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2011年08月27日

『DITA 101~執筆者と管理者のためのDITAの基礎』発刊

DITAコンソーシアムジャパン(DCJ)訳の『DITA101~執筆者と管理者のためのDITAの基礎』が発刊されました。

これまでの製品マニュアル等は、WordやDTPソフトを使って書かれているものが多いのですが、グローバル化の進展で、製品のメーカは出来上がった製品を様々な国で販売するようになっています。
マニュアルの多言語化は急速に進んでいます。もはや数ヶ国語ではなく数十各国語の制作が必要となっています。
 
さらに、ドキュメンテーションを読む環境のほうも紙からWeb、オンラインヘルプ、など多様化しています。近い将来、閲読環境にタブレット/スマホ上の電子書籍「EPUB」が加わることになるのでしょう。特にマニュアルが電子化されることで、マニュアルの閲読環境が、紙から画面へと変わります。これに伴い「読むマニュアル」から「引くマニュアル」への転換が必須です。引くマニュアルでは、検索性、一読による理解可能性が求められます。
 
こうした環境の変化により、製品マニュアルの制作においては、物語志向からトピック志向へ、執筆者はコンテンツだけを執筆する役割に限定し、そこから多様な出力を自動的に作成する仕組みの構築が急務となっています。
 
WordやDTPによる執筆ではこうした要請に応えることができません。私は、現在の時点では、そのための一番の近道はDITAを取り入れることと考えています。
 
この本ではそのことを様々な角度から説明しています。木曜日に本書が届いたのですが、これを一読しまして、まさに「我が意を得たり」という思いです。従来のDITAの説明は、仕様書より、技術的な説明と、ベンダーのスローガンに近い簡単なメリット訴求になっていましたが、この本は、その隙間を埋めるものと思います。
 
ぜひ、ご一読をお勧めします。
 
発行所:株式会社エスアイビー・アクセス
発売所:株式会社星雲社
ISBN: 978-4-434-15882-7
価格:本体1,800円+税

原書は「DITA 101: Fundamentals of DITA for Authors and Managers Version 2」(The Rockley Group Inc.) 。英文ですが、DCJのDITA普及マーケティング部会の有志が翻訳を担当して日本語の書籍として発刊したものです。仕事外の時間を使って、本書を翻訳していただいた翻訳担当者の皆様に心から敬意を表します。 
 
本文はDITAのトピックとして執筆されており、これをDITAのまま日本語に翻訳し、AH Formatter V5.3で組版してPDF入稿のうえ、印刷製本されたものです。いくつかの画像がぼやけてしまっているのは残念です。

○DITAコンソーシアムジャパン
http://dita-jp.org/
○AH Formatter
http://www.antenna.co.jp/AHF/
○アンテナハウスのDITAサービス
http://www.antenna.co.jp/XML/dita.html#DITA-AH

投稿者 koba : 2011年08月27日 10:10

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