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2013年03月29日

PDF Driver API V6

3月19日にAntenna House PDF Driver API V6がリリースされました。

PDF Driver APIでは大量のファイルを変換する場合に
マルチスレッド変換で時間を大幅に短縮することができます。

C#のサンプルを用意しましたので是非お試しください。

http://www.antenna.co.jp/ptl/ptl_file/sample/pdav60/pdfconverter_demo.zip

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2013年03月28日

けっこう世界で使われているAH Formatter(その2)オライリーの書籍の75%

コンピュータ関連本(表紙に動物の絵)の出版社として有名な米国オライリーメディア社(O’Reilly Media)で、AH Formatterが組版に使われています。現在はO'Reillyの書籍の75%がAH Formatterで組版されているそうです。

O'Reillyでの本の制作は、ひとつのソース(AsciiDocという簡易マークアップ)からXML→HTMLへと変換して、EPUB電子書籍などと同時に、HTML+CSS(印刷用)による組版でPDFが作られているということです。

たとえば、この EPUB3 Best Practices という本を見てみましょう。EBook版を購入するとDAISY、EPUB、Mobi、そしてPDF版をダウンロードすることができます。(無料のPDF版の見本を立ち読みすることもできます。)

PDF版を開いて、文書のプロパティを確認すると、この本が「アプリケーション: AH CSS Formatter V6.0 MR2 for Linux64」で組版されているということが分かります:



「本を作るための新しい仕組み」と組版エンジン AH Formatter

O’Reillyのように(それからアンテナハウスCAS-UBのように)、ワンソースから紙の書籍・PDF・EPUB等を同時に制作する、本を作るための新しい仕組みが世界中で登場しています。これについて、CAS-UBブログの次の記事をお読みください:

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2013年03月27日

けっこう世界で使われているAH Formatter(その1)米国国税庁(IRS)

このあいだNYでの出版と電子書籍関連のイベントに行ってきた知り合いから、「“Antenna House”の名前をずいぶん聞いた、XML組版といえば“Antenna House”らしい。アンテナハウスさんが海外でそんなに有名だなんて知らなかった」と言われました。

そうです。わがAH Formatterは、けっこう世界で使われているのです!

たとえば、米国国税庁(IRS=アメリカ合衆国内国歳入庁)の組版システムに採用されて、米国の税金に関する文書の多くがAH Formatterで組版されています。これらの文書(PDF)はIRSサイトで公開されておいるので、確認することができます:

ここから、例えば "TAX GUIDE 2012: Your Federal Income Tax, For Individuals" を見てみましょう。

このような文書です。本文のレイアウトは、段組のページ上に段抜きでフロート配置される図表が多いのが特徴です。XMLデータからの自動組版で、これが実現できる組版エンジンということでAH Formatter V6が採用されたのです。

でもこの米国国税庁の出版物が本当にAH Formatterで作られているのか、どうして分かるのでしょう? それはPDFの文書のプロパティを見ればわかります。

これで、「アプリケーション: AH XSL Formatter V6.0 MR4b for Linux64」を使ってこの文書が組版され、「PDF変換: Antenna House PDF Output Library」でPDF出力されているということが分かります。自分たちが企画・開発・販売した製品が、このように役に立っているということを見ることができるということは、仕事をした甲斐があるというものです。

さて、次回はこの続きで、米国オライリーメディア社でのAH Formatterの利用について、紹介します。オライリー(O'Reilly)といえばコンピュータ関連の書籍(表紙に動物の絵)の出版社として有名です。そこで出版される書籍の多く(現在は約75%だそうです)が、AH Formatterで組版されているということ、オライリー本の読者にもあまり知られていないと思いますが…。

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2013年03月26日

PDF/UA(ISO 14289-1)について

みなさん、こんばんは。

前回に続けて、 ISO 14289-1 規格についてです。今回はこの規格の仕様書(2012年7月25日初版、2012年8月1日修正版)の内容を見てみます。

この規格に関連する仕様として、ベースとなる ISO 32000-1 のほかに、W3Cの Web Content Accessibility Guidelines(WCAG) 2.0が記載されています。

仕様書ではPDF/UAファイルのバージョンの識別方法、準拠レベル、ファイルフォーマットに関する要件が記載されます。(このあたりはPDF/A、PDF/X などのファイルと同様の構成です)。準拠レベルは PDF/A-1では Lebel A,Level Bの2種類が定義されていましたが、PDF/UAにはこのようなレベルはありません。

続けて、この規格に準拠するリーダ(Conforming Reader)に対する要件が記載されます。
ファイルフォーマットに関する要件は主にPDF/UAファイルの作成者(書き手)側に対する要件ですが、こちらは、PDF/UAファイルが持つアクセシビリティ機能を利用可能とするためにリーダ(読み手)に必要とされる要件が提示されます。

最後にATに対する要件が定義されます。ATとは、障害をもつ人によって使用され、代替えのコントロールや表示を提供したり、有効な機能の使用方法や情報を提供するソフトウェアあるいはハードウェアといった定義がされています。準拠リーダと統合可能と記載されています。

ファイルフォーマットの要件の主な規定は、ドキュメントをその構造に沿って解釈できるように、タグ付けされていることにあります。このタグの使用方法、論理構造の表現などについて、テキスト、画像、表、リストなどの各項目についての規定が説明されています(元のISO 32000-1に定義されているPDFのタグ付を理解していないとこのあたりは難しいかもしれません。稿を改めて説明してみたいと思います)。

フォントの埋め込みもPDF/A,PDF/Xと同様に必須とされています。一方、注釈やアクションについては、印刷時の再現性等を求めるための規格ではありませんので、用法に制限がありますが、完全に禁止とはなっていません。この部分はリーダ側の要件とも関係してきます。

リーダ側の要件については、後日、説明いたします。


■ご参考:アンテナハウスPDF資料室

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2013年03月25日

PDF/UA(ISO 14289-1)について

今回、および次回は PDF/UAと呼称される ISO 14289-1 規格について記載してみます。

ISO 14289-1(以下、PDF/UA)は昨年、国際標準となった規格で、規格書初版は 2012年7月25日に初版が発行されています。

規格書のタイトルは、

Document management applications —
Electronic document file format enhancement for accessibility —
Part 1: Use of ISO 32000-1 (PDF/UA-1)

となっています。

PDF/UAも今まで説明してきた、PDF/X、PDF/Aの各規格同様に、PDFの仕様書をベースとして、それぞれの用途に沿った規則を設けたものになります。今回とりあげる ISO 14289-1という版は 、タイトルにもありますように、ISO 32000-1をベースとし、その機能のなかから、使用してはいけない機能、使用方法に制限のある機能などを定めた規格となります。

PDF/UAのタイトルに、アクセシビリティのエンハンスメントとあります。PDFにおけるアクセシビリティの向上とはどのようなものでしょうか。現在、PDFは最も広範に利用されている電子文書形式ですので、多くの人に使いやすいものであることが求められます。障害を持つ人、高齢者にも簡単に使える必要があります。

たとえば視覚に障害を持つ人が利用する場合、音声読み上げソフト等によって、確実にテキストが読み上げ可能である必要があります。

画面に文字が表示されているPDFでも、読み上げが確実に可能とは限りません。コピー&ペーストで他のアプリケーションに文字がコピーできないPDFがありますが、このようなPDFは文字コードがファイル内に格納されていないため、読み上げソフトでも文字が取得できません。また、同じ漢字でも日本語と中国語では読み方が異なりますので、そのテキストがどの言語のものなのか、といった情報も必要となります。

また、画像、図形等が使用されている場合、それがどのような意味を持つものなのか、テキストによる説明があると、利用しやすくなります。

このような点を考慮して、PDFの利用方法(作成側、読み込み側の双方)を定義したものがPDF/UAとなります。

次回、内容について説明します。

PDF/Xについて

PDF/Aについて

その他のPDF規格

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2013年03月22日

【EBook2.0 Magazine】3/21号を読んで

みなさん、こんにちは。

オブジェクトテクノロジー研究所 編集部が発行している、【EBook2.0 Magazine】をご存知でしょうか。

電子書籍に関わるようになってから、私も(たまに)読むようになりました。興味深い記事が盛りだくさんです。無料購読もできるので、電子書籍関連について、世の中がどう係わっているのか、動いているのか、など好奇心旺盛な方には読みごたえがあるかと思います。
英語版もあるので、読み比べなどして、英語力を鍛えるのにもいいかもしれません。

