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2006年12月29日

PDFをとりまく環境とPDF製品の2007年展望 (1)

速いもので、2006年も残り2日と少しになってしまいました。もうすぐ2007年ですね。

年末にあたり、過ぎた1年を振り返り、来る年を展望して、PDFをとりまく環境やPDF製品の行方を占ってみたいと思います。

1.パソコンでは、まず、Windows Vistaの登場が2007年のもっとも大きなでき事ということになるでしょう。

(1) Windows Vista登場に伴う、緊急の課題としては、PDFを作成したり、処理したりするプログラムをWindows Vistaで動作するようにするということがあります。これは、各アプリケーション・メーカの確認作業、必要ならば修正版の提供次第です。アンテナハウス製品につきましては、後述しましたので、参照してください。

(2)Windows Vistaでは、文字がいくつか追加になります。そうしますと、PDFを作成したり、処理するアプリケーションが、単にVista上で動くのみでなく、新しく追加された文字を正しくPDFに出せること、あるいは、PDF編集などで、そういう新しい文字を取り扱いできることが必要です。この問題は、現在、いろいろなところで取り上げられています。

2.少しロングレンジになりますが、Vistaの登場とともにXPS (XML Paper Specification) というXMLベースのPDF類似のファイル形式が登場します。これが普及するかどうかが2007年の注目点です。XPSが、文書配布形式としてすぐに普及するとは思いませんが、普及した場合にPDFとXPSの使い分け、共存または競合という状態が生まれてくる可能性があります。

また、アプリケーションからの印刷パスにGDIのほかXPSが追加になりますので、アプリケーションによっては、PDF作成に影響があるかもしれません。ただし、いまのところPDF作成で大きな影響があるとは聞いていませんので、これは単なる杞憂に終わる可能性もあります。

【アンテナハウス製品のVista対応】
PDF関連ソフトをお使いのユーザの方に、あるいは購入をご検討の方は、お使いになっているソフトのVista対応、および、その予定などは気になるところでしょう。そこで、弊社の製品についての計画について、お話しします。

弊社の現行製品はインストールにあたり、Windowsのバージョンをチェックしており、原則として、ユーザの皆様がVistaにインストールすることはできません。

弊社では、現在、Windows Vista対応版を開発を行っており、OEM様向けのライブラリー類は2007年1月中にVista対応版のご提供開始の予定です。Antenna House PDF Driver V3.1はVista上で動かす分には、特に問題ありませんので、年明け早々にはOEMの皆様にはご提供可能と考えています。

エンドユーザ様向け自社デスクトップ製品につきましては、2007年3月末までにVista対応版としてリリースの予定です。ただし、一部、3月までに対応が間に合わない製品もあります。

Vista対応版のリリース時期につきましては、追って、正式にご案内したいと考えています。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック