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2007年11月19日

バグほど高いものはない。バグ一匹20万円也

先月までの数ヶ月で、XSL FormatterのサポートにJAVAインターフェイスに問題が出ているという報告が数件溜まりました。片手間の調査を進めても、なかなか原因が判明しません。しかし、社内の担当者を調査専任にアサインする余裕がありませんでしたので、取引先で一番優秀なエンジニアに常駐してもらい、2週間ほど徹底的に調査・デバッグをしてもらいました。

その結果、JAVAのインターフェイス自体には問題が見つかりませんでしたが、JAVAのサンプル・プログラムに問題があることと、マルチスレッドがらみのバグが2つ見つかり修正しました。JAVAインターフェイスを使いますと、Formatter本体はマルチスレッドで動かすことになりますので、このあたりが問題の原因だったのかもしれません。

マルチスレッドがらみのデバッグは大変難しいと言われています。従って、2週間で2個の障害発見は、大きな成果ともいえます。それは、良かったのですが。

今は、デスクトップでソフトウェアを動かす時代から、サーバサイドでソフトウェアを動かす時代になっています。弊社の売上も、既に、デスクトップ製品よりも、サーバ製品(システム製品)の方が多いかもしれません。

サーバ製品の場合、24時間稼動が当たり前になっており、デスクトップ製品と比べて格段の信頼性と安定性が求められることになります。

しかも、システムが複雑になりますし、使い方が良くない可能性もあります。クレームが来ても、どこに問題があるか特定し、その問題を発見するのが大変難しくなります。

北海道のお菓子屋さん「柳月」の田村社長は、ケーキ1個160円で売るために、従業員に「ケーキ1個壊すと、16個分の利益が吹っ飛ぶ」と教えているそうです。そういう意識をもってもらってコストダウンを図っているということです。

今回、バグ1個の修正コスト20万円也についたわけですが、バグほど高いものはありません。コストを下げるためには、最初から、バグを埋め込まないように作るのが一番です。

先週末、「PDF Tool V2.6MR1」をリリースしました。これも、バグ修正版です。ふーー。蛾の悪夢を見てしまいそう。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック