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2007年10月02日

著作権保護とPDFによる情報販売について(2)CSS-net&DjVu

今日、著作権保護とPDFによる有償データの販売システムを調べていたのですが、PDFではなくDjVuで実現しているケースがありました。

インプレスR&Dの「調査報告書オンラインライブラリー」がそれです。
http://library.impressrd.jp/contents/

DjVuはAT&Tの研究所が開発した高圧縮の画像ファイルで、同程度の品質のPDFやJPEGに比べてファイルサイズが5~10分の1だそうです。

上のインプレスオンラインライブラリーはまだ始まったばかりのようです。現在、オープニング・キャンペーン中です。

全体のシステムは、コマツのCSS-Netという電子配信システムを利用しています。

インプレスR&Dの調査資料が、30種類弱ライブラリーに登録されており、有償で閲覧できます。無償のお試しもできます。

早速、実際に試してみました。

まず、FireFoxで、「試読」ボタンを押しましたところ、ダウンロード中の状態になって先に進みません。

諦めて、Webページをもう一度良く見ましたら、
「 OS:Microsoft Windows(2000/XP)、ブラウザ:Internet Explorer 6.0 以上、モニタ解像度:800×600ピクセル以上、JavaScript ON
※ Macには対応していません。
※ Windows Vistaは現在のところ未対応です。今後対応予定です。」

とあります。IE専用なんですね。そこで、やむを得ず、IE7でやり直してみました。ActiveXコントロールをインストールして制御するようです。

ActiveXはあまり好きじゃないですが、やむを得ず、インストールしました。DjVuのビューアがインストールされて、調査報告書を読むことができます。こんな感じです。

表示速度はそんなに速いとは感じません。DjVuの画面上で調査資料を読むのは少しつらいように思います。正直に言いますと、やはり、PDFの方が文字の表示は綺麗で見やすいと感じました。DjVuは、ラスターイメージのためのファイル形式です。アウトライン・フォントは、一定の解像度でラスター・イメージになってしまい、表示の際に拡大しても精度に限界があり、綺麗に見えないようです。このためDjVuはテキスト系資料の表示にはあまり向かないのではないでしょうか。

無償で試すことができますので、関心をお持ちの方はお試しになることをお勧めします。

参考資料:DjVu Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/DjVu

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック