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2006年06月04日
Microsoft Office 2007 のPDFサポートはどうなる?
週末に、思いがけないニュースが飛び込んできました。
Wall Street Journal (WSJ)が報じた、アドビとマイクロソフトの間で、Office 2007にPDF保存機能をつけることについての交渉が決裂したというニュースです。
ITmedai の記事 :MS、Office 2007の「PDFで保存」機能削除へ
オリジナルのWSJの記事は、読者でないと読めないようですが、米国ではCNETにもニュースが出ています。
Microsoft, Adobe squabble over PDF
要約するとアドビは、マイクロソフトに対して、Office 2007の”PDF保存”を有償にするか、削除することを要求していて、もし、いうことを聞かないと、ECに提訴すると脅しているというものです。
すでに、米国では様々なブログがこれを取り上げて、議論を始めています。
1.マイクロソフトのBrian Jonesのブログ
2006/6/2 Legal issues around PDF support
マイクロソフトのスタッフも知らなかったことのようです。
2.Joe Wilcox のMicrosoft Monitor Weblog
2006/06/02 There's More to This Story
このブログでは、最初の情報源がマイクロソフトの弁護士であるところに、マイクロソフトがアドビを悪者にしようという隠れた意図が感じられて、やや胡散臭い、と述べているように見えます。
古くは、DOSのMemoryExtender、NetscapeNavigatorなどサードパーティの製品と同等の機能を、WindowsOSにバンドルしたことで、市場が消滅して、競争相手のビジネスが破綻した例は枚挙に暇がないくらいです。
今度は、Officeへのバンドルが問題になっているわけですが、既に、Mac OS Xには、OSレベルでPDF作成機能がついていて、またOpenOffice.orgのような競争製品にもPDF作成機能がバンドルされているという状況の中でアドビの主張が正しいと看做されるものなのかどうか、なかなか判断が難しいところです。
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