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2005年11月15日
PDFの作成方法(11) – GDI型PDFプリンタ・ドライバ
PDFを作成するプリンタ・ドライバには、PostScriptを経由せず、PDFを直接書き出す方式を採用しているタイプのものがあります。これをPostScriptを経由する方式と比較して、GDI型PDFプリンタ・ドライバと呼びましょう。
GDIというのは、Microsoft Windows専用の言葉で、Windowsでディスプレイへの描画やプリンタへ出力する情報を統合的に扱うプログラム・モジュールのことを言います。
Windowsの上で動くアプリケーションは、画面などに絵を描画するときは、GDIに対して命令を発行します。GDI型のPDFプリンタ・ドライバは、このGDI命令を受け取ってPDFの命令にして出力するわけです。
以前に、AcrobatにはPDFWriterというプリンタ・ドライバがあったが、現在はなくなっている、(11月7日)と言いました。
このPDFWriterはGDI型のPDFプリンタ・ドライバと見られます。それは、Acrobat5のヘルプに次のような記述があることから推測できます。
(以下■で囲む項の部分の内容は、Acrobat5のヘルプより抜粋したものです。)
■ここから
PDFWriter の概要
PDFWriter は、他のソフトウェアアプリケーションのファイルを直接Adobe PDF に変換するプリンタドライバです。このユーティリティは、主にテキストで構成されているドキュメントの変換に適しています。どのような場合にPDFWriter を使用すればよいか、ガイドラインを以下に示します。
Microsoft Word やExcel で作成した単純なビジネス文書を変換する場合。
Encapsulated PostScript(EPS)グラフィックが含まれていない文書。
お使いのシステムのRAM 容量が少ない場合。
Distiller で作成するよりも素早くPDF ファイルを作成したい場合。
■ここまで
上の記述の内容は、GDI型のプリンタ・ドライバの一般の特徴を示しています。要はこのようなGDI型のプリンタ・ドライバは、一般ビジネスの用途で、配布・閲覧・資料保存用のPDFを作るのに適しているのです。
このようなGDI型のプリンタドライバは、アドビシステムズ以外からも多数のものが販売・配布されています。
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