« 2006年03月09日 | メイン | 2006年03月11日 »

2006年03月10日

ヤンキー・グループのFlash調査報告

もう半年近く前のものなの(2005年10月)で新しい資料とは言えませんが、Flash導入3年目のNTTドコモという調査レポートがあります。

この手の米国調査会社のレポートは大抵、ベンダがスポンサーになっていて、販売促進資料として配布しているもので、このレポートもMacromediaがスポンサーになってまとめたものです。そういう意味では、Flashの販促用ということもできますけれど。

レポート(本文はPDF英文10ページ)のポイントを紹介します。
---ここから---
・NTTドコモは、2003年の早い時期にFlash Liteをi-mode端末に搭載して出荷を始めたが、2005年秋時点でNTTドコモの契約者の中で2000万(全i-modeの45%)がFlash Liteを利用可能な電話機をもっている。2005年末には2500万台になる見込み。
・第3世代(3G)電話機FOMAのユーザの90%にあたる約1400万台がFlash Liteを利用可能。
・i-modeの公式サイトは、2005年9月時点で4600あるが、その中で2000がFlash Lite対応になっている。非公式サイトは87,000以上で推定20%がFlash Lite対応。

KDDIのauは、1年ほど遅れてFlash Lite1.1を採用し、1年遅れでドコモを追撃している。
---ここまで---

この数字をみますと、Flash Liteが随分普及しているという印象がありますね。私は、auなのであまり普段見てませんでしたが。

Flash LiteとSVG Tiny
ところで、Flash Lite 1.1からSVG Tiny の表示をサポートしています。だから携帯電話にFlash Lite 1.1が普及すれば、自動的にSVG Tinyも普及するという構図になるはずです。

MacromediaのFlash Lite サポート対象の携帯デバイスには、NTTドコモの機種が、40機種掲載されています。(ざっと数えたのみなので間違いがあるかもしれません。大筋でみてください)。
・富士通 9機種
・三菱 5機種
・NEC 8機種
・松下 7機種
・シャープ 6機種
・ソニーエリクソン 5機種
-----------
合計 40機種

この中で、富士通の4機種だけが、Flash Lite 1.0で他の機種はすべてFlash Lite 1.0とFlash Lite 1.1に対応しています。

ドコモのFOMAのFlash対応機種は、ほとんどFlash Lite 1.1になっているようです。こうみますと、SVG Tiny を表示できる携帯電話って1500万台以上はあるのではないでしょうか。

そうしますと、2006年03月07日SVGの行方は?で紹介しましたスウエーデンのIkivo AB社の950万台という推定は少なすぎるように思いますね。Ikivio ABはFlash Liteを計算に入れてないのかな?

但し、Flash LiteFAQの、なぜSVG Tinyをサポートしたかというところを見ますと、
・SVG-Tを組み込む決定の理由
・FlashはSVG-Tをサポートしますか?
・FlashはSVG-T仕様に準拠していますか?
の3つの質問への回答は、SVG Tinyに対してあまり前向きとは言えないようです。


投票をお願いいたします

投稿者 koba : 08:00 | コメント (3) | トラックバック