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2007年07月15日

PDF/A とPDF/A Competance Center

PDF/Aは、PDFを長期にわたって保管可能にするために、ISOで標準化されたPDFのサブセット仕様です。

昨年4月にブログでも簡単に紹介したことがあります。その時のお話は次に整理されています。
PDF/Aとはなにか

PDF/Aには、ISO 19005-1:2005 に完全準拠したPDF/A-1a:2005、ISO 19005-1:2005 に一部準拠したPDF/A-1b:2005の2種類があることは、その時にお話しています。二つの仕様の比較表を次に示します。

この表を見ますと、特にPDF/Aはタグ付けPDFでなければならない、ということですから生成は少しばかり大変そうです。

PDF/A-1a:2005 PDF/A-1b:2005
フォントはすべて埋め込まれなければならない
タグ付けされていなければならない ×
XMP準拠のメタデータを含んでいなければならない
暗号化してはならない
LZW圧縮してはならない
透明な画像を含んではならない
外部コンテンツを参照してはならない
JavaScriptを含んではならない

PDF/Aではすべてのフォントは埋め込まれなければなりません。埋め込みが許可されていないフォントを使用している場合、PDF/Aを生成することはできません。

参考:XMP™ (Extensible Metadata Platform)仕様についてのメモ

PDF/A-1a ではタグ付きPDFでなければなりません。XMPメタデータの埋め込みが必要です。

○PDF/Aの普及促進のために、ドイツ(ベルリン)にPDF/A Competance Centerというのが出来ています。ドイツのソフトウエア・メーカが中心になって設立したようです。しかし、AIIM(アメリカ)での展示会に参加するなど、かなり世界的に活動始めているようです。

PDF/A Competance Center

Webサイトには、なんと、日本語のちらしもあります。
Japanese flyer about the PDF/A Competence Center
要注目です。

○PDF/A-2 の仕様策定も進んでいます。
PDF/A-1は、PDF Reference 1.4をベースにしています。PDF/A-2は、より新しいPDF Referenceに基づく仕様を追加しています。米国のAIIMにあるPDF/A委員会は、今年(2007年8月)にベルリンで開催予定のISO国際会議にPDF/Aの新しい草案を提出する予定です。

投稿者 koba : 2007年07月15日 08:00

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