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2006年11月26日

PDF Reference 1.7 で追加された内容

さて、昨日、PDF Referernceは、1.6から1.7にかけて、64ページ増えただけということを紹介しました。

実際、Planet PDFには、編集者への手紙というタイトルで、「Acrobat 8は近年のもっとも弱いバージョンアップ」という意見が紹介されています。

それについては、2006年09月30日 Acrobat 8とPDFのファイル形式でも、アドビの担当者のブログで紹介しています。

具体的に、PDF Referenceの1.6から1.7で実際にどのあたりが変わったのか、チェックしてみましょう。

まず、章立てですが、これはまったく変わっていません。

節が増えたのは、本文では、8章 Interactive Featuresの8.9 Document Requirements (pp. 751~753)のみです。この節では、PDF 1.7では、PDF作成アプリケーションはPDF作成時に、そのPDFを利用するアプリケーションが、PDFを正しく処理するために持っていなければならない機能を規定できる、ということを書いてあります。

付録では、D.2 PDFDocEncoding Character Set ( pp. 1001~ 1009)
G.7 Structured Elements That Describe Hierarchical Lists (pp. 1082~ 1090)
のみです。

D2は、 PDFDocEncodingという独自の符号化文字集合です。PDFDocEncodingは、PDF の最初のころからあったと記憶していましたので、おかしいな、と思いましたが、新しく追加されたのは、PDFDocEncodingとUnicodeの対応表ですね。

(ついでに、この表見ていて、先頭のほうの文字が正しく表示されていないことに気がつきました。
PDF ReferenceはFrame Makerで作っているのですが、FrameMakerじゃ無理なんじゃないのかな。)

G.7は、階層リストを表現する構造要素についてのサンプルです。

ですので、新しく追加された節は、実質的に8.9のみでしょう。

なお、ページ数でみますと、9.5 3D Artwork 789が、29ページほど増えていますので、ここが一番分量的には増えているようです。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック