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2008年05月03日

Adobe Readerで電子署名ができるのかどうか?(まとめ)

何人かの方から、昨日ブログで紹介しました次のPDFに「Adobe Readerで署名できたよ」という連絡をいただきました。

昨日のPDFファイル

この実験で分かったことを整理しますとどうも次のようになっているようです(推測です)。

1.Acrobat 8 Professionalで「Adobe Readerで拡張機能を有効にする」を実行するとPDFに外部からは確認できない秘密の電子署名をする。

2.Adobe Readerで、1で作成したPDFを開いたとき、そのPDF中の秘密の電子署名を検証し、署名が検証できれば、Acrobat 8 Professionalで作成したPDFと判断して、Adobe Readerの拡張機能を有効にする。

3.検証でエラーになるとき、Adobe Readerは、「この文書は作成後に変更されているので、これらの権限は既に無効になっています。」という警告ダイヤログを出す。

結局、私のPCにインストールしてあるAdobe Readerでは、SignatureField-0502-Enabled.pdf内部の秘密の電子署名を検証するのに失敗している、ということのようです。

しかし、ブログの読者の方数名から、Adobe Reader7/8で署名できた、という報告を頂いていることからで、PDFが作成後に変更されているのではなく私の環境の方に問題があるものと推測されます。ですので、Readerの出すメッセージは適切ではないと思います。

例えば、署名できた方の場合も、「試しにマシンの時計を2024年にしたら、該当するエラーが出ました。」ということです。これは、証明書の有効期限が過ぎたとして、署名が無効と判断されたのだろうと思います。

Adobeのサポート担当なら、ここで私に「Adobe Readerをアンインストールして、再度インストールしてみて頂けませんか」とか言うところでしょうけど。私としては、それを始めるとまた嵌ってしまって睡眠時間が減るかもしれないですので、止めておきます。

いずれにせよ、3日かかりましたが、質問の回答は、大体、出ました。

Q.Adobe Readerで電子署名ができるのかどうか?

A.Acrobat 8.1 Professionalを使って、PDFに対してAdobe Readerの拡張機能を有効にするという設定をすれば、(ある一定期間は)Adobe Readerで電子署名ができます。この機能は、サードパーティが、アドビとの特別な合意なしに、互換製品で実現することはできないでしょう。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック