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2006年06月20日

Office 2007のPDF保存問題 — アドビの見解

2006年06月04日 Microsoft Office 2007 のPDFサポートはどうなる?で書きました、MicrosoftがOffice 2007 からPDF保存の機能を削除する、というニュースについてアドビの見解が出ています。

Adobe and Microsoft June 12, 2006

以下に、簡単にまとめて見ます。

1.アドビは、Microsoftとの間でWindows VistaとOfficeの次のリリースの特長と機能について、しばらく話し合いを続けてきた。マスコミは、主にPDFとXPSについての議論を主に伝えているが、真の課題はオープンな標準を守ることである。

2.アドビは、PDFの完全な仕様書を出版し、使いたい人には誰にでも、無料で、制限無しで、ロイヤリティなしで使用可能としている。この結果、PDFは他のどのようなものにもまして広く使われるようになった。

3.PDFの仕様書は公開されているが、顧客は、そのフォーマットが分断化されないこと、また、PDFの競合する実装が密かにそれを汚して、様々なプラットフォームで、PDF文書を信頼して表示したり印刷したりするということができなくならないように、アドビが保証することを期待している。

4.Microsoftは、これまで、独占的な力を使って、クロスプラットフォーム技術を傷つけたり、独占を脅かす技術革新を制約してきた。Microsoftのアプローチは、Microsoftが作ったものでない標準を”採用し拡張する”というものであった。アドビは、Microsoftが独占的な力を使い、XPSのような、Microsoftがコントロールする代替手段を導入して、PDFを含む既存の確立された標準を分断化し、レベルを下げるだろうと心配している。

5.アドビは、Microsoftに対して、法的な行動を取ることを決定していない。

6.アドビは、技術革新と競争を歓迎する。我々は、与えられた互角の競争の分野においては、技術革新を推進し、競争に勝つ能力に自信を持っている。Microsoftとの議論において、我々の動機は、ソフトウェア産業に公平で、競争のある状況を維持することにある。

以上は、抄訳です。

アドビの言っていることはもっともなことですが、上の主張からは、Office 2007のPDF保存を削除するという結論は出てきません。どこかに、まだ、公開されていない闇の部分があるのでしょうね。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック