2008年07月11日

【重要なお知らせ】Acrobat 9で作成したPDFを処理する際の問題と対策

アドビシステムズ社より、Acrobat 9が出荷開始になります。これに伴い、弊社では、Acrobat 9と、弊社PDF製品との相互運用のための確認作業を行ないました。その結果、Acrobat 9の標準設定で作成したPDFを、弊社のPDF製品で読み込もうとすると、エラーが表示されてPDFを読み込めないことが判明しました。

■問題が発生するPDF

Acrobat 9のPDFMaker、PDFドライバ(印刷機能)で作成した高圧縮PDF
(PDF 1.5以上、オブジェクトレベルの圧縮を最高に設定して作成)

■問題の原因

既存のPDFを読み込むために弊社で開発しました、基本ライブラリー(プログラム部品)に潜在的な障害がありました。Acrobat 9ではPDF作成の仕方(ファイル内部)が微妙に変更になったために、この障害が顕在化したものです。

・Acrobat 8までで作成したPDFを読む込む際は問題がありません。
・また、弊社製品で作成したPDFに問題が判明したわけではありません。

昨日までに、原因の判明と基本部分の修正は完了しましたが、なにぶん、基本部分のため弊社の主要製品すべてに影響があります。

このため、対応が全て完了するまでに1ヶ月~1ヶ月半程度の期間を要してしまうかも知れません。

○製品別の症状と対策を次のページに整理しました。

Acrobat 9で作成したPDFを処理する際の問題と対策

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2008年04月22日

2008年DITA/CMS会議のハイライト

4月7-9日に、カリフォルニアのSanta ClaraでDITAとCMSを中心とする会議がありました。

Content Management Strategies/DITA
North America Conference 2008

アンテナハウスも出展しましたが、そのハイライトがSunのブログに紹介されていました。
Highlights of the 2008 DITA CMS Conference

このブログを書いている、Eric Armstrong氏は、DITAについてもかなり前向きに捉えているようです。

別のトピックの中ですが、「Some folks here are taking a very strong look at DITA. I'm certainly one of them.」(Posted on: Sep 15, 2007) (ここでは、DITAに対して非常に強気の見方の人がいるが、自分も確かにその一人だ。)という発言がありました。こことは、たぶんSunのこと。

○DAISYというWYSIWYGのWikiに関する紹介が一番良かったとのことです。

彼のブログを読んでみますと、どうもDITAオーサリングをWikiで実現することに関心をもっているようです。一般には、DITAは、コンテンツ(トピック)を再利用するために、コンテンツの構造に強い制約をかける為、慣れないとオーサリングをし難いようです。このあたりをどうやって解決するか?ということが課題らしいです。

○第2位は、DITAStormというWebブラウザでDITAを編集するエディタです。

DITAStormはブラウザ・ベースのDITA-XMLエディタ。これは、あまり素人向けではなく、所謂XMLエディタの雰囲気ですので、XMLに慣れている人向けではないかと思います。

○第3位は、MarkLogic Serverです。

MarkLogic社はアンテナハウスのUSのリセラーです。MarkLogic Serverは、以前にお話しましたO'ReillyのSafariU出版システムのサーバとしても使われています。

2008年03月13日 O'Reilly MediaのSafariU

MarkLogic Serverは、ドキュメントのバージョンをオン・デマンドで組み立てて配信するダイナミックなコンテンツ配信の標準という評価をしています。

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2005年11月02日

サーバでOfficeからPDF、PDFからSVGとイメージ

サーバベース・コンバータ(SBC)が(Windows版だけですが)V1.1になりました。

SBCは、Microsoft Office文書をサーバサイドで PDF、SVG、あるいはJPEG/PNG画像ファイルへ変換するミドルウェアです。グループウェアやWebメールシステム等のサーバにSBCを組み込むことにより、 Officeがインストールされていない、および動作しない環境でもOffice文書を表示可能なシステムを構築できます。

変換できるOffice文書は、Word、Excel、Powerpointの97以降です。PDFは、SBCV1.1では1.3~1.5まで変換可能です。

サーバ側で、Office文書からPDFへ自動変換するシステムは、既に、企業内システムでは沢山使われていると思いますが、これらは、ほぼ全てMicrosoft Officeをサーバサイドで動かしてPDFに印刷するサーバサイド・オートメーション方式と思われます。

しかし、Officeのサーバサイド・オートメーションは技術的にも問題が多数あり、Microsoftは、Officeをサーバサイドで動かすことを保証も推奨もしていません。詳しくは、Mircosoftのサポートオンラインをどうぞ:
[OFF2003] [INFO] Office のサーバーサイド オートメーションについて

みんな、マイクロソフトの警告を知らないか、知ってても万やむを得ずやっているか、無視しているか?なんでしょうね。

また、ライセンス的にも問題があります。原則的には、接続クライアント台数分のライセンスが必要らしいのですが。そうでない場合もあるようです。いづれにせよ、このあたりはMicrosoftの考え方次第なので、私が言うべきことではないですが。

SBCは、Microsoft Officeはまったく必要としませんので、上のような問題はありません。

また、OfficeやPDFをSVG/SVG-Tinyに変換できます。SVG-Tinyは携帯電話で使えるものもありますので、Office文書やPDFを携帯電話でも見ることができるようになります。

このブログ「PDF 千夜一夜」は、本文は携帯でご覧頂くことができますが。いずれは、ブログ上のPDFやOffice文書を携帯で見えるようにしたいと思っています。

【参考】
サーバベース・コンバータWebページ

評価版ダウンロード

Mobile SVG Profiles: SVG Tiny and SVG Basic(英文)

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