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2007年07月19日
PDFとXPSの国際標準化競争始まる!
2007年07月17日 PDFがISO標準になることの意義を再び考える!で、PDFのISO標準化は、MicrosoftのXMP(XML Paper Specification)対抗策だろうと推測しました。
これは大当たりのようで、競争相手のMicrosoft の方も、XPSの国際標準化に動き始めていました。
英国のグローバル・グラフィックス社のニュース・リリースによりますと、同社のMartin Bailey氏が、XPSを標準化するために、ECMAに新しく設置された委員会の議長になったようです。
TC46 - XML Paper Specification (XPS)
文書フォーマットの標準化競争が、Office文書に続き、PDFとXPSの間でも始まったようです。
ニュース・リリースによりますと、Ecma International の6月28日の全体会議で、XPSを標準化するための委員会TC46が結成されました。
TC46の目的は、「ページネートされた文書のワークフローを実装するための、幅広い、アプリケーション、デバイス、プラットフォームを可能にするような、標準的で、セキュアであり、高度な信頼度をもつフォーマットを提供することにある。」とのこと。
グローバル・グラフィックス社は、ずっと、PDFコンパチブルな、RIPやライブラリーを提供してきた会社です。しかし、XPSの開発にあたり、Microsoftのコンサルタントを努めるなど、XPSに最も熱心に取り組んでいる会社の一つとも言えます。
PDFに見切りをつけて、XPSに方に走ったのでしょうか?
【参考】
Global Graphics' Martin Bailey Chairs New ECMA Committee Formed To Standardize XPS
調べましたところ、日本でもニュースとして流れていました。例えば:
ECMA、マイクロソフトの「XPS」をベースとした文書仕様の策定に着手