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2008年04月04日

OOXMLのISO進展、WebCGM2.1のパブリック・レビュー他

ニュースとしては遅くなりましたが、Microsoft のOffice OpenXML(OOXML)ファイル形式が、投票でISO仕様(ISO・IEC DIS 29500)として認められるために必要な賛成数を得たという発表がありました。

ISO/IEC DIS 29500 receives necessary votes for approval as an International Standard

これはなかなか大きな一歩です。アンテナハウスは1990年代前半からMicrosoft Wordと他のワープロ間の変換ソフトを開発してきました。Wordのコンバータはもう15年位開発しているのではないかと思います。最近は、サーバベース・コンバータ(SBC)というOffice互換の組版エンジンを作っています。今までは、ずっとバイナリ形式のファイルを解析して開発してきました。今はファイル形式がXMLとして公開されてますので、既に、解析作業は不要になっています。しかし、ファイル形式がマイクロソフト独自のものである限り、いつ、本質的なところで仕様の変更が行われるか予測できません。

しかし、ISOの標準仕様となりますと、仕様としての長期安定性が保証されることになりますので、開発作業は非常にやり易くなるでしょう。その分、互換性のアップなどに力を注いでいくことができるようになります。ソフトハウスの力が、解析力ではなく、プログラム作成力に於いて問われるようになるとも言えます。

一方で、Microsoft以外のサードパーティが、OfficeのXML形式で文書を生成する機会が増えてきます。それらの文書を、SBCで組版するという機会も増えてくると思います。

要するに、OOXMLファイル形式がMicrosoft Officeから独立して、電子ファイルとしてやり取りされる、ということになり新しい市場が開けるのだろうと期待しています。

やることがいろいろ増えそうで楽しみです。

なお、多くのお客様から催促を頂いています、OOXML対応のSBC 2.0は、近日中に発売を目指して鋭意開発中です。恐れ入りますが、しばらくお待ちください。

WebCGM2.1草案
また、OASISは、4月2日より、WebCGM 2.1の委員会草案を公開しました。6月までパブリック・レビュー期間となっています。

詳細はこちらをご覧ください。
CGM情報源

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック