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2008年07月04日

Acrobat 9について

昨日は、アドビのAcrobat 9のセミナーに行って話を聞いてきました。

Acrobat9についてはニュースにも多く紹介されていますし、ご承知の方が多いと思いますが。

製品ファミリーが、Standard、Pro、Pro Extendedの製品構成になり、Extendedが最上位として3つの製品からなるファミリーという位置づけがより明確になりました。

・特に目立つのは、3D、ビデオなどをPDFに埋め込みマルチメディア機能を強化したということ。
・PDFポートフォリオという名称ですが、PDF以外のOfficeドキュメントなどを結合したPDFを作成できること。

上の2項目とも良し悪しは別として、紙の延長上として捉えたPDFからは、全く別の方向に向かっているものです。

マルチメディア特にFlashビデオによる動画の統合は、マクロメディアを買収した以上、製品としては当然期待される方向です。また、プレゼンテーションなどでは、動画を統合することで圧倒的に表現力は強化されます。でも、なぜ紙に、よりによって動画をくっつけないといけないのか?という自然な疑問も感じますね。

第二のPDFポートフォリオは、製品として必要な方向なのか、PDFとOfficeのネイティブ文書を1ファイルに統合してどんな意義があるのか、ますます、理解できません。本当にユーザのニーズがあるのでしょうか?

第2部では、PDFによる共同作業機能の強化について焦点を当てたデモがありました。

・フォームを設定したPDFを配布して、アンケートなどの収集を行う。
・注釈機能をつかって共同レビュー
・お互いの画面表示を共有して、打ち合わせ

この中で、3番目は、以前にご紹介しました、Acrobat.comの機能を使うようです。

共同作業の、最初の2項目は、弊社の「書けまっせ!!PDF Webサービス」と非常に似ています。といいますか、用途としては、真正面からぶつかると思います。

システム的には、Acrobatを使ってコメントを書く方法よりは、サーバ上に置いたPDFに対してWebブラウザからコメントを書くほうが遥かにスマートだと思いますが。

実はそれよりも気になりましたのは、アドビの説明員の方が、「注釈機能をつかって共同レビュー」の説明とデモを始めたとたんに、会場から出て行く人が増えたということ。このデモの間に、20人近い人が、会場から去って行ったように思います。

「共同レビュー」なんて、関心の外なのでしょうか?だとしますと、書けまっせ!!PDF Webサービスも人気が出ないかも?と少々心配になりました。

心なしか、アドビの説明員の方も、不安そうでした。(考えすぎ?)

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (1) | トラックバック