF出力されているということが分かります。自分たちが企画・開発・販売した製品が、このように役に立っているということを見ることができるということは、仕事をした甲斐があるというものです。

さて、次回はこの続きで、米国オライリーメディア社でのAH Formatterの利用について、紹介します。オライリー(O'Reilly)といえばコンピュータ関連の書籍(表紙に動物の絵)の出版社として有名です。そこで出版される書籍の多く(現在は約75%だそうです)が、AH Formatterで組版されているということ、オライリー本の読者にもあまり知られていないと思いますが…。

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2013年01月18日

[PDF] 数字の削除や入力ができないテキストフィールド

『AH Formatter』で PDF フォームのテキストフィールドを作成する際に、テキストフィールドの書式(axf:field-format-category)として「桁区切りの方法」に「1'234.56」を指定し、テキストフィールドに最初から入力されるテキスト(axf:field-default-text)として小数点を含む数値を入力して作成したテキストフィールド内の数値は、Acrobat 上(※)で Delete キーや BackSpace キーを押下しても削除できませんし、数字を入力することもできません。ただし、小数点を削除するとそれらの操作が可能になります。
※ Acrobat X と Acrobat XI で確認しました。

問題のテキストフィールド

これは『AH Formatter』のバグではありません。2013年1月18日(金)、現在の最新版である「Adobe Acrobat XI バージョン 11.0.1」を使用して同じ内容のテキストフィールドを作成しても再現しますので、Acrobat のバグと考えられます。本件は一年前の 2012年1月に Adobe に報告済みですが、残念ながらまだ修正されていないようです。

参考までに Acrobat X で作成した問題の PDF です。
再現データ(PDF)


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2013年01月15日

AH Formatter V6.0 改訂6版を公開しました。

2013年1月10日に『AH Formatter V6.0 改訂6版』を公開しました。

2012年10月31日に公開した『AH Formatter V6.0 改訂5a版』以降に改修された障害が反映されています。ご報告いただいた障害に対しての修正につきましては、改訂情報のページをご覧ください。
AH Formatter V6.0 改訂情報

評価版は以下のページよりお申し込みいただけます。
AH Formatter V6 評価版のお申し込み

製品のご購入につきましては、事前に技術相談会を行っております。お気軽にお問い合わせください。
アンテナハウス システム製品技術相談会

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2012年12月13日

クラウド型EPUB/電子文書リーダ“AH Reader Preview”のこと、その2

前回のつづきで AH Reader Preview について。

電子書籍の組版をカスタマイズ:ユーザースタイルシート

AH ReaderではEPUB書籍を読むときの「設定」の中に「ユーザースタイルシート使用」という項目があります。これをチェックすると、その下の欄にユーザースタイルシートのCSSを指定することができます。

そのCSS指定の例としてあらかじめ、

body { text-align: justify; }

と入っていますので、「ユーザースタイルシート使用」をONにすると、この設定が有効になります。
これは、EPUBコンテンツによってはCSSで行の揃え(text-align)の指定がされていないために、デフォルトでは行末が揃わないでガタガタになってしまうという場合に、このユーザースタイルシート設定をすることでデフォルトを両端揃え(justify)に変えるためです。
この必要がなければ、これを削除してほかのスタイル指定を追加するとよいです。

※CSSコードを直接ではなくて外部のCSSファイルを指定したい場合は、@import url(...); が使えます。

例として、フォントを変えてみます。次のフォントを指定してみます。

AH Reader の「設定」で「ユーザースタイルシート使用」をONにして、次のCSS指定を書きます:

body { font-family: '07やさしさゴシック' !important; }

そしてこのフォントで読みたいEPUBを指定して読むと、次のようにこのフォントで表示されます。(サンプルは『草枕』kusamakura-japanese-vertical-writing-20121124.epub

組版はAH Readerのサーバー側で行っているので、ユーザーのシステムにはこのフォントが入っていなくても表示されます。
残念ながら現在のところサーバー側に入っていて使えるフォントは限られています(オープンなフリーのフォントのみ)。使用可能なフォントがリストから選べるように近々修正予定です。

また、現在Webフォントの標準フォーマットであるWOFFへの対応など進めていて、それができれば公開されているWebフォントサービスを使って好きなフォントを指定することができるようになります。

※お客様が所有される商用のフォントを使ってEPUBを閲覧(あるいはPDFに変換)するということは残念ながら難しいです。その場合は、AH ReaderサーバープログラムとAH Formatterをお客様のシステムに組み込んで使用する必要があります。詳しくは弊社サポート(cas-info@antenna.co.jp)にお問い合わせください

AH Readerとその組版エンジンである AH Formatterも、地道に改良を続けていきますのでどうぞよろしくお願いします。

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2012年12月12日

クラウド型EPUB/電子文書リーダ“AH Reader Preview”公開!

電子書籍、電子出版のCAS-UBブログ でも案内しているとおり、アンテナハウスは、クラウド型EPUB/電子文書リーダ“AH Reader Preview”を公開しました。お使いいただくには、次のAH Readerについてのページにアクセスして、「AH Reader Preview を使ってみる」をクリック。

○AH Readerについて http://r.cas-ub.com/

これでお使いのブラウザがEPUBリーダーになります。Webアプリケーションなのでインストールは不要です。

“AH Reader Preview”は、組版エンジンとして AH Formatterをサーバー側で使用しています。
AH Formatterの最新開発中バージョンが使われているので、その機能を試すのに“AH Reader Preview”を利用することもできます。

AH Reader Previewのホーム画面:

縦書き/横書きの切り替えが可能

AH Readerは、EPUB3の縦書きと横書きのスタイルシートの切り替えのしくみに対応しています。
「設定」から「組み方向」の縦/横の切り替えができます。

IDPFで公開されているEPUB3サンプルの次のものが縦/横の両方のスタイルが切り替えられます:

縦書きの表示と横書きの表示の切り替えの例(サンプルは sash-for-you-20120827.epub):



このほか、AH Readerにはユーザーが表示スタイルを自由にカスタマイズして表示できるようにユーザースタイルシートの設定機能があります。次回はその紹介をしたいと思います。

(AH Readerの使用上の注意や制限事項などは「AH Readerについて」ページにありますので、ご使用前にお読みください)

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2012年11月29日

海外出展レポート(2)

前回に続きまして、残りの3つを紹介します。

Frankfurt Book Fairは、15世紀から存在しているそうです。古い歴史を持っていますね。さてアンテナハウスにとっては今年は4回目の参加となります。弊社のパートナー会社であるDoctronicのブースで展示を行いました。もっぱら関心はePubs/e-booksに寄せられています。ここではクラウド型汎用書籍編集・制作システム(CAS-UB)のデモを行いました。


The tekom annual conference in Weisbaden, Germanyは、tcworldとの協賛で開催され、テクニカルコミュニケーションの最大規模のグローバルイベントであり、市場でもあります。この会場では、アンテナハウスは大きなブースを構えました。3,700人の参加者があり、その内の450人はドイツ国内からです。ここでも非常に沢山のユーザがFormatterを導入していることを実感してきました。アンテナハウスにとって、6回目の出展となります。


DITA-Europe in Frankfurt, Germanyは、今年参加した最後のカンファランスとなります。このDITA Europeは特に楽しく有意義な機会となりました。なぜかといいますと、出展社はアンテナハウスのパートナーが多数を占め、また、参加者の多数がアンテナハウスのお客様だからです。情報交換、近況報告の非常に良い機会となりました。ここでは、ブース展示と、プレゼン発表の両方を提供し、PDF比較テストのページ出力の自動化というタイトルで発表を行いました。またアンテナハウス日本からも、DITAコンソーシアムジャパンの派遣団の一員として参加しました。

数年にわたって、アンテナハウスは、弊社のソフトウェアのリリース向けのレベルダウンテスト用に、社内用のテストシステムを開発してきました。この自動PDF比較テストツールは実際、数か月間、社内で使用しました。このツールを使うことにより、より正確な精度で比較ができ、テストにかかわる人件費の90%以上の大幅削減が可能であることを発表しました。多数の方が聴講されました。


DITA Europeはアンテナハウスの6回目の参加となります。この短い2か月間に7つもカンファランスが集中するのは本当に面白い事実ですが、来年もたぶんこのスケジュールで行くのでしょう。

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2012年11月09日

『「ここだけ」の実践 DITA セミナー』開催のお知らせ

12月7日(金)に株式会社ナビックスと株式会社エクスイズム共同で『「ここだけ」の実践 DITA セミナー ~ DITA の多言語展開 - 翻訳手法と組版を学ぶ ~』を開催します。巷で噂の DITA について、活用法を、事例を交えて紹介していく実践セミナーです。

DITA の多言語展開を検討されている方々のために、翻訳を前提とした DITA の注意点や課題を基本的な部分からご紹介し、ローカライズを円滑に行うためのヒントをご提供します。また、世界中で導入されている『AH Formatter』を使った多言語組版の基礎をご説明します。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。


◇ お問い合わせ先:
・アンテナハウス株式会社 S1-2 グループ営業担当
・電話:03-5829-9021
・mail:sis@antenna.co.jp


今回のセミナーの詳細及び申し込みは次のページをご覧ください。
「ここだけ」の実践 DITA セミナー

弊社の DITA サービスについては次のページをご覧ください。
アンテナハウス DITA サービス

弊社の『AH Formatter』の詳細については次のページをご覧ください。
XML 自動組版ソフトウェア AH Formatter V6


 

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2012年10月24日

AH Formatter V6.0 改訂5版リリース!

2012年10月23日、AH Formatter V6.0 改訂5版を公開しました。

メンテナンスリリースのため基本は障害修正のみですが、
一点だけ次の機能強化をしました。

・mathcolor に rgb-icc の指定を可能にした。

ご報告いただいた障害に対しての修正につきましては、
改訂情報のページをご覧ください。
AH Formatter V6.0 改訂情報

評価版は以下のページよりお申し込みいただけます。
AH Formatter V6 評価版のお申し込み

製品のご購入につきましては、事前に技術相談会を行っております。お気軽にお問い合わせください。
アンテナハウス システム製品技術相談会

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2012年10月15日

Formatter Club 定例会「文字組版の最先端」開催のお知らせ

10月22日(月)に Formatter Club 定例会「文字組版の最先端」を開催します。

今回の定例会では、「文字組版の最先端」と題してインドの文字組版、縦書きのマークアップ方法のご説明、更に次期バージョンの『AH Formatter V6.1』と現在開発中の電子文書のビューア『AH Reader』のプレビューを行います。同時に、『AH Formatter V6.1』と『AH Reader』のモニターも募集いたします。

今回の定例会は、会員以外の方でもご参加いただけるオープンなセミナーですので、ご興味をお持ちの方は是非ご参加ください。


◇ お問い合わせ先:
・アンテナハウス株式会社 Formatter Club 事務局
・電話:03-5829-9021
・mail:sis@antenna.co.jp


今回の定例会の詳細及び申し込みは次のページをご覧ください。
定例会概要

Formatter Club の詳細については次のページをご覧ください。
Formatter Club について

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2012年09月24日

インド系文字の組版

AH Formatter では、現在インド系の文字として、ヒンディ語などを表現するためのデヴァナガリ文字(Devanagari)をサポートしています。しかし、インド国内では、数多くの言語が話されているので、Devanagari だけでは足りません。 インド政府が定めている公用語はヒンディ語で、英語が準公用語となっています。また、各地方には指定言語が定められており、それらはその地方での公用語となっています。詳しくは Wikipedia などを参照してください。

インド近辺において、各公用語(指定言語)の実際の話者の概数は以下のとおりです。(Wikipediaなどより)

言語スクリプト母語話者数
ヒンディ語 Devanagari4億9000万人
マラティ語 Devanagari6800万人
マイティリ語 Devanagari2400万人
シンド語 Devanagari2136万人
ネパール語 Devanagari1600万人
コンカニ語 Devanagari750万人
ドグリ語 Devanagari200万人
ボド語 Devanagari154万人
サンスクリット語 Devanagari1万人
ベンガル語 Bengali2億2000万人
アッサム語 Bengali2000万人
マニプリ語 Bengali250万人
タミル語 Tamil7400万人
テルグ語 Telugu7000万人
パンジャブ語 Gurmukhi6100万人
グジャラト語 Gujarati4600万人
マラヤラム語 Malayalam3600万人
カンナダ語 Kannada3500万人
オリヤ語 Oriya3200万人
サンタル語 Ol Chiki605万人
ウルドゥ語 Arabic6100万人
カシミル語 Arabic460万人

AH Formatter は、言語をサポートするというより、スクリプトをサポートします。Devanagari と Arabic はサポート済みですので、あと 9スクリプトサポートすればよさそうです。

インドで発行されている紙幣はヒンディ語と英語で書かれていますが、裏面には、15の言語で金額が表記されています。これらは、次の言語、スクリプトで、公用語(指定言語)に含まれるスクリプトのうち、Ol Chiki 以外がすべて含まれています。

紙幣アッサム語Bengali
ベンガル語Bengali
グジャラト語Gujarati
カンナダ語Kannada
カシミル語Arabic
コンカニ語Devanagari
マラヤラム語Malayalam
マラティ語Devanagari
ネパール語Devanagari
オリヤ語Oriya
パンジャブ語Gurmukhi
サンスクリット語Devanagari
タミル語Tamil
テルグ語Telugu
ウルドゥ語Arabic

さて、デヴァナガリ文字(Devanagari)の構造を少しだけ紹介しましょう。 Devanagari は、母音と子音を組み合わせて表現します。そして、上部の横棒(シローレーカと呼ばれます)で文字が繋がっているのが特徴です。 ひとつの子音字は、「ka」のように a音を含んでいるので、ア行の文字は単独で表現します。「ki」や「ku」などは「ka」と母音を組み合わせて表現します。

「ka」は、 です。 「kaa」はこれに母音「aa」 を組み合わせて、का となります。日本語のア行はこれに近いそうです。 「ki」は母音「i」ि を組み合わせて、कि となります。おもしろいことに、「i」音は、子音の後ではなくて前に付くのです。「ku」は母音「u」 を組み合わせて、कु となります。これは、子音の下に付きます。 「ka」でなくて、「k」と発音させたいときがあります。これは、子音から「a」を取り除く文字 を付加します。

だいたいこんな程度の知識で、日本語を Devanagari で表現してみることができます。(町田和彦:書いて覚えるヒンディー語の文字 より)

鹿児島
kagooshimaa
ि
कगोशिमा
東京
tookyoo
तोक्यो
学校
gakkoo
गक्को

来月 10/22 に Formatterのユーザー会「FormatterClub」が催されます。そこで、インド系文字組版に関する発表も行なわれる予定です。参加費無料ですので、ご興味のある方はお申し込みください。

FormatterClub定例会「文字組版の最先端」
今回のFormatterClub定例会では、縦組など文字の方向指定など、綺麗に文字組版するためのマークアップ方法のほか、V6.1(出荷準備中)の新要素、インドの文字組版、MathMLを使った高品質数式組版のご紹介、さらには現在開発中のAHReaderを使って電子文書レイアウトの可能性についてご説明いたします。

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2012年09月21日

引用符について

AH Formatter での引用符の扱いについて、簡単に紹介します。

引用符とは、U+0022 " や、U+201C “ U+201D ” などの文字です。 Unicode では文字をクラス分けしていて、引用符は QU というクラスに分類されています。 引用符は、"Hello" のように対で使われるため、開きと閉じが存在します。U+0022 は、開きと閉じで同じ文字が使われるので、その区別がありませんが、“Hello” のように、U+201C と U+201D を使った場合は、明らかに U+201C が開きで U+201D が閉じです。

Unicode では、行分割の規則も定めていて、QU の前後では分割不可などとなっています。しかし、開きと閉じがわかっている場合に、この規則を適用してしまうのはうまくありません。Unicode では、「言語の情報があれば、QU の引用符が開きか閉じか判定して、OP または CL として扱うとよい」と言っています。OP は開き括弧で、CL は閉じ括弧です。

これはどういうことでしょう。なぜ U+201C を始めから OP に分類しないのでしょう。 答えは、U+201C は言語によって閉じ側になり得るからです。 U+201C や U+201D などのように、向きのある引用符は、主にヨーロッパの言語によって扱いを変える必要があるのです。 EU は、公文書規則を公開していて、そこの各国語の 6.4. Word-processor punctuation marks and spacing(英語の場合)に引用符等の規則がまとめられています。 Wikipedia にも引用符に関する項目があります。 日本語英語

これらを、二重引用符とギュメ(U+00AA、U+00BB)についてざっと整理すると、次のようになります。

言語EUWikipedia
afAfrikaans    „  ” 
beBelarusian    „  “«  »
bgBulgarian „  “  „  “ 
csCzech „  “  „  “»  «
daDanish  »  « „  “»  «
deGerman „  “  „  “»  «
elGreek “  ”«  » “  „«  »
enEnglish “  ”  “  ” 
esSpanish “  ”«  » “  ”«  »
etEstonian „  ”  „  “«  »
fiFinnish ”  ”  ”  ”»  »
frFrench “  ”«  » “  ”«  »
gaIrish “  ”  “  ” 
hrCroatian     »  «
huHungarian „  ”»  « „  ”»  «
isIcelandic    „  “ 
itItalian “  ”«  » “  ”«  »
ltLithuanian „  “  „  “«  »
lvLatvian “  ”  „  “«  »
mtMaltese “  ”    
nlDutch „  ”  „  ” 
noNorwegian    “  ”«  »
plPolish „  ”»  « „  ” «  » or »  «
ptPortugese “  ”«  » “  ”«  »
roRomanian „  ” or “  ” «  » „  “«  »
ruRussian    „  “«  »
skSlovak „  “  „  “»  «
slSlovenian „  “  „  “»  «
sqAlbanian    “  „«  »
srSerbian    „  “»  «
svSwedish ”  ”  ”  ”»  »
trTurkish    “  „«  »
ukUkrainian    „  “«  »

AH Formatter は、向きのある引用符については言語情報から適切な向きを判断し、括弧類と同じに扱って組版を行ないます。

U+0022 のように、向きのない引用符に対して、AH Formatter は次のようにしてなるべく開きと閉じの区別を付けて組版を行ないます。

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2012年07月30日

AH Formatter 導入事例紹介のセミナー資料(PDF)を公開しました。

先週、7月27日(金)に開催いたしました「第2回 AH Formatter 事例紹介セミナー」で使用した資料(PDF)を本日公開いたしました。以下よりダウンロードいただけますので、『AH Formatter』にご興味のある方、導入をご検討されていらっしゃる方には特にご覧いただきたく存じます。


なお、『AH Formatter』の導入事例の紹介は、以下の Webページに豊富にご用意しております。ご参考にしていただければ幸いです。
『AH Formatter』の導入事例紹介

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2012年07月25日

[書籍紹介] W3C技術ノート 日本語組版処理の要件

本ブログの記事「日本語組版処理の要件(2012年3月30日)」で紹介しました「W3C技術ノート 日本語組版処理の要件」が東京電機大学出版局から発売されています(2012年4月10日発売)。

W3C技術ノート 日本語組版処理の要件
W3C技術ノート 日本語組版処理の要件(Amazon.co.jp)

この書籍は、そのほとんどすべてが弊社『AH Formatter V6』によって組版されています。機会がありましたら『AH Formatter』でどのような組版ができるのか是非お手にとってご覧ください。

なお、本件の導入事例は、『AH Formatter』の「導入事例紹介ページ」に掲載しています。
AH Formatter V6 による JLReq の自動組版(AH Formatter 導入事例紹介)

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2012年07月24日

AH Formatter V6.0 改訂3版につきまして

2012年7月4日、AH Formatter V6.0 改訂3版を公開しました。

主な機能強化は以下のとおりです。

・PDF フォームのテキストフィールドに書式設定ができるようになりました。
・また、書式を設定したテキストフィールドに初期値の設定ができるようになりました。


この他、これまでの障害に対応しております。改訂内容の詳細は次をご参照ください。
AH Formatter V6.0 改訂情報

評価版は以下のページよりお申し込みいただけます。
AH Formatter V6 評価版のお申し込み

製品のご購入につきましては、事前に技術相談会を行っております。お気軽にお問い合わせください。
アンテナハウス システム製品技術相談会

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2012年07月23日

AH Formatter 事例紹介セミナーのご案内 - 2012/7/27(金)

このたびアンテナハウスは、『AH Formatter(XSL Formatter)』がどのような分野でどのようにご利用されているか、実際にご利用いただいているお客様からご紹介いただく「第2回 AH Formatter 事例紹介セミナー」を 2012年7月27日(金)に開催いたします(事前予約制)。『AH Formatter』にご興味のある方、導入をご検討されていらっしゃる方は、是非、ご参加ください。

セミナーの詳細及びお申し込みは、
「第2回 AH Formatter 事例紹介セミナー」のご案内
をご覧ください。

セミナータイムテーブル
AH Formatter 事例紹介セミナーのタイムテーブル

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2012年06月25日

EPUB3.0とAH Formatter(後編)

今回は、既存のEPUBファイルの内容に、組版体裁を自由にカスタマイズしたCSS(AH FormatterのCSS3拡張機能も利用できる)とをあわせてAH Formatterで組版してPDFを作成する方法を説明します。

題材とするEPUBファイルは、前回に引き続き、IDPFでEPUB3サンプルとして公開されている『草枕』のEPUBファイルを使います。まず、このEPUBの中身をZIP解凍してXHTMLファイルとCSSファイルを見つけます。

カスタマイズCSSの指定

草枕EPUBの中には、縦書き用のスタイルシート vertical.css が入っています。この内容のルート(html)要素のスタイル指定は次のようになっています:

html
{
    -epub-writing-mode: vertical-rl;
    font-family: 'foobar', "HiraMinProN-W3", "@MS 明朝", serif, sans-serif;
    font-size: 14pt;
    margin: auto 1em;
    padding: 1em 0;
    max-height: 28em;
    background-color: #fff4e7;
}

AH Formatterでは、CSS3 Paged Mediaを拡張したページの指定により基本版面の設定ができるので、ルート要素にあるmarginやpaddingの指定、1行の文字数を制限するためのmax-heightの指定は、不要です。本文のfont-sizeも変更したいです。それから、柱とノンブルをつけたいです。

ここでは、このCSSには直接手を加えないで、別のカスタマイズ用のCSSファイル ahcustom.css を作ってみました。これをAH Formatterに文書XHTMLファイルと一緒に指定すると、ahcustom.cssがユーザースタイルシートとして、文書に指定されているCSS(「著者スタイルシート」と言う)とともに組版に使われます。

以下、カスタマイズ用のCSSファイル ahcustom.css で何をしてるか、説明します。

ルート要素のスタイル設定

html {
  font-size: 12pt !important;
  line-height: 1.75 !important;
  margin: 0 !important;
  padding: 0 !important;
  max-height: none !important;
}
font-sizeを変更し、margin、padding、max-heightの元のCSSでの指定をキャンセルしてます。!important の指定をすることで、著者スタイルシート(vertical.css)での指定をユーザースタイルシート(ahcustom.css)の指定で上書きすることができます(!important指定がないと著者スタイルシートのほうが優先度が高い)。


基本版面設定

ページサイズやマージンの指定は @page ルールを使います。

@page {
  size: A5;
  margin: auto;
  height: 36rem;
  width: 15rlh;
  background-color: #fff4e7;
}

ページサイズをA5にしました。marginをautoにして、1行の文字数(height: 36rem)と1ページの行数(width: 15rlh)を指定しています。これはAH FormatterでCSS3を拡張した機能です。36remのremは、CSS3での単位でルート要素のfont-size、15rlhのrlhはAH Formatterの拡張単位で、ルート要素のline-heightから計算される行送り量です。


柱とノンブル設定

@page :right {
  @top-right {
    -ah-writing-mode: horizontal-tb;
    font-size: 9pt;
    content: "";
  }
  @bottom-right {
    -ah-writing-mode: horizontal-tb;
    font-size: 9pt;
    content: counter(page);
  }
}
@page :left {
  @top-left {
    -ah-writing-mode: horizontal-tb;
    font-size: 9pt;
    content: string(title);
  }
  @bottom-left {
    -ah-writing-mode: horizontal-tb;
    font-size: 9pt;
    content: counter(page);
  }
}
title {
  -ah-string-set: title content();
}

これは、右ページと左ページそれぞれに柱とノンブルを指定しています。
@top-right、@bottom-right、@top-left、@bottom-leftなどはCSS3 Paged Mediaのマージンボックス(ページヘッダー、ページフッター)の指定です。
本文は縦書きですが、ページヘッダー、ページフッター内は横書きとするために、-ah-writing-mode(-epub-writing-mode でも同じ)で横書きの指定をしています。
content: "..."; は柱の文字列を指定します。content: "草枕";のように、直接タイトルを書くこともできますが、通常は、XHTML内のtitle要素やh1要素で文字列を設定します(-ah-string-set: title content();)。content: counter(page) でページ番号を出力します。

以上が今回のカスタマイズCSSのだいたいの説明です(実際はもう少し調整のための指定を加えてます)。これを使って組版した結果が右のイメージです。
今回はごく基本的なスタイル指定しかしていませんが、このようなカスタマイズの方法を使って、既存のEPUBファイルの中身に、ユーザーの好みのスタイルを指定して、PDFにするということができます。ぜひ試してみてください。

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2012年06月22日

EPUB3.0とAH Formatter(前編)

電子書籍の世界標準フォーマットEPUB3.0で、縦書き、ルビ、圏点など、日本語組版に欠かせない機能が搭載されました。アンテナハウスは、2010年よりこの仕様策定に協力してきています。

どうしてアンテナハウスがEPUB仕様に取り組んだかは、私たちがAH Formatterという組版エンジン(XML組版の世界標準であるXSL-FO仕様とともに、(X)HTML+CSS3拡張仕様によるページ自動組版に対応)を開発してきたことと、EPUBフォーマットの内容にはXHTML+CSSが使われていること、EPUBの日本語組版要求仕様の元になったW3C技術ノート「日本語組版処理の要件」(JLREQ)の編纂作業に私たちが深く関わっていることから、理解していただけるかと思います。

この成果を利用して、アンテナハウスのクラウド型汎用書籍編集・制作サービス「CAS-UB」では、EPUB版と、PDF版(AH Formatterによる高品質な組版)の電子書籍を同時に制作することができています。

AH Formatterで組版された『日本語組版処理の要件』書籍版、そしてEPUB版

『W3C技術ノート 日本語組版処理の要件』書籍版は、AH Formatter V6のCSS組版によって制作されました。詳しくは:

また、アンテナハウスでは『日本語組版処理の要件』EPUB版も制作しています。CAS-UBブログの次の記事をご覧ください:

EPUB文書をAH Formatterで組版~EPUB3.0のCSS3拡張への対応

CAS-UBサービスではEPUB(2.0と3.0)とPDFの両方が生成できます。では、手持ちのEPUBファイルをAH Formatterで組版することもできるでしょうか?

いまのところアンテナハウスはそれについて何も言っていないのですが、EPUBの内容はAH Formatterが対応しているXHTML+CSSですので、それをAH Formatterで組版することは可能です。方法は、まず、EPUBファイルの内容を展開することです。EPUBはZIP圧縮ファイルですので、ZIP解凍ツールで中身のファイルを展開することができます。

たとえば、IDPFでEPUB3サンプルとして公開されている『草枕』のEPUBファイルをダウンロードして、ZIP解凍すると、/OPS/xhtml/ フォルダに *.xhtml ファイルがあります。これらを AH Formatter に指定して組版することができます。

(AH FormatterでEPUB内容を組版)この図は、AH Formatterで、「草枕」のXHTMLファイルを指定して組版結果を表示した例です。こんなふうに、EPUBに入っているXHTMLとCSSをそのまま使ってもAH Formatterで組版して表示したりPDFに出力することができます。

AH Formatter V6.0は、EPUB3.0のCSS3拡張プロパティ(縦書き指定などCSS3ドラフト仕様を -epub-プレフィクス付きで採用しているもの)をサポートしています。縦書き/横書きの指定(-epub-writing-mode: vertical-rl)、圏点(-epub-text-emphasis-style等)、段組(-epub-column-count等)、縦中横(-epub-text-combine)などです。これにより、この「草枕」の例のようにEPUB3.0のXHTMLに縦書き用のCSSが指定されていれば、そのまま縦書きで組版されます。

今日は、ここまでとして、後編ではさらにこれを応用して、既存のEPUBファイルの内容に、組版体裁を自由にカスタマイズしたCSS(AH FormatterのCSS3拡張機能も利用できる)とをあわせてAH Formatterで組版してPDFを作成する方法を説明したいと思います。

投稿者 AHEntry : 07:05 | コメント (0) | トラックバック

2012年06月14日

来週迫る!設計・製造ソリューション展出展

来週出展する展示会情報をご提供します。
”設計・製造ソリューション展出展”
日時:6月20日(水)~6月22日(金)
場所:東京ビックサイト 東ホール ブース NO.20-26
(詳細はこちら URL:http://www.dms-tokyo.jp/

PDFServer、AHFormatter、PDF電子署名モジュールなどアンテナハウス製品を各種ご紹介します。さらにブース内では、各製品の事例を含めたミニセミナーも開催いたします。

1)主な展示製品
「AH PDF Server V3」 :新製品  CAD⇒PDF変換機能を追加して、V2か
ら処理性能も大幅アップ!  
「AH Formatter V6」    :多言語マニュアル用 自動組版エンジン
「PDF電子署名モジュール」 :サーバサイドで電子署名・タイムスタンプ付与
検証、暗号化、DRMソリューションも可能
「ServerBasedConverter」 :Linuxサーバ、WindowsServerで稼働するサムネ
イル変換サーバ
「DITAソリューション」 :製造業向け、技術ドキュメント制作・管理ソリ
ューション

2)ソリューション内容
●総務省”新ICT利活用サービス創出事業”『研究・教育機関における電子ブック利用拡大の為の環境整備』でAH_PDF電子署名モジュールが活用の事例公開!
●多言語取説・マニュアルの自動組版のソリューション事例、CADからPDF・セキュリティPDF作成などサーバサイドの自動変換ソリューションをミニセミナーを毎日実施?

是非ともご来場ください。

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2012年06月12日

「JATSによる日本語学術論文の標準化と自動組版」セミナー

こんにちは。XML関連の営業担当です。

先月5月24日に「JATS解説セミナー(JATSによる日本語学術論文の標準化と自動組版)」というセミナーが開催されました。
有償セミナーにも関わらず大勢の皆様にご参加いただきました。ご参加された皆様には心よりお礼申し上げます。

JATSとは学術情報誌(ジャーナル)を記述するためのXMLタグセットです。JATSのベースとしてNLM DTDというものがあったのですが、これに多言語サポートを強化したものがJATSです。
国内での電子ジャーナル公開システムの有名どころとして科学技術振興機構のJ-STAGEがありますが、このJ-STAGEで今年5月よりJATS DTDで書かれた論文の受付が始まっています。

セミナーの前半では、愛知大学の時実教授にJATSの概要解説をしていただき、JATSがどういうものなのか、また、NLM DTDがなぜJATS DTDに移行しないといけなかった等、歴史的背景のお話が興味深かったです。
JATSの仕様策定にあたり日本でも印刷会社や学界の有志がワーキンググループを結成し、米国のNLM DTDワーキンググループに対し数多くの提言を行ったとのことでした。

後半はアンテナハウスからXMLの自動組版の概要やJATSで書かれた論文をPDF化するための手法についてお話しさせていただきました。

セミナー終了後に「XSL-FOについてやっと分かったような気がした」と言ってくださるお客様がいて、まだまだFOの知名度も低いんだなぁと実感したしだいです。

J-STAGEでJATSが採用されたこともあり、今後は各学会の中で一気にJATSが普及することになるでしょう。セミナー終了後の質疑応答も活発に行われました。

参考資料:http://www.antenna.co.jp/xml/xmllist/JATS-status.html

投稿者 taishii : 09:00 | コメント (0) | トラックバック

2012年05月18日

AH Formatter V6.0 改訂2版リリース!

2012年5月17日、AH Formatter V6.0 改訂2版を公開しました。

主な機能強化は以下のとおりです。

・フォームのテキストフィールドに書式設定ができるようにした。
・.NET 3.5 インタフェースを追加した。
・オープンソースをアップデートした(FreeType 2.4.8、libpng 1.5.10、libtiff 3.9.5)。
・フォームへのフォントの埋め込みに対応しました。
・font-family に NameID=16 のファミリー名を指定しても有効となるようにフォント構築ファイルで use-preferred-family を指定可能とした。
・行番号のリセット(axf:line-number-reset)で fo:block 単位にリセットできるようにした。
・HTML5 の wbr タグをサポートした。
・行頭/行末の U+200B(ZWSP)が justify で広がらないようにする設定(zwsp-mode)を追加した。
・-ah-suppress-duplicate-page-number を CSS 組版でも機能するようにした。

また、これまでの障害に対応しております。改訂内容の詳細は次をご参照ください。
AH Formatter V6.0 改訂情報

評価版は以下のページよりお申し込みいただけます。
AH Formatter V6 評価版のお申し込み

製品のご購入につきましては、事前に技術相談会を行っております。お気軽にお問い合わせください。
アンテナハウス システム製品技術相談会

 

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2012年04月27日

AH Formatter V5.3 販売終了のお知らせ

2012年4月18日に『AH Formatter V5.3 改訂4版』の出荷を開始いたしましたが、『AH Formatter V5.3』は 2012年4月末をもって販売を終了いたします。今後は既に販売しております『AH Formatter V6』をよろしくお願いいたします。

なお、販売終了後は新規ライセンスの販売は行ないませんが、既存のお客様を対象に販売終了後 5年間に渡り有償保守をご提供いたします。『AH Formatter』を今後ともよろしくお願いします。

AH Formatter V6

『AH Formatter V6』は、XML 文書を組版するための仕様として W3C で勧告された、Extensible Stylesheet Language (XSL) Version 1.1 および、HTML にレイアウトスタイルを定義することで一般的に知られている CSS の、ふたつのスタイルシートに対応した自動組版・印刷ソフトウェアです。
『AH Formatter V6』を使うことで、大量の XML 資産を PDF 化したり、印刷したりすることができます。また、ひとつの XML 文書からスタイルシートを変更するだけで異なるレイアウトの PDF を出力することができます。

 

投稿者 AHEntry : 09:58 | コメント (0)

2012年04月26日

[AH Formatter 導入事例紹介] AH Formatter V6 による JLReq の自動組版

このたび、『AH Formatter』の導入事例紹介として、「AH Formatter V6 による JLReq の自動組版」を追加しました。『AH Formatter』に関心のある方、導入をご検討の方、自動組版に興味のおありの方、是非ご覧ください。

以下、導入事例の紹介ページから「概要」を掲載します。

W3C に、Requirements for Japanese Text Layout日本語組版処理の要件)という技術文書があり、2012年4月3日に公開されました。これの公開に合わせて、日本語版を書籍化する計画が持ち上がり、それを、『AH Formatter V6』によって実現しました。

書籍化の話が出た当時、『AH Formatter V6』は、まだ開発途中でした。そういう意味では、JLReq の書籍化は、画像のフロートによる自動配置の実装検証として渡りに船であったと言えます。組版は、XHTML+CSS を用いて行なわれました。

続きは、導入事例の紹介ページでお読みください。
AH Formatter V6 による JLReq の自動組版

 

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2012年04月25日

JATS 解説セミナー(JATS による日本語学術論文の標準化と自動組版)のご案内

2012年5月24日に「JATS 解説セミナー」を開催いたします。

JATS(Journal Article Tag Set)は日本語学術論文向け XML 標準仕様として期待されている仕様です。科学技術振興機構(JST)の電子ジャーナル J-STAGE は 4月より J-STAGE3 をリリースし、JATS0.4 ベースの書式 XML と全文 XML の搭載が可能となっております。

アンテナハウスは、JATS0.4 に準拠した XSLT スタイルシートを公開し、併せて JATS 解説セミナーを開催いたします。

今回のセミナーは JATS0.4 向けの XSLT スタイルシートの解説と、愛知大学教授の時実様をお迎えしまして JATS の解説をしていただきます。

詳細、お申し込みは、
JATS 解説セミナー(JATS による日本語学術論文の標準化と自動組版)のご案内(株式会社エクスイズム)
より、お願いいたします。

 

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2012年04月23日

AH Formatter V5.3 改訂4版をリリースしました。

2012年4月18日、『AH Formatter V5.3 改訂4版』を公開いたしました。

多数の改訂の他、以下 2点の機能強化もしています。
・SVG の switch エレメントに対応した。
・font-family に NameID=16 のファミリー名を指定しても有効となるようにフォント構築ファイルで use-preferred-family を指定可能とした。

改訂内容の詳細につきましては、
AH Formatter V5.3 改訂情報」をご覧ください。

なお、製品のご検討に際して、
弊社では事前に技術相談会を行っております。
お気軽にお問い合わせください。
アンテナハウス システム製品技術相談会

 

投稿者 AHEntry : 08:50 | コメント (0) | トラックバック

2012年03月30日

日本語組版処理の要件

AH Formatter V6 開発にまつわる裏話をひとつ紹介してみましょう。

W3Cに、Requirements for Japanese Text Layout日本語組版処理の要件)という技術文書があります。3月30日現在、第1版が公開されていましたが、4月3日に第2版が公開されました。

第1版では、スケジュールの都合から第4章が欠けた状態で公開されたわけですが、第2版でそれを補い、文書としての完成を見ることとなりました。

この文書は、実装仕様ではなく要求仕様に徹した文書で、もともと JIS X 4051 の英訳が存在しないなどの理由から、日本語を解さない外国人にでも日本語組版が理解できるようにすることを目指していましたが、日本人にとってもよい内容となっています。

AH Formatter V6 の開発は、この文書の要求を実装することであったとも言えます。つまり、

という、V6 の目玉機能は、「日本語組版処理の要件」に即して実装されました。AH Formatter V5 までは図版の配置が不自由なため、ちょっと大きな図があると、ページ末に大きな余白ができてしまうという欠陥がありましたが、V6 での図版の配置処理の実装は、この問題を解決します。

「日本語組版処理の要件」は、書籍としても東京電機大学出版局から、W3Cでの第2版公開に合わせて近々発売されます。この書籍の組版は、もちろん AH Formatter V6 で行われました。その過程で、図版の配置をコントロールするフロート拡張に関するいくつかのバグを改修し、また、見出しの文字数による字割りなど、いくつかの新しい拡張を行ったりと、要求に合うように Formatter 自体を改良していったのです。しかし、AH Formatter V6 では「日本語組版処理の要件」がすべて実装されているわけではありません。需要を考慮して、拡張実装されていくことでしょう。

jlreq-sample.png

◎4/5更新
「W3C技術ノート 日本語組版処理の要件」(プリント版)
東京電機大学出版局
4月10日発売
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4501550201/ref=cm_sw_r_tw_alp_PaLDpb052FB25

投稿者 taishii : 09:00 | コメント (0) | トラックバック

2012年02月09日

AH Formatter の導入事例

AHFormatter製品サイトでは、以前にセミナーでご紹介した、AHFormatterの導入事例の資料を公開しております。
Antenna House Formatter 導入事例紹介

・アメリカ合衆国財務省の「ページ組版システム
 本案件では、AHFormatterの次のような点が評価されて、AHFormatterが採用されました。
 ・多言語組版
 ・タグ付き PDF対応
 ・より安価な維持費
 ・より安価な開発費
 ・多機能なfloat

株式会社ベネッセコーポレーション様の「教材制作の事例
 こちらの事例では、従来のDTPのデメリットである

 ・ファイルフォーマットがソフト依存する
 ・コンテンツとレイアウトは不可分

 といった点を解決し、W3Cの標準規格である XSL-FOを使って

 ・汎用性
 ・構造化できる
 ・高速・自動で組版

 のようなメリットを活かすためにAHFormatterを採用していただきました。

株式会社エヌ・エヌ・エー様の「日刊情報誌制作
 こちらの事例では、多言語の日刊情報誌の出版において

 ・各地ごとにそれぞれシステムを運用しての組版作業
 ・業務ごとにソフトやDBが分かれており、フローが複雑で非効率
 ・属人的で引き継ぎ困難

 などのデメリットがありました。
 AHFormatterを採用することで、これらのデメリットを解消し、
 更に従来に比べ、年間数千万円規模のコスト削減に成功されています。

ほかにも多くのAHFormatter事例を紹介しております。
ぜひご参考にしてください。

また、現在弊社にて、XSL-FO の学習に最適な入門書としてXSL-FO指南書を販売しております。
数少ない日本語のXSL-FO 解説書です。
AHFormatterの多くの拡張機能についても解説しています。ぜひご一読ください。

製品のご購入につきましては、事前に技術相談会を行っております。
お気軽にお問い合わせください。
 詳しくは、
アンテナハウス システム製品技術相談会
をご覧の上、お申し込みください。

投稿者 AHEntry : 10:52 | コメント (0) | トラックバック

2012年02月07日

AntennaHouse Formatter V6.0 改訂1版リリース!

2012年02月07日、AntennaHouse Formatter V6.0 改訂1版を公開いたしました。
主な機能強化は、以下のとおりです。

・タグ付きPDFのPDF埋め込みに対応
・埋め込みPDF中の、Highlight などの注釈に対応
・リニアライズ指定時の圧縮に対応
・SVGの "switch" エレメントに対応
・HTML5 のmath とsvg に対応(名前空間指定不要)
・コマンドラインインターフェイスで組版総ページ数を出力
 など

また、これまでの障害に対応しております。
改訂内容の詳細は次をご参照ください。

AH Formatter V6.0 改訂情報

次のページより、無料評価版をご利用いただけます。

AH Formatter V6 評価版のお申し込み

AntennaHouse Formatter V6 全般につきましては、こちらをご参照ください。

製品のご購入につきましては、事前に技術相談会を行っております。お気軽にお問い合わせください。
 詳しくは、
アンテナハウス システム製品技術相談会
をご覧の上、お申し込みください。

投稿者 AHEntry : 12:58 | コメント (0) | トラックバック

2011年12月30日

アンテナハウス製品を使ったソリューションで、今年、一番印象に残った事例

今年1年間、アンテナハウスの製品を使ったソリューションで印象に残ったものはいろいろありますが、その中でも、話を聞いて一番嬉しかったのは、先日(12月7日)のAH Formatter事例発表セミナーでも紹介いただきましたが、株式会社エヌ・エヌ・エーさん(NNA)の「CSSレイアウトよる日刊情報誌 「The Daily NNA」18 紙の制作」事例です。

セミナーのプレゼン資料

先日のセミナーでは言及されませんでしたが、その前に、ご協力をいただいたケーススタディ資料には、導入効果として、「数百万円の開発費(ソフトウェアライセンス含む)で、毎年、年間数千万円規模のコスト削減効果が出ています。」とあります。

日刊経済情報誌(17種類)の自動組版システム

このような劇的な導入効果の出る事例はなかなか少ないだろうと思います。この事例は、システム開発投資が少ないのが投資効率が良くなっている要因です。コンテンツがニューズレターということもあり、記事の入力をフォームで簡単に行なえるのでシステム化が比較的簡単だったのが成功要因といったら言いすぎでしょうか?

コンテンツのXML化は、DITAのような重量級のシステムだけではなくて、こうした軽量システムでも大きな効果が出せると、「Think Simple」の重要性を改めて考えさせられた次第です。来年は、ぜひこういう自動組版の威力が発揮された事例報告が相次ぐようにしたいものです。

投稿者 koba : 15:23 | コメント (0) | トラックバック

2011年12月07日

AH Formatter 事例紹介セミナー 満員御礼

みなさま、こんばんは。

本日、「AH Formatter 事例紹介セミナー」が開かれました。
月島区民会館の会議室を一部屋借りて行ったのですが、満員御礼、「事例」というものに、如何にユーザーが関心を持っているのかよくわかりました。

◎セミナー風景
201112071505000.jpg
(席はほぼ埋まりました)

プレゼンは、現在、Formatter V6をご利用いただいているお客様から6社、実際のご担当者から、現場でどのようにお使い頂いているか、紹介して頂きました。

ご参加いただいた方々は、みな熱心に資料を見て、演説に耳を傾けておいででした。

本年のFormatterに関するセミナーは今回で終了です。
来年も引き続き、お客様の意見を積極的に取り入れ、Formatterに関する様々な情報を発信して参ります。


どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 taishii : 18:21 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月28日

世界各国で使用されている、XML/HTML自動組版エンジン【AH Formatter事例紹介セミナー】のご案内

~ ベネッセコ-ポレーション様の教材事例をはじめ6つの事例を紹介~

「XSL Formatter」として販売開始してから10年が経過し、世界各国で様々な分野のお客様にご活用頂いております。
9月に発売開始となった「AH FormatterV6」では、図版の自動最適配置、フロート機能などを大幅機能強化を行い、表現力が更にアップしました。
マニュアルなどだけなく、高品質の出版物の分野でもご活用いただくことができます。

今回の事例紹介セミナーでは、AHFormatterを実際に使用いただいている方から大容量ドキュメントや多言語マニュアル作成などの活用事例を発表していただきます。

是非、ご参加の程よろしくお願いいたします。


【開催概要】

【事例紹介セミナー内容】
○AH FormatterV6紹介
○事例紹介(順不同)


ご注意

セミナー内容は変更になる場合がございます。
事例紹介セミナー終了後にFormatterユーザー会「FormatterClub」(16:00~16:45)を開催いたします。

こちらにもご興味がある方はご参加ください。

●お問い合わせ先
アンテナハウス株式会社 東京本社 システム製品営業グループ
電話:03-5829-9021 
mail:sis@antenna.co.jp

投稿者 taishii : 13:36 | コメント (0) | トラックバック

2011年10月07日

Antenna House Formatter V6 で floatを使った図版の最適配置

日本語組版の規格として、JIS X4051(日本語組版規則)があります。
ここにある規格書の、X4051 02 のPDFを閲覧すると、97ページあたりから 図・写真等の処理について説明があります。Antenna House Formatter V6 では、このPDFにある、図49、図50の配置を行なう機能を実装しています。

以下がそのサンプルです。解りやすくアンカー位置を赤丸印で示しています。

・アンカー(出現位置)と図が同じページに現れるパターン
p1.png

・X4051 02 のPDFの図49を再現したパターン
p4-5.png

・X4051 02 のPDFの図50を再現したパターン
p2-3.png

データの float の指定は3つとも同じですが、その出現位置によってこのように3パターンの配置を実現しています。

どうぞ実際に、Antenna House Formatter V6 を使ってみてください。
評価版のダウンロードは、こちら から。

投稿者 AHEntry : 09:50 | コメント (0) | トラックバック