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2007年11月18日

ソフトウェアのビジネスモデル(5)—Google Spreadsheetの利用例

先日、Google Docsのワープロ機能を調べて、この1年間でまったく進歩してない、とお話しました。

2007年11月16日 Google Docs は進歩しているか? — ワープロ文書の場合

で、次は、Google Spreadsheetを調べてみる番です。そんなことを思いながら、金曜日、弊社の伊那支店に行きました。で、たまたま海外営業担当者のところに行き、ふと、デスクトップPCの画面を見て仰天!な、なんとGoogle Spreadsheetの画面が見えるではありませんか。

びっくりして、「えーー、どうしたの?Google Spreadsheetを何に使っているの?」と尋ねましたところ、海外の売上を米国の営業担当者と共有している、との答えです。

どうやら、海外売上を、米国の現地会社の営業管理の女性が入力し、それを、セールス担当者と伊那支店の担当者の3人で共有するのにGoogle Spreadsheetを使っているようです。セールス担当者は、米国と欧州を飛び歩いていて、この2週間はドイツに出張しています。で、Google Spreadsheetでオーダーの状況を共有すると便利と考えたようです。

まさに、灯台下暗しというやつで、私が必死でGoogle Docsのビジネスモデルを考えている間に、社内で、既に、実践利用が始まっていたわけです。

そうか、そういう使い方があるのか、Google Spreadsheet恐るべし!と教えられた次第です。

考えて見ますと、このケースでは公開できない情報内容(コンテンツ)です。このコンテンツを見るのは数人に限られますので、媒体としてはオーディエンスが少なすぎます。また、コンテンツを検索エンジンに検索させるわけには行きませんから、検索のキーワードと広告を連動させる仕組みを使うわけにもいきません。

ですので、広告収入で、ビジネスを成立させるモデルは成り立ちませんね。やはり、有料のSaaSモデルで行くしかないでしょう。このあたり、Googleのビジネスとは合わないところじゃないでしょうかね。

そういえば、インフォテリアが、先日、表計算をSaaSモデルで提供開始しましたね。さすが、良い着眼点と、改めて感心しました。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック