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2007年02月28日
低価格ソフトへの疑問
昨年10月20日に1,980円の「リッチテキストPDF2 D&D」をダウンロードで発売し、4ヶ月を経過しました。その後、11月下旬にパッケージ版を発売して3ヶ月が経過しました。
そこで、そろそろ、こうした低価格ソフトの販売について、一回、総括しなければならないと思い見直しています。
低価格ソフトは確かに本数的には、そこそこ出てはいますが、やはり本当に、お客さんと私達ソフトウェア・メーカの両方にとってハッピーなものなのかどうか、ということを考えますと、やはり違うのではないかと考えざるを得ない状況です。
ソフトウェアは、ハードウェアと違って、コピーが無償でできます。従って、製造コストは非常に安いですから、安くしようと思えば幾らでも安くできることになります。
ハードウエアの場合は、無償というのは普通の方法では実現できませんので、ダンピングを別にすれば、おのずと、最低価格があると思いますが、ソフトウェアの場合は、最低価格は無償ということがありうるわけです。で、実際に製品を無償で提供している会社もあります。
そういう中で、適正価格をうまく決めるのは非常に難しいものがあります。
適正価格とは、一言で言いますと、お客様も我々も両方がハッピーだと感じる価格ということになると思います。製品を購入していただいて、大部分の方が「ああ、こういうことがこの位の値段でできるのならば、買って良かった!」ということで満足していただき、我々もある程度の利益を得て、社員も幸せになり、次のより良いものを作る活動を継続できる、という価格が適正価格ということです。
そういう面から考えますと、どうも、税込み1,980円というのは現在のソフトウエア製品の価格としては、安すぎるということを感じます。まあ、それは、発売する前にシミュレーションしてみれば分かるじゃないか、と。確かにその通りなんですが、その辺りがいまひとつ、自分の力を正しく認識できてない、浅ましいというか、いろいろと欲目があって、事前にはうまく予測できないものなのですね。
でやってみると、実際、現実を認識してやはり、そうか、となる次第で。修行が足りなんでしょうね。きっと。
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