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2007年01月16日

日本語の文字についての用語について(4) — 例示字体か例示字形か

JIS X0213を読んでいて、いつも気になることがあります。それは、例示字体という言い方と、例示字形という言い方が、両方入り混じっていることです。

JIS X0213:2000の方は、例示字体にほぼ統一されているようです。

そして、付属書には字形例という言葉を別に用いています。
次のように:
付属書4
d)字形例 当該面区点位置で表現される図形文字の字体で、参考となるその他の字形がある場合にその字形を例示したもの。

さらには、康煕字典の字形というような言葉まで飛び出しています。

このような、JIS X0213:2000の言葉の使い方は筋が通っていて気持ちが良いと思います。

ところが、JIS X0213:2004になりますと、とたんに、例示字体と例示字形が入り混じってしまっています。

12.のあたりは、例示字体になっています。
31.になりますと、次のようになります。
付属書6.。。。面区点位置の例示字体の字形を、次に掲げる字形に変更する。

ここで例示字体の字形という表現が出てきます。

そして、解説では、
1.4
a)168文字の例示字形を、。。。。変更した。
となっていて、以下、例示字形という言葉が頻繁に出てきます。

この不統一さは、あまり気持ちが良いものではありません。

一体、例示字体が適切なのでしょうか、それとも、例示字形が適切なのでしょうか?

恐らく、両方とも「字体を例示する字形」を意味しているとは思うのですが。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (1) | トラックバック