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2006年07月11日

PDF/X-1, PDF/X-1a その2

第1部の規格は、コンフォーマンスレベル(準拠度)としては次の3つがあります。

(1) PDF/X-1:1999 PDF1.2に準拠して作られた、ANSI CGATS.12/1-1999
(2) PDF/X-1:2001 PDF1.3に準拠し、ISO 15930-1:2001 規格で定める
(3) PDF/X-1a:2001 PDF/X-1:2001と比べて次の3点の違いがあります。
  埋め込みファイルへのOPI参照を禁止
  PDFのEncrypt辞書(プロテクト)を使用禁止
  PDFのInfoオブジェクトにGTS_PDFXConformanceキーの値としてPDF/X-1a:2001をセットする。

さらに、第4部として次の規格が制定されています。

(4)PDF/X-1a:2003 PDF1.4 に準拠し、ISO 15930-4:2003規格で定める。

第4部は、第1部を拡大し、さらに洗練したものとしたもので、第1部との違いは、次の通りです。
・PDFのバージョンが1.3から1.4にあがった。
・OPIを使用しないようにした
・ただひとつの準拠度すなわちPDF/X-1a:2003のみ規定
・PDF1.4の追加機能である、JBIG2、透明、参照されたPDF(Referenced PDF)を不許可とする

PDF/X-1a:2003もCMYKを主とする完全交換を目的とする規格です。

PDF/X-1は、廃止規格とされているという資料もありますが、ISO 15930-4:2003には、PDF/X-1を明示的に廃止したとは書いていないように思います。PDF/X-1を使えば、TIFF、EPSなどをプロキシとしてプレビュー・イメージを埋め込んだ上で、OPIを使って印刷用のファイルを埋め込むような交換方式も可能です。有用な規格ですので、廃止する必要はないように思うのですが。廃止したのかどうかはいまのところ分かりません。

※参考
JBIG2
ISO のJoint Bi-Level Image Experts Groupが開発したモノクロイメージの圧縮方式
JBIGホームページ

Referenced PDF
意味不明です。明日もう少し詳しく仕様書を読んでみましょう。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック