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2007年08月12日
PDFと署名(46) — PDFに署名をするとどういう効果があるか?(2)
さて、次のふたつのスライドは、PDF電子署名独自のものです。
PDFの内容を更新する方法には、内部のオブジェクトを整理し直して保存する(普通の)方法と、増分更新という方法があることを以前にお話しました。
詳しくは、こちらをご覧ください。
2007年06月11日 PDFと署名(39) — PDFの増分更新
2007年06月12日 PDFと署名(40) —PDFの増分更新(続き)
増分更新では、PDFが更新されるとき過去の履歴が全部そのまま残っています。
そして、PDFに一旦電子署名を施すと、その後は、増分更新しなければならない、ということが決まっています。PDFを編集するアプリケーションはそのように作成しなければならないのです。
詳しくはこちらをどうぞ。
2007年08月06日PDFと長期署名(12) — ECOM提案のPDF/A長期署名を再び批判する
ですので、きちんとPDFの仕様に準拠して開発したアプリケーションであればPDFを更新する度に電子署名を施すことによって、その電子署名をした時点のPDFバージョンを復活させることが簡単にでき、電子署名をつかってバージョン管理ができることになります。
これは比較的新しくPDF 1.5から仕様として盛り込まれた機能です。Acrobat8では、「署名を使って証明する」というメニューになっています。
未署名のPDFに最初のひとつめの署名をする場合に限りますが、署名後のPDFへの変更を不許可にしたり、署名のみを許したり、あるいは、注釈と署名のみを許すように設定ができます。
これによって、署名をしたPDFを配布し、その受領者は署名のみをして戻すことができるというようなワークフローを構築することができます。この機能はPDF独自の機能です。
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