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2007年12月25日

PDFの世界標準ISO 32000がISO標準になったら?(2)

前回の「PDFの世界標準ISO 32000がISO標準になったら?(1)」に続いて、もう少し考えて見ます。それは、2008年のPDFの行方を占うことでもあります。

PDFのISO規格の成立までの過程について、いまひとつ、まだ良く分かっていませんが。

先日、XML開発者の日に、OOXML(Office Open XML形式)のBallot Resolution Meeting(BRM)について村田さんの説明がありました。

その日の説明では、確か、「OOXMLはISOのFast Trackの投票は通過しなかったのですが、投票に際して寄せられたコメントに対して提案者であるECMAが対応する回答を準備中。BRMにおいて、その回答に基づいてOOXML規格書の変更について審議、BRM終了後1ヶ月以内にECMAは最終規格案を作成する。それに基づいて各国は、賛成、反対、棄権の投票を変更できる。最終的に、2/3の賛成があれば、規格案はISO規格として採用される」、ということだったと思います。

一方、PDFのISO規格であるDIS 32000は、ISOのFast Trackの投票を通過しました。
2007年12月06日 PDF仕様 ISO投票を通過

で、この後の予定について、AIIMのブログ

Next Steps for ISO/DIS 32000

には次のようにあります。

・投票を通じて、多数のコメントを受け取った。その大部分は文章に関わるものであるが、それを規格書の改訂案に盛り込む必要がある。
・反対の投票をした人は、コメントの扱いについて満足した場合、態度を賛成に変更することができる。

・もし、反対投票者が、コメントによって賛成に変更しなかった場合、修正された規格書を対象に2ヶ月の投票期間で再投票する。
・反対投票者が、コメントで賛成に変ったらコメントによる修正をISOの規格書に盛り込み、即、出版となる。

Fast Trackの投票で、賛成多数で通過したPDFの規格案と、賛成表が足りなかったOOXMLの規格案で、その後の規格書出版までの手続きがどのように違うのか、あまり良く分かりませんが、「OOXMLはBRMでは決着しないで必ず再投票になるが、PDFは再投票なしにBRMで決着する可能性がある」ということなのでしょうか?

投票をお願いいたします

投稿者 koba : 08:00 | コメント (1) | トラックバック