閑話休題・・・

昨日更新された3/21号に、興味を引く記事があったので紹介します。

「iPadでオライリーの本は読まない」謎

どういうこっちゃ?
弊社の社長は、iPadユーザーです。最近ではなんでもiPadに入れて色々読んでいるそうです。iPadなしではいられない!そうです。
昨日紹介したEPUBマニュアル研究会も、マニュアルを「いつでもどこでも」確認できるよう、というコンセプトのもと、iPadなどの携帯できる端末に焦点を当てています。

記事を読むと、オライリー自体が技術書出版を中心としていて、特殊な読者層(研究者や学生)で構成されているせいか、電子書籍の閲覧について、PC/PDF閲覧が多い。逆にiPad/PDFはほとんどいない、という結果が出たそうです。

これについて、記者・鎌田氏の意見は、「コンピュータに貼りついている時間が長い技術系の人々が、技術書を読む場合のパターンを示していると考えてよいと思われる。」というものでした。
さらに、結論として「技術書は「読む」本というよりは「使う」本だ。非PDFのE-Bookが技術書に必要な「使い勝手」を獲得するまではまだ時間がかかる。」といっています。

確かにそうですね。デスクワーク中心ユーザーにとって、PCを扱いながら、iPadを見るなんて、効率が悪すぎます。EPUBについて、サービスするなら、「使われ方」をシミュレーションしないとダメなのか…、認識を強く持ちました。

さて、記者・鎌田氏によると、オライリーユーザーは、一方でiPadのヘビーユーザーだ、とのことです。なのに、iPadでは電子書籍はほとんど読まれていない。少し前までは、デカい、重い、その割に扱いが繊細でなければいけない、という「使い勝手」の悪いものでしたが、最近では「iPadミニ」やら、扱いやすいタイプが出てきたため、『読まれない原因』としては聊か弱い、と分析しています。
そして、代わりに考えられることとして、「iPadのUIが仕事向きではないため仕事に必要なUXを与えない」という可能性を上げ、これを、「モード」の違いではないか?とさらに仮説を立てています。

まあ、確かに、机に向かって仕事やら調査研究するユーザーにとっては、iPad(に限りませんが)の操作は、時に邪魔かもしれません。
(バシバシキーボードを叩いて入力作業をしている最中に、ボタンを押すようなところが出てきたときや、ウィンドウを切り替える必要が出てきたときなど、キーボードから手を放してマウス操作しなければならない苛立ちなど。偶にマウスカーソルが鬱陶しくなったりしませんか?)

ここで、UIとUXについて、いまいちわかっていなかったので、その関係についてちょこっとググってみたところ、面白い記事を見つけました。

MR-7さんのブログ記事です。
UIの改悪がUXを改善させる場合

ずっと読み進めて一番最後のあたりに、「良いUIは良いUXの十分条件ではないし、必要条件ですらない場合もある。」とありました。
まだまだ色々と底の浅い私にとって、結構な衝撃です。
(CAS-UBの操作画面は、良いUIとは言い難いところがあると、お客様からの指摘を受けているものでして…)
ある面、UIさえよくなればユーザーを引き込みやすいとも考えていました。

営業として、調べることと考えることが(現時点で)いっぱいあるのですが、全然足りていないことが分かった今日この頃。不貞寝したくなりました。

「iPadでオライリーの本は読まない」謎

EBook20. Magazineをご存じない方、または記事に興味をひかれた方は、ぜひ読んでみてください。

ついでにCAS-UBに興味を持っていただけると、ありがたいです。

CAS-UB Webページ(http://www.cas-ub.com/
CAS-UB評価版お申込みページ(http://www.cas-ub.com/user/index.html#user2

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2013年03月21日

マニュアルをEPUBにして、もっとマニュアルを活用する

みなさん、こんにちは。
昨日と打って変って、肌寒い日になりました。

3/19、EPUBマニュアル研究会に参加しました。

EPUBマニュアル研究会

今年の1月から活動を開始し、「いつでもどこでも」マニュアルを閲覧利用でき、さらにメモ(付箋)やマーカーを引いて、「自分用」にカスタマイズできるよう、EPUBにしようと、いろいろな企業が集まって、意見交換や作業実験を繰り替えしています。

今回の会合は、第3回目に当たります。
テーマは、「既存のマニュアルを効率良くEPUB化するにはどうすべきか」

一言でマニュアルといっても、その元となる媒体は様々で、企業種や企業内の部署・部門、実際にマニュアルを利用する現場の特徴に合わせ、多岐に亘ります。

一番よく利用されているのが、MicroSoft Office 3大ソフトウェアたる、Word,Excel,PowerPointでしょう。システムソフトウェアの操作手順など、図解を多く利用するタイプのものはExcelやPowerPointで作られていることが多く、逆に規程書や業務など、事物の一連の流れに沿うようなものは、Wordで作られていることが多いです。

モノつくり(第2次産業)に該当する企業は、Excelなどで作った作業手順書などが多いのではないでしょうか。普段から、生産管理などExcelを使っていると、「使い慣れている」というところで、マニュアル作成にもExcelが使われていたりするのかもしれません。
逆に業務部門は、書類仕事で文書を作成したりすることが多いから、Wordがよく使われていたり…。

など、いろいろ考えながら研究会に参加してきました。

弊社の電子書籍制作サービスCAS-UBも、もちろんこの研究会に関わっておりまして、この研究会では、実際にCAS-UBを利用してマニュアル(元データ:Word)をEPUB化させよう!というところで、活躍の場をいただいております。

最近、これをきっかけにWordファイルの取り込み方から始まり、EPUBを作るまでの、一番簡単なやり方を動画としてアップいたしました。
http://www.cas-ub.com/howto/movi/Wordimport-test.htm

ご興味がありましたら、ぜひご覧ください。

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2013年03月19日

瞬簡PDFシリーズ、春のご挨拶(2)

みなさん、おはようございます。

三月は年度末、季節の変わりめということもあり、色々な変化がありますね。

先週土曜日に東急東横線渋谷駅のヒカリエへの引越しがありました。
利用されている方も多いかと思いますが、乗り継ぎ時間が増える方もいるようです。

今までの東急東横線の建物は46階建ての高層ビルに生まれ変わるようで、その他、渋谷駅周辺には数棟の高層ビルの建築計画が有るようです。

また都内では桜の開花宣言があり、今週末には満開ということです。
お花見を楽しみされている方も多いかと思います。

入社式を三月に行なう企業も増えてきたようで、新入社員用にと、瞬簡PDFシリーズのお問い合せも数多くいただいております。


新年度も、瞬簡PDFシリーズをどうぞよろしくお願いいたします。


瞬簡PDF(アンテナハウスデスクトップ製品
お問い合わせ:
e-mail:sales@antenna.co.jp
TEL:03-5829-9030

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2013年03月18日

瞬簡PDFシリーズ、春のご挨拶(1)

みなさま、こんにちは。

三月も後半に差しかかり、お忙しい方も多いと思います。

皆様は取引先様から見積の依頼を受けた際に、どういった方法で提出されているのでしょうか。


作成して、印刷、押印後、FAXして原本を郵送といった方法、スキャンしてe-mailに添付といった方法が多いかと思いますが、アンテナハウス瞬簡PDFシリーズがあれば、PDF化して画像を印影として使用できますし、閲覧制限、編集制限も付加出来ます。

また、「書けまっせPDFプロフェッショナル」であれば、テキストボックスに計算式を設定可能ですし、差込枠を作成し、エクセルやCSVファイルを読込み、差込印刷、差込結果をPDF化という機能もあります。
その他、便利な使い方を下記のページで紹介致しております。

書けまっせPDF 機能比較

お時間がある時にでもご覧いただければ幸いです。
http://www.antenna.co.jp/product/movie.html


瞬簡PDFお問い合わせ
e-mail:sales@antenna.co.jp
TEL:03-5829-9030

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2013年03月14日

サービスかコマンドラインか

おはようございます。
今日は、PDF Server の動かし方について、いろいろ考えてみます。

2つの変換方法

 「PDF Server V3」でPDFに変換する場合、2つの方法があります。

「フォルダ監視」変換
Windowsサービスを使用して定期的にフォルダを監視して変換を行う
「コマンドライン」変換
ユーザーが任意のタイミングで変換を行う事が出来る

どちらの場合も変換を行うコアの部分は全く同じなので(当然ですが)、出力されるファイルはいずれの方法でも設定が同じなら同じものとなります。

なぜ2つの変換方法を提供するのか

 それは、お互いのデメリットをなるべく解消できる方法として一番効果的だからです。

それそれの変換について、特徴を記載します。

「フォルダ監視」変換の特徴

動作の仕組みとメリット

 入出力フォルダと変換設定を行ってサービスを起動すればあとは設定に従って停止されるまで処理を行います。

設定さえしてしまえば、後は入力フォルダにファイルをコピーすればそのうち出力フォルダにPDFが作成されます。

デメリット

取り扱いが容易な反面、変換が終わるのがいつになるのか分からないデメリットがあります。

特に入力フォルダを複数設定した場合(「PDF Server V3」ではタスク設定と言います)、監視時間のサイクルとファイルの変換頻度によっては数十分やひどい時になると1日経っても変換されない可能性もあります。

もっともこの辺は運用前に設定をチューニングすれば、ある程度は解消されるので極端な事はあまりありませんが、それでもコピーした順番と変換する順番が同じとは限らないため、変換までの時間や他システムとの連携に関してはやや余裕が必要になると言えます。

「コマンドライン」変換の特徴

メリットとデメリット

 逆に「コマンドライン」変換はユーザー側で実行しないと変換が始まらないため、変換までの応答性がかなり良いです。

その代わり使用するにはプログラムやスクリプトを作成する必要があり、利用するにはそれなりの知識が必要となります。

 また、「フォルダ監視」変換は基本的に決まった設定でしか変換出来ませんが、「コマンドライン」変換ではユーザー側がプログラムで動的に変換設定を作成する事によりその時々に合った設定で変換を行う事が出来ます(変換設定の仕様はユーザー様には無償で公開しています)。

 「PDF Server V3」はほとんどのお客様が何らかのシステムと連携して利用されており、それぞれのニーズに合わせて「フォルダ監視」変換か「コマンドライン」変換を選択されています。どちらでも対応できるのは「PDF Server V3」の大きな特長です。

 評価版ではほぼすべての機能が制限なく利用できますので、その利便性も一度試してもらえればと思います。

AH PDF Server V3 製品ページ

AH PDF Server 評価版お申込みページ

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2013年03月13日

Windowsの種類による動作の違いについて(2)

おはようございます。

今日は、昨日のその1例をご紹介します。

 「PDF Server V3」では「TIFF」の出力が可能になっています。
TIFFでは画像を圧縮する事が出来ますが、「PDF Server V3」でもいろいろな圧縮が可能になっていますが、「Windows Server 2003/R2」をご利用の場合、設定によっては少し困った事になります。

実は「Windows Server 2003/R2」では、TIFFの「JPEG圧縮」と「DEFLATE圧縮」の2つは読み込みに対応していません。実際にこの2つの圧縮を行ったTIFFを「Windows Server 2003/R2」で表示(Windows 画像とFAXビューア)すると「プレビューを利用できません」と表示されます。

 変換(圧縮)自体は「PDF Server V3」内で行うためにどの圧縮方法を指定しても問題ないですし、「Windows Server 2003/R2」で表示できなくても「Windows 7/8」であれば問題なく表示されます。
通常、「PDF Server V3」で変換したファイルは、サーバー上ではなくクライアント上で必要になる事がほとんどですので、問題になる事はあまりありません。


 ただし、PDFファイルをOCR処理する場合に不都合が出て来ます。

 「PDF Server V3」ではPDFファイルをOCR処理する場合、一度TIFFファイルに変換しています。
この時、変換設定の「出力設定」→「TIFF設定」の内容で変換を行っています。
これはTIFF出力の処理を使っているためなのですが、この時に「JPEG圧縮」か「DEFLATE圧縮」を指定しているとOCR処理が失敗してエラーが起きます。

 これはTIFFファイルの読込みにWindowsの機能を使っているためで、「JPEG圧縮」もしくは「DEFLATE圧縮」で出力は出来ても、今度はそれを読み込むことが出来ないため、エラーになってしまいます。

ところが、これらの処理を「Windows Server 2008/R2」で行なうと何の問題も無く変換出来てしまいます。

 このようにOSのバージョンによってはうまく動作しないケースも出て来ます。
出来るだけ対応するように心がけてはいますが、機能のすべてを網羅するのは古いOSでは難しい事もあります。

そのために評価版も用意しておりますので、お客様におかれましては、動作環境と同等の環境を用意した上で検証されることをお勧め致します。

 あと、「PDF Server V3」は最新MRから「Windows Server 2012」にも対応しております。

PDF Server 動作環境

どうぞお試しください。


PDF Server 製品ページ(http://www.antenna.co.jp/psv/

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2013年03月12日

Windowsの種類による動作の違いについて(1)

おはようございます。

今日は、「PDF Server V3」の動作周りを話題にします。

 「PDF Server V3」は今までのバージョンと異なり、対応するOSがWindowsサーバーのみになっています。もっとも「PDF Server」をご利用いただいているお客様の対応を見てみるとほとんどのお客様がWindowsサーバーで運用されているため、この点でのV3について苦情は出ておりません。

 それではクライアントOSでは動作しないのか、と言えば実はそんな事もなく、簡単な動作確認であればクライアントOSでもなんら問題はありません(公式ではこれには触れておりません)。
そもそも開発自体、最初の動作試験はクライアントOSで行っております。

 ではナゼ「クライアントOSを除外したのか」と言えば、
1)製品名が示す通り、「サーバー上で動作させる事を目的としたソフトウェア」であるから
2)第二にクライアントOSの仕様上の都合があるから


 見た目にはWindowsのサーバーとクライアントOSに大きな違いはありません(もっともサーバーOSの構成方法によってはかなり違いますが)。

 ただし、細かい部分では結構違いがあります。
 例えばソフトウェア的に見ればメモリの管理方法が異なっています。
 これは端的に言えば同じマシンスペックでも、サーバーOSとクライアントOSで「PDF Server」を動作させた場合、変換出来るファイルサイズの上限に違いが出て来ます。
 実際、クライアントOSでは変換出来ない大きなファイルでも、サーバーOS上では変換出来たと言う例はあります。

 あとはネットワークの接続制限でしょうか。
 WindowsはXPからクライアントOSへの端末接続を10までと制限しています。サーバーOSはライセンスを購入する事により10台以上の接続も可能になっています。

 「PDF Server」は複数の人が利用できるように考慮されていますのでこの辺も考慮してサーバーOSを推奨しています。

 それ以外にも「ユーザーアクセス制限(UAC)」やセキュリティの問題もあり、いろいろ面倒な手続きが必要になってしまいます。これらを勘案した結果「サーバーOS」限定にしました。

 ただ、サーバーOSでも少し注意が必要です。

 「PDF Server」は開発時の最新OSをターゲットに作成・テストを行っています。その上で他のOSもテストを行い動作を検証します。V3では「Windows Server 2008 R2」がメインになっています。機能設計や確認を行う時も当然最新のOSがターゲットなのですが、そのために古いバージョンのOSでは若干注意が必要になるケースも存在します。


明日は、その事例について、紹介します。


AH PDF Server 製品ページ

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2013年03月08日

鈴鹿

こんにちわ。

週末、鈴鹿サーキットで開催された「モータースポーツファン感謝デー」に行ってきました。
バイクやSUPER GT、F1などが走りまわり、ドライバーがおしゃべりし、過去の熱い戦いを振り返る、・・・といっても、私はこちらの方面に詳しいわけではないのでよくわからないのですが。
当日は、ピットやコース上を歩くこともでき、ちょっと感動です。


マクラーレン MP4/5 -- ちょっと見えないですが、「Marlboro」の文字の上のほうに小さく「Prost」の文字が。


レース場で間近にバイクやF1が走るのを見聞きしたのは初めてです。
その音と速さに驚嘆!
最終日に行ったので、最後の、8耐、SUPER GT、グループCカー、F1など120台のフィナーレパレードは壮観でした。
初めてでしたが、楽しめました(^^♪


フェラーリ F2003 -- フィナーレパレードのひとつ前のイベントでは走行できなかったが、最後にまにあった!

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2013年03月06日

日本アニメーションの舞台裏

こんにちわ。
先日、「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展」に行ってきました。
「天空の城ラピュタ」、「火垂るの墓」、「もののけ姫」、「時をかける少女」などの美術監督を務めた方です。
私は「火垂るの墓」は見ていないのですが、その他の映画については、心に残る風景がいくつもあります。会場には、アニメーション用の背景画やイメージボードなど約160点が展示されており、美しさ、ち密さに感嘆しました。
山本さんのトークショーがありお話を聞いてきました。長崎の五島列島のお生まれで、九州のなまりが残る朴訥とした、温和な話しぶりをあたたかく感じました。
背景画作成のために、やはり、取材やスケッチ旅行はされるそうです。「火垂るの墓」は神戸、「もののけ姫」では屋久島、「時をかける少女」のモデルは西武新宿線中井駅や目白あたり。
でも、なかには、写真資料で済んでしまったという作品も。テレビアニメの「名探偵ホームズ」を手掛けたときは、ブリティッシュカウンシルなどから大量の資料を借りて描けてしまったので、ロンドンに行き損なったとか。。

印象に残ったのは、「火垂るの墓」の背景画作成のときの話でした。

清太が節子に母の死を告げられず、校庭の鉄棒で大車輪をするシーンがなかなか描けなくて悩んでいるとき、監督の高畑勲さんから、描けない時は詩を読め、と黒田三郎の「小さなユリと」を紹介されたそうです。読んでみたら、ああ、こういうのを描けばいいんだとスッとわかった、空襲後で散乱しているであろうがれきや土管を描くのをやめ、鉄棒の周りを象徴的にするために、校庭をまっしろに光らせたらOKがでた、という逸話でした。
そんなふうにインスピレーションを得ることもあるのか!と驚きました。でも、絵を描いているからこそ、詩からイメージがわきあがってくるのかもしれません。
「感性」というのは、こういうことなのだろうか。。。

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2013年03月01日

観光

JoAnnさんにはお忙しい中ハードなスケジュールでDITAの講演を行っていただきました。日本を少しでも楽しんで頂きたく、帰りのフライトまでの半日を観光にご案内しました。

今まで数回日本にいらしたことがあり、浅草を訪れたのも2回目だったのですが、20年ほど前の当時と何も変わっていない町並みに感激されていました。雷門を前にして右手を見ますと、巨大なスカイツリーの全容が現れました。これは今回初めての光景です。

まずは仲見世通りでショッピング。お孫さんのお土産にポケモングッズが欲しいとのこと。そういったものはここにはないと思いますよ、と言おうとした矢先、あるではありませんか。誰も持っていないカードが欲しいのよ。それに日本から買ってきたって言ったら喜ぶに違いないとポケモンカードを手にしました。そういえば、何年か前アメリカのXMLカンファランスで出展した時も、Formatterの機能説明をしていたのが、いつの間にかポケモンの話を振られたことがあったなあと思いだしました。ポケモンってそんなに海外で人気なんですね。

ご自分用にも、江戸趣味小道具のお店でお気に入りを見つけ購入。なかなか渋いです。
浅草堂本堂でお参りをし、さて小腹がすいたところでうどん屋さんで腹ごしらえ。

タクシーの運転手さんがかっぱ橋道具街も行ってみるといいですよ。といっていたので
早速、次はかっぱ橋へ。行き当たりばったりで入ったお店で素敵な信楽焼きの一輪挿しをみつけました。1つとして同じ焼き上がりがない中で、少し灰かぶりのある趣のものを選んでいました。選び方は日本人より日本的なセンスです。

さすが日本一の道具専門の問屋街。調理器具から包材、塗り物食器なんでも品ぞろえが半端ではない。日本製の上等な包丁を見つけ、ご自分用に購入されました。もっと時間があったらなあと思いつつ、かっぱ橋道具街を後にしました。

JoAnnさん、是非また近いうちに日本にいらしてくださいね。3日間本当にありがとうございました。

■アンテナハウス海外サイト
http://www.antennahouse.com/

http://rainbowpdf.com/

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