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2007年11月23日
アドビジャパン社長のインタビュー
日経PC21の1月号にアドビシステムズの日本法人社長のインタビューが掲載されています。
PDFの技術について、「標準化団体を通じて広く技術を公開し、ほかの会社も利用できるようにしています。」という文章冒頭の部分は、現時点では、正しくはありません。
但し、現在、ISODIS32000が投票中が投票中で再来週には投票締め切りなので、来年には正しくなる可能性が大きいですね。と思います。もしかすると、この日経PC21、2008年1月号だから来年の予測で言っているのかな?
「低価格ソフトや無償ソフトが登場して、アクロバットの売上は減るどころか増えている。」というのは、事実かもしれません。
「低価格ソフトはまったく脅威ではありません。」と言っていますが、本当にそうかな?米国では恐らくアドビPDF製品のシェアは、私の推測では、金額ベースでも3割程度のものじゃないでしょうか。
日本市場では、その逆に、アドビPDF金額シェアは、私の推測では恐らく7割以上だろうと思います。日本人の品質への拘りや、ブランド信仰がその理由と思いますが、サードパーティの努力不足もありそうです。
それから、「1万円近辺のゾーンにマーケットがある事実をつかむことができた。」と言っていますが、この発言は意味深長です。
現在、アドビPDFのプライスゾーンは、かなり高いところにあります。一方、低価格ソフトは、数千円レベルにひしめいています。なので、確かに、1万円近辺の価格帯に空き席があるんですね。
このゾーンを山の中腹(5合目)としますと、5合目でコストパーフォーマンスの良い製品を出すには、開発費をつぎ込む必要があるのです。しかし、低価格ソフト・無償ソフトでは開発費を稼げないので、山の1合目、2合目あたりまでしか登れないのですね。それが、低価格ソフト・無償ソフトの発想ではだめな最大の理由です。
アンテナハウスは、なにがなんでも5合目まで登って1万円近辺のマーケットへ向かいます。市場は大きいですから、できるだけユニークな付加価値を提供したいと思っています。
こんなに手のうちをばらして大丈夫ですかって?
大丈夫です。
大体、次製品の開発は終盤で、そろそろご案内が近くなってきました。乞うご期待です。今度は自信があります。
